入塾テスト後に先生から「お子さんは遅咲きタイプです」と言われたママ。この塾入れても大丈夫?
子どもの学習内容が難しくなっていくと、勉強の場として学校や家以外に学習塾という選択肢もでてくることでしょう。あるママさんの子どもも塾に入ろうか迷っています。しかし入塾テストの結果説明のときにちょっと気になることを先生から言われてしまったそうで、ママスタコミュニティに投稿をくれました。
『塾の先生からこう言われました。「○○さん(私のこと)のお子さんは遅咲きタイプです。高学年になったらぐんと伸びます。うちで伸びているのは、○○さんのお子さんのタイプの子たちです。就職先も、自分に合ったそれなりのところを自分で見つけますよ」と。入塾する前の実力診断テストを受けた結果説明のときの話です。みなさんならどう受け取りますか? そして入塾の返事しないといけません。みなさんだったらどうしますか?』
「遅咲きタイプ」や「それなりのところに就職できる」など、塾の先生の言葉がところどころ引っかかってしまうママさん。これはどう解釈をすればいいのか悩んでしまいますよね。塾に入るかどうかの判断について、ママたちからはどんなアドバイスがあったのでしょう。
塾の先生の言葉、みんなはどう思った?
ビジネスをするためだけの話し方
『お客様タイプの生徒へのセールストークみたいだね』
『早めに見切られたらお金にならないからね』
塾側としてはお金が絡む以上やはり入塾してほしい気持ちはあるのではないでしょうか。しかし先生からの「どうしてもうちの塾で指導したい!」という意欲的な言葉を見つけられないことで、ビジネスが目的の事務的な話し方に聞こえてしまうママもいるようですね。
結果に対して含みがある
『「今すぐ結果を求めないで下さい、続けてください」ということかな』
「遅咲き」と言われていることから、「結果が出るまでには時間がかかるので、焦らずにうちの塾で頑張っていきましょう」と前向きな意味合いで先生は言ったのかもしれません。しかしこの「遅咲き」という言葉、逆にこのような考え方もできそうです。
『「うちでは見切れません」という感じかな? 遠回しに他へ行って下さいと』
先生の話した「遅咲き」の意味合いとして、「結果が出るまでには時間がかかるから、結果がすぐに欲しいならば他へ行ってください」と諦めさせている可能性も否定できません。
小学生なのに就職の話までするのは変
『今から就職のこと言う?』
ママさんの子どもはまだ小学生ですが、小学生の塾通いで就職のことまで言及している点もママたちとしては気になっています。またその就職先として挙げている、「それなりのところ」という言い方にも疑問を感じるママも。
『ただ1点、「それなり」という言葉が気になる。馬鹿にしている』
『「それなり」とは何よ。引っかかるな』
「それなりのところ」という表現に対して、捉え方によってはママさん親子を見下しているかのような印象もありますね。また他人行儀な言葉にも感じとれることから、子どもの成績を上げる自信がないようにも思えてしまいます。
このまま塾に入る?入らない?ママたちならどう判断する?
入塾は見送るという意見が多数
『今の成績がどのくらいかは知らないけれど、伸びしろはまだまだありそうだよね。伸びしろがたっぷりあるのに、やる前から「すぐには成績を伸ばせなくても金は払い続けろ」のような、保険をかけてくるような塾はちょっと信用できない』
『入塾は断る。どうして高学年になったらグンと伸びると言えるのかがわからない。就職も自分にあったそれなりのところ……。当たり障りない言い方』
「成績が伸びなくても遅咲きだから仕方ない」という先生の自信のない気持ちが見え隠れしているともとれる先生の言葉。入塾テストの結果からすぐに成績はあがらないと感じても、先生なりの目標を示してくれてもよかったのではないでしょうか。あるママからもこんなコメントがありました。
『遅咲きタイプ、それなりのところの発言が気になる。失礼だよね。うちの息子は勉強が苦手すぎるから参考になるかわからないけれど、入塾テストの後「〇〇が理解できていない。入塾したら勉強を1年前に戻していくので、すぐに結果は出ません。1年後にはみんなに追いつくようにします」とはっきり言われたよ。情けなかったけれど、なんか信頼できるかなと思った』
先生は勉強を教えるプロだとも思います。今の子どもの成績から学力を判断して、いつまでに他の子と同じレベルにする、あるいは目標の成績が取れるようにするなど具体的に示すこともできたでしょう。それが厳しい意見だったとしても、具体性があった方がママさんも安心できたのではないでしょうか。
まずは塾の選択肢を増やして、子どもに決め直してもらっては?
ママさんはお子さんを入塾させるか悩んでいるのですが、肝心のお子さんの気持ちはどうなのでしょう。
『子どもは通いたいと言っています』
このコメントから、ママさんの子ども自身塾に入りたいことが分かりました。しかしこれまでママたちから寄せられた意見と同じように、塾の先生の言葉はやはり気にかかります。
『他の体験も行かせて、子どもがやっぱりそこがいいと言うなら様子見で通わせるかな。勉強が苦手な子どもが通いたいとはなかなか言わないと思うから、とりあえずその気持ちを大事にするかも』
ママさんも納得して子どもを塾に通わせられるように、まずは子どもに他の塾でも授業を体験させ、改めて親子で考えてみてもいいのかもしれませんね。他の塾の方が子どもにも合っていて、かつママも安心できる先生がいる可能性もあります。合う合わないは塾へ通う子ども自身の感覚が頼りになると思うので、最終決定は子どもになるでしょう。しかしまずは子どもに塾の選択肢を増やしてあげることで、子どもだけでなく親も納得のいく塾選びができるのではないでしょうか。
文・こもも 編集・古川純奈