【第2話】3.11の東京都心で帰宅困難を体験「余震続きで停電。交通はマヒ…」 #あれから私は
私は地震が発生したとき、都内のクリニックにいました。帰宅しようにも電車が全て止まってしまい、交通はマヒ状態に。職場にいるであろう旦那を心配しながら「家まで歩いて帰るしかない」と決意しますが……。
クリニックから出たとたん、強い揺れに襲われました。近くにいた人たちの叫び声や子どもの泣き声が響きます。ふと見ると近くにあった高層ビルがぐわんぐわんと横に大きく揺れていました。危険を感じた私たちはまたクリニックに戻ることに。建物では停電が起きてエレベーターが使えなくなり、男性スタッフが車椅子の男性をおんぶして運んでいました。
やがて余震が落ち着いたように思えたので、私たちは再び外へ。
男性「僕の自宅は遠いので、とにかく歩いて帰ります。家族が心配なので」
私「気をつけてね。無理しないで」
残った女性たちとあらためて相談し、このままクリニックにもいられないので歩いて帰ることになりました。
女性2人と私は駅に向かいました。でもいつも通れる道が全く使えません。警察がいて「ここは通行止めです。別の道を通って!!」と誘導しています。ふと上を見ると、ビルの看板が取れかかってぶら下がっていました。
頭をよぎったのは旦那の「とにかく生き延びなさい」という言葉でした。実は地震が起こる一週間前に……。
※全7話構成でお送りします。
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