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チュートリアル・福田充徳:第1回「子どもがこの世に誕生した瞬間から見届けてあげられた」

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2歳のお子さんのパパでもあり、お笑いタレントとしても活躍しているチュートリアル・福田充徳さん。現在、子煩悩なパパとしても活躍の場を広げている福田さんですが、実は結婚願望も子どもを持ちたい欲求も、最初はなかったそうです。いったいどのように変化したのでしょうか。全4回に分けてインタビューしていきます。

40歳を過ぎて新米パパに。「子どもがいたら、どんな生活になるんだろう」

――奥様とは、30代半ばに、最初は友達として出会われたそうですね。

奥さんとの出会いは、友達の紹介です。当時、僕も彼女も34、35歳で、僕はまったく結婚願望がなかったんですよ。それもあり、出会ってから2年くらい友達だったんです。38歳くらいで付き合い、40歳で結婚したのかな。

――付き合ってすぐに結婚という話にならなかったのでしょうか?

いずれ彼女と結婚はするんだろうなとは思っていたんですけど、そんなに結婚願望もなかったので。ただもうすぐ40になることを考えると、したほうがいいかなと思ったんですよね。

当初、まわりの人たちが結婚するのを見て、育児の話をするのを聞いても「そんな大変なことするの?」と思っていたんです。反面、「子どもがいる生活ってどんなんやろうな」って思ったんですよ。いろいろな人が「子どもはいいぞ」というから、「そんなにいいもんかなぁ」と思ったんですね。子どもが欲しいなら、じゃあまず結婚しないとと思って、それで40歳のときに結婚したんです。

――お子さんがほしいと思うようになったから、結婚をしようと思ったのでしょうか。

それもありますけど、結婚自体したことがないから。せっかく一度きりの人生だし、新しいことを経験してみたいなと思いました。

つわりで食べ物の好みが変わった!奥さんが食べたがった物は?

――お子さんが生まれたとき、奥様は何歳だったんですか?

42歳です。高齢出産なので、いろいろ心配することもあったんですけど、だからといって、特別なにか違うと感じたかといえばそんなことはなかったですね。

――高齢出産となると、食べ物や通う病院など、気を使うところも出てくるかと思います。男性から見て、奥様はどんな感じでしたか?

うちは、妊娠中は特別気を使ったということはなかったと思います。病院も普通のところに通っていましたし。ただ、途中まで逆子だったから、逆子をなおす体操をしたほうがいいのかなという話をしていました。でも、結局体操はしないほうがいいと病院で言われて、しなかったんですけどね。

―― 一人目の出産は、ナーバスになったり、体調がすぐれないこともあったりするかと思います。奥様はいかがでしたか?

情緒不安定になっているときもあったと思います。あと、つわりのときの食べ物の好みが変わったのはびっくりしました! 奥さんがいきなりパイナップルとメロンとピザが食べたいって言いだしたんですよ。「今すぐに食べたい!」みたいな感じだったので「え!? そんなに食べたいの?」と驚いていましたね。

奥さんのしんどさや大変さの何百分の1でも共有できた

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――出産には立ち会ったそうですが、立ち会ってみていかがですか?

ほんというと、出産には立ち会いたくなかったんですよ。血が苦手ということはまったくないんですけど、昔から動物の出産シーンとかも苦手で見たくなかったんです。はっきりいえば極力見たくなかったです。ただ、奥さんが立ち会ってほしいと言っていたこともあり、立ち会い出産にしました。実際に立ち会ってみたら、本当に立ち会えてよかったなと思いました。

奥さんがしんどい思いをして産んでくれたわけですが、その奥さんのしんどさや大変さの何百分の1でも共有できた。奥さんがこんなに大変な思いをして子どもを産んでくれたことがわかってよかったです。

――ママとしては、出産の大変さを少しだけでもわかってもらえるとありがたいです(笑)。

子どもが誕生する瞬間に立ち会ったんですよ。僕のイメージの中では、赤ちゃんが生まれてそれを助産師さんがとりあげて、体を洗ってくるまれて「はい、無事に生まれてよかったですね」という感じだったんです。それがドーンと出てきた瞬間を見たんですよ。体が白くて、血がついているそのままの状態を!

それを見たときは、感動というよりも「びびった!」という感じです。でも、そのあとなぜかジーンとしてきて。なんていうのかな。「今、僕はこの子がこの世に誕生した瞬間を見届けられたんだな」とそんな気持ちになったんです。

新米パパ、立ち会い出産はするべき?

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――出産の立ち会いに戸惑う新米パパも多いと思います。経験者として立ち会ったほうがいいですか? それともやめておいたほうがいいですか? 男性の立場から率直な意見をお願いします。

率直に言って、どちらでもいいと思うんです。僕は立ち会ってよかったと思いますが、ほかの人がそう思うとは限らないし。僕みたいに出産への恐怖を持った男性もいるだろうし。ただ、奥さんが陣痛で苦しんでいるときからずっと見ていたから、その苦しむそばにいてあげたことで、こんなにも大変な思いをして産むものなんだということが理解できてよかったと思います。

(取材後記)

30代半ばの頃は、結婚も子どももそれほど興味がなかった福田さん。素敵な奥様との出会いから結婚へ、そして出産にも立ち会ったことで、どんどんパパとしての自覚が芽生えていったようです。次回は「新米パパあるある!」として、福田さんの育児奮闘ぶりを覗いてみましょう。お楽しみに!

取材、文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ

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