チュートリアル・福田充徳:第2回「沐浴も寝かしつけも夜中のミルク作りもいい思い出」
現在2歳の男の子を育てているチュートリアル福田充徳さん。息子さんの初めての沐浴から寝かしつけ、真夜中にミルクを作ったことなど、楽しそうに語ってくれました。パパから見た子育ての楽しみとは、どんなものなのでしょうか。
産後、ドーナツクッションは必須
――初めての出産で、相当気をつかったと思います。奥様にしてあげて喜ばれたことはありますか?
なんですかね? 出産のときにできた傷が痛いというから、ドーナツクッションを買っていったんですよ。それはすごく喜ばれました。激痛らしいですね!
――産後は傷が痛むから絶対に必要だと思います(笑)。
参加しておいてよかった沐浴体験。冬場は風邪をひかせないことを優先!
――妊娠中にパパ・ママ学級などもあったかと思いますが、参加しましたか?
一度人形を使って沐浴体験をしたことがあります。ただ、人形だから実際の赤ちゃんとはまったく違うんですよね。人形を使って練習したときは、「こんなものか」と思ってやっていたけど、実際に子どもを手のひらと腕を使って抱きかかえてやるのは、すごく不安定!
子どもは手足をばたつかせるし、意外と重い。顔にお湯がかからないように、首のしわの間もしっかり洗わないとなど、いろいろ気を使いました。産院で事前に練習させてもらっておいてよかったです!
――自宅に帰ってからが大変だったのでは?
そうなんです。でも、大丈夫でしたよ。というか、息子が生まれたのが12月だったから、とにかく風邪をひかせたらいけないと思って。体を洗って、頭を洗って、湯船で体を温めてから、すぐにタオルでくるんで温かい部屋に連れて行く。もうとにかく「早くやらなきゃ」ってそればかり気にしてましたね。それで精一杯ですよ。
息子が寝ない日は抱っこひもを使ってひたすら散歩
――子どもが誕生してから生活に変化はありましたか?
奥さんは大変だったと思います。産後で体が疲れているのに、子どもが夜泣きをするから、なかなかまとまった休みが取れない。しかも、日中も子どもが泣くと家事もできない。奥さんが「子どもが寝ない」といってイライラしていたので、そこはできるだけ僕も夜中に起きてやるようにしました。あと寝かしつけもがんばったほうだと思います。
――どうやって寝かしつけていたのですか?
抱っこしたまま部屋の中をひたすら歩き回っていました。外に散歩に行ったり、車でドライブに行ったりもしていました。「やっと寝た!」と思ってべビーベッドに寝かせようとしたら、ベッドの上に置いた瞬間に子どもがギャーと泣くんですよ。それで、また抱っこして寝かしつけてから「もう寝たかな?」と思っておろすとまたギャーと泣く。だから寝かしつけのときは「もういいかな?」と思ってからさらに長く抱っこして、そーっとベッドにおろしていました。
眠る際に「足の裏をピタッ」。子どもの不思議な行動
――しっかり子育てしているパパの発言ですね!
あとはベッドに横にしたら泣くから、自分のお腹の上に寝かせてそっとおろすとかもしていました。今は、母親と寝るとき息子はおっぱいを触って寝るんです。でも僕と一緒に寝るときは、おもしろいことに必ず足の裏で僕の足など体の一部をピタッと触ってくるんですよ。あれは何なんですかね?
――わかります! 子どもって必ず足の裏をくっつけてきますよね!
わかります!? 本当? やっぱりそうなんだ! なんだろうなって思って。
――ママのお腹の中にいたころに、常にせまいところにいたから、どこかに足をくっつけておきたいのかもしれませんね。
なぜ起きない?男性が子どもの夜泣きに反応しないワケ
――夜泣きも大変だったのではないですか?
夜泣きは大変でした。朝起きる時間も早いんですよね。子どもは、朝6時くらいから起きていましたね。
――子どもが夜泣きをして、自分が眠れなくてイライラすることはなかったのでしょうか。
都市伝説的にですが、男性は子どもが泣いても不快な音に聞こえなくて、女性は泣き声にすごく敏感だと聞いたことがあります。僕もお酒を飲んでから寝たときは、まったく起きなかったですね。気が付かなかったな。酔っていないときは、起きていた方だと思います。奥さんがやってくれるときもあったし、僕が起きてミルクを飲ませることもありました。
ミルク洗浄セットに感激!夜中の育児がラクになった
――夜中に起きてミルクも作っていたんですね。
ミルクの温度をはかって、飲ませ終わったらげっぷを出して、「出えへん、出えへん!」といいながら、息子の背中をさすっていました。でも、出なくても大丈夫なときもありますよね。よく「ミルク、飲まへんな」とか「げっぷが出えへん」といっていましたね。いつ寝かしていいのかなど、戸惑ってばかりでした(笑)。
ミルクといえば、つけおきタイプの哺乳瓶の洗浄セットはとてもすごいですね! 錠剤をポーンと入れて水を入れて、洗った哺乳瓶を入れたら完成! 感激しました。ミルクを飲ませるときは「作ったミルクを飲まない、どうしよう!」というよりは、「飲むかな?」「飲んでくれたら嬉しいな」という楽しむ気持ちのほうが強かったかな。
――仕事もあるから、子育ては大変だったのでは?
奥さんががんばってくれていたこともあり、僕は育児で「助けて―!」と思うようなことはなかったと思います。うちは、奥さんと僕の実家が遠いから、手伝いに来てもらえないんですよ。だから、夫婦2人でがんばらなくちゃいけなくて。それもあって、今もお互いにケアしながらやっているという感じですね。
(取材後記)
チュートリアル福田さんの新米パパぶりが伝わってきました。仕事をしていると、夜中子どものために起きて世話をするのは大変なことだと思います。そんな中でもしっかりとケアしてくれる福田さんは、ママからしても頼もしいパパに映ったのではないでしょうか。3回目は、ママから見た「子育て中のパパあるある」の体験談についてお伝えします。お楽しみに!
取材、文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ