ヘアドネーションのためにバッサリ髪の毛を切った娘。しかし寄付できる髪の長さが足りなかった……!ママさんたちは娘に打ち明ける?
みなさんはヘアドネーションをご存じですか? ヘアドネーションとは、小児がんなどの病気や先天性の脱毛症などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り提供する活動です。寄付のために長い髪の毛を切り、それで誰かが喜んでくれるのなら大変うれしいことですよね。しかしあるママさんはどうやらヘアドネーションである失敗をしてしまったそうです。
『小2の娘の髪をちょっとだけ切る予定だったのですが、ヘアドネーションの話をしたら「病気の人に寄付をしたい!」と言ったのでバッサリと切ることにしました。娘は縦ロールの天然パーマでずっと伸ばしていて「プリンセスみたい」とよくお友達には羨ましがられていました。本人も自慢だったと思います。
事前にいろいろと調べたら31センチ以上髪の毛の長さがないと寄付ができないようでしたが、15センチでも寄付できるところがあったので、肩まで20センチほど切りました。切った後で寄付しようとよーく読んだら(天然パーマは31センチないと受け付けない)と……! 私のリサーチ不足でした。
もう3ヶ月くらい経ちますが娘には未だに話せずにいます。もしかしたら15センチでも寄付できるようになるんじゃないかと望みもあります。どうしたらいいと思いますか?』
ヘアドネーションの規約をきちんと読んでいなかったママさん。活動団体によって寄付できる髪の毛の長さに差異があるのはもちろん、髪質によっても差異があるようです。娘さんは寄付をしたくて髪の毛を切ったのに寄付できないと知ったらやはりガッカリするでしょう。それでも娘さんに寄付できないことをみなさんだったら正直に話しますか?
「子どもには打ち明けない、寄付をしたことにしておくのはどう?」
多くのママさんが「子どもには打ち明けず、寄付をしたことにしておくのはどう?」というアドバイスを寄せてくれました。
『娘には寄付したことにして黙っておけばいいんじゃない?』
『べつにわざわざ子どもに説明しなくていいんじゃない? もう3ヶ月もたったんだし』
『寄付したことにして娘には本当のことは言わない』
わざわざ娘さんの決意を無駄にする必要はなく「自分の髪の毛が誰かの役に立ったんだ」と思っていてほしい親心ですね。
寄付しないのなら記念に何かしたい気持ちがある。打ち明けるべき?
しかし現在髪の毛は相談者さんの自宅にあるようなので、まだ寄付ができていないことも娘さんは分かっているそうです。そのため、相談者さんは寄付ができないなら違う形で髪の毛を保存したいと考えているとのこと。
『初めてばっさり切った毛なので、寄付できないならちゃんと娘には説明して、何か違う形で保存(赤ちゃんの筆的なの)したいんです』
この相談者さんの意を汲むと、やはり娘さんには打ち明けるしかなさそうですね。
『小2なら、「ママ勘違いしていた。寄付には長さが足りないから筆を作って大切に保管してもいい?」って話せば分かってくれそうだけどね』
『捨てないで他に加工するなら「条件が変わっちゃって31センチ以上じゃないとだめになっちゃったんだって」って素直に話したほうがいいんじゃないかな』
ショックを受けるもののきっと娘さんは理解してくれるはず……! このまま黙っていてもママさんが罪悪感を抱くようであれば素直に「ごめんね、勘違いしていた」と打ち明けてみた方がよいのかもしれませんね。
本当のことを打ち明けたママさん、娘さんの反応は?
結局、みなさんのアドバイスを受けて本当のことを打ち明けたママさん、娘さんの反応はというと……。
『今娘に話しました。ガッカリしていたけれど「どーする?」って聞いたら「どうもしない! 写真を撮って捨てる!」と言ってくれました。捨てるとき「本当に捨てるの? えー……大好きだよー!」って髪の毛を頬にスリスリしてから捨てていた不思議ちゃんです……。娘は「ちゃんと確認すれば良かったね」と言っていました。確認しなきゃいけなかったのは私なのに……。みなさんアドバイスありがとうございました!』
ガッカリしていてもママさんを責めず、「確認しておけば良かったね」と言ってくれる娘さんがとても愛らしいですね。髪の毛は結局捨ててしまったようですが、ヘアドネーションへの関心や落ち着いた対応など、娘さんの成長を感じ取れた出来事だったのではないでしょうか。
同じ失敗を繰り返さないよう、事前に注意事項を良く確認しよう!
『ヘアドネーションをやっている美容院で切ると良いよ!』
今後髪の毛が伸びて再度ヘアドネーションをしようと思ったら、同じ間違いをしないように事前に規約をしっかり確認しましょう。もしかしたら規約が変わる可能性もあるので、髪の毛を切る日が近づいたら規約を確認することをオススメします。またはヘアドネーションをやっている美容室などもあるようなので、プロに任せてしまうのも安心かもしれませんね。
文・物江窓香 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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