不登校の友達に、お子さんはどのように接していますか?子どもたちそれぞれの心の成長を見守りたい
お子さんの身近には不登校の友達がいますか? あるママから不登校の友達との関わりについて投稿がありました。
『元々休みがちではあったみたいなのだけれど、低学年頃から学校来るのが週に2回。それが1回になりとうとう先週は来なかったようです。息子とはクラスは違います。来なかったといつも心配していました。私も「なんでだろうね」って話していました。先週は他の友達とも一緒に遊びに行きました。学校は来ないけれど、ゲームはしている、遊びには出るようです。息子が先生に「休みの日遊んだ?」と聞かれて遊んだと答えたみたいなのだけれど先生に、「何かあった?」と聞かれたらしい。むしろすごく笑って楽しそうにしていた。息子もまた遊びたいと言っていたくらいです』
息子さんと仲がいいという友達。頭がよくて足も速く、友達もいるようで、投稿者さんからすると周りと上手くやれているように見えるそうです。なのに、どうしてその友達は学校に来られないのか投稿者さんは考えてしまうのでしょう。
そもそも不登校とは?
「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」において、不登校は、
『何らかの心理的、情緒的、身体的若しくは社会的要因又は背景によって、児童生徒が出席しない又はすることができない状況(病気又は経済的理由による場合を除く。)』
と定義されています。さらに文部科学省は不登校児童生徒を、
『何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的理由による者を除いたもの』
と定義しているようです。同省の平成30年度の調査によれば、不登校の児童生徒(小・中学生)数は16万人を超えているとのこと。また小学生の約140人に1人は不登校である計算になります。案外身近に不登校の子どもはいるのかもしれませんね。知っている子どもの中に不登校の子がいるというママが、ママスタコミュニティの中にもいるようです。
わが子の友達にも不登校の子どもが
『娘の同級生の不登校だった子も友達と遊ぶことはできるけれど教室に入れない子だったよ。中学ではたぶん教室には1回も入らないまま卒業したよ。宿泊学習とか修学旅行は参加していたみたい』
『保健室登校している。兄弟ともに。頭がすごく賢いから、勉強もできるのにもったいない』
『自分も不登校の子にお便り届けてついでに遊んだりしていたけれどな。不登校って何か他人に関係あるの?』
『最近ってそういう不登校の子結構いるよ。うちの子の友達にもいてゲームしたり遊んだりは一緒にできて、特に学校でトラブルもなさそう。うちができるのは何かのきっかけで来られるようにつながっていてあげることくらいだと思っている』
『うちの息子の学年にもいるよ。そんな感じでもう中3。これからが心配だよ。みんながそれぞれ高校に行って新しい生活に新しい友達。取り残されたその子はどうなるのだろう? と。何にもできないし、余計なお世話だとは思うけれど、心配』
楽しく遊ぶことができていれば、仲のいい友達が学校に来ていようと不登校であろうと子どもは気にならないのかもしれません。同時にママたちのコメントからは、お子さんたちが不登校の友達を気に掛けている雰囲気も伝わってきました。
ママが見守る不登校のわが子
一方でママスタコミュニティには、わが子がまさに不登校だというママからのコメントも寄せられました。毎日学校に行かないかというとそうではなく、学校に行ったり行かなかったりを繰り返しているお子さんもいるようです。
『うちの子もそんな感じ。今は遅刻しても行かせているけれど週に2度は休んでいるかな。放課後遊んでいるゲームもしている、YouTubeもしている。ただ勉強はつまらない、行けば楽しいけれど行くまでに泣き叫んで嫌がったり吐いたりする。散々悩んだし行けるよう優しくしたり諭したりしたけれど行かないものは行かない。行けないものは行けない。もう半分諦めている。友達も皆優しいしいい子だし何が不満なのかと思うけれど授業が嫌だと言うから仕方ないよね。将来はもう考えたくもない。殴って怒鳴りつけても行かないだろうから』
学校を休みがちだというお話に、同じく不登校に悩むママからコメントがありました。
『週2でも完全不登校のわが子からしたら望みあるな。うらやましい』
子どもがまったく登校しなくなり誰とも会わなくなると、ママとしては子どもと学校とのつながりが断たれてしまったような思いに駆られてしまうかもしれません。週1回でも学校に行く子どもの姿をうらやましく思うママもいました。
友達が不登校、どう関わったらいい?
投稿者の息子さんは友達を心配して、クラスの横を通りがてら、ときどき教室の中を覗くこともあるようです。それに対し、「それはやりすぎでは?」との声や、気に掛けてもらうと相手はうれしいかもしれないなど賛否のコメントがありました。
『放っておいて』
『本人次第の問題だよ』
『ゲームして遊びにも出られているなら安心よ』
『否定的なコメントがあるけれどどうしてなの? 友達関係で来られないとかじゃないなら友達とつながっていた方がまた学校に来やすいと思うけれど。嫌なら遊びも断るでしょう』
『うちも遊んだりするけれど、学校には来ない子いるよ。けれど、息子には理由なんてたくさんある。複雑なんだよ、それを責めたりすると傷つくから。今まで通り遊びなって言っている』
『今の義務教育現場ってつまらないと思う。行きたくなくなる子どもも出てくるかもしれない。子どもも行きたくない場所に行かない選択の権利があっていい。周りが心配することじゃない』
『遊ぶくらいの仲いい子が、あの子今日は来ているかなって気にするのは至極普通のことだしいいと思うよ? いじめっ子がいじめている相手をあいつ今日は来ているかと気にしているならどうかと思うけれど……』
友達のことが心配で教室を覗く投稿者さんの息子さんの行動を「ありがたい」と感じる子もいれば、「そっとしておいてほしい」と感じる子どももいるのでしょうね。投稿者さんの息子さんは、
『息子はまた遊ぶ気満々です。ゲームのオンラインで会話できるから』
と仲のいい友達と遊ぶことを楽しみにしているようです。
不登校の子の状況や気持ちは千差万別です。わが子がその子と遊びたいと誘うことが、不登校のお子さんの励みや安堵になることもあれば、逆にそのお子さんの重荷になってしまうこともあるでしょう。学校に来たくても来られない子どもがいるのだということを、お子さんが知っておくことは大切なことかもしれません。そのうえで友達と遊びたい気持ちや、不登校の友達を思いやるわが子の気持ちをママが大切にしてあげられたらいいですね。
文・岡さきの 編集・Natsu
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