【後編】出産には立ち会わないという夫。どうして無理なの?
出産に立ち会わないと主張する夫に呆然とする妻。寂しさや悲しみを感じています。初めての出産を迎える場合、この妻のように夫と一緒に臨みたいと願う女性は少なくないことでしょう。でも、実際のところ、むしろ夫には立ち会ってもらわない方がいいこともあるようです。
夫の立ち会いは必要ではないという声も……。その理由は?
夫の具合が悪くなったら迷惑
『無理して立ち合いをして具合悪くなっても、逆に迷惑をかけちゃうよ』
もし出産中に夫の気分が悪くなったら、看護師さんなどに余計な面倒をかけることになってしまいます。もちろん、妻もそういった夫に集中力をそがれてしまうかも……。特に夫が痛みや血を見ることが苦手だという場合は、万が一の可能性を考えて、立ち会いをしてもらうかどうかを話し合ってもいいかもしれません。
助産師さんや看護師さんがいてくれるからそれでじゅうぶん
『旦那がいなくても助産師さんと医者がいれば産めるから大丈夫』
『ぶっちゃけ旦那より助産師さんが頼りになる』
出産を経験したママたちから言わせると、陣痛が始まり痛みに耐えているときや、もうすぐ生まれるタイミングでは、助産師さんや医師の方がよっぽど頼りになるそうです。これまで何人もの妊婦さんを見てきた、‟出産のベテラン”である助産師さんや医師の励ましは、心に響くものです。これは筆者も経験しているので間違いありません! 例えば陣痛に耐えているときには、あとどのくらいこの痛みが続くのだろうと思います。そんなときに「あと1時間くらいで生まれるかな」と言われると、「そうか、あと1時間か」とゴールが見えて気が楽になりましたよ。(しかも本当に1時間くらいで生まれたんです!)
夫が存在が鬱陶しくなることがある
『うちは旦那が立ち会えなかったけれど、いたらひたすら鬱陶しいと思ったなと、今振り返って思う』
『投稿者さんもそのときになればわかるけれど、男なんて出産の現場にいようがいまいが結局は関係ない。むしろ邪魔と思う場面が多々ある場合もある』
夫が立ち会ってくれたとしても、申し訳ないことに「鬱陶しい」と感じてしまう瞬間が訪れることがあります。これは気持ちの問題かもしれませんが、知人がこんなことを言っていました。「私が痛い思いをしているのに、旦那はカップラーメンを食べていたんだよ。ズルズル音を立てて。本当にうざかったわ」と。知人の旦那さんとしては、出産目前となって「今のうちに腹ごしらえをしておこう」と悪気はなかったのでしょうけれど、こちらにはどうしてもマイナスに見えてしまいますね。
立ち会いしない夫の言動は確かにショック。でも子どもが生まれてからの方が楽しいことはある
出産に立ち会ってくれるかどうかよりも、夫の冷たい言動に悲しくなってしまった妻。初めての出産ですから、その不安を夫にもわかって欲しかったでしょう。でももしかしたら夫も未知の経験を前に、男性なりの不安を抱えているのかもしれません。夫婦2人の可愛い赤ちゃんがもうすぐやってくるのですから、百歩譲って、そう考えてみてください。
筆者も出産を2回経験していて、両方ともに夫は立ち会ってくれました。そのとき確かに妊娠のゴール、そして赤ちゃんが生まれてスタートを共にできたなという気持ちはありました。でもその後、子育てが始まると、出産のとき以上にいろいろな感情が生まれます。中には共有できる感情もあれば、相容れないこともあります。例えば子どもが熱を出したら一緒に心配したり、子どもが歩き出したら一緒に喜んだり。でもときには子どものことで喧嘩にもなるのです。そしてそんなときにいつも思うのは、大切なのは「この人が夫でよかった」と思えるかどうかだ、と。
条件を出してまで、出産時の立ち会いに拒否反応を示す夫。確かにショックですよね。でもこれからママになって、その夫と一緒に子育てをしていくことになるのです。ですから、そのことをあまり気に病まないでほしいと思います。「そうなんだね。それなら立ち会いはしなくてもいいけれど、子どもが生まれたら一緒に育てていこう」と伝えればいいのではないでしょうか。子どもが生まれれば、今の悲しい気持ちも忘れるくらいの大変な山も楽しいこともたくさん待っていますよ。
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- 立ち会い出産について