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子どもの髪が誰かの役に立つ!切った髪を寄付して社会貢献「ヘアドネーション」とは

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伸ばした髪を切って寄付するだけで、社会貢献ができるって知っていますか?
子どもでも長く伸ばした髪を切って寄付するだけで、誰かの役に立つことができます。誰にでも人の役に立てることがあるということを子どもに知ってほしくて、我が家ではヘアドネーションに取り組んでいます。

ヘアドネーションって何?18歳未満の子どもにウィッグを提供する活動

ヘアドネーションとは切った髪を寄付して、社会貢献をする活動のことです。ヘアドネーションで寄付された髪や募金などからフルオーダーのウィッグを製作し、頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもに無償で提供します。ヘアドネーションはアメリカで始まった活動ですが、日本でも複数の団体が髪の寄付を受け付けており、無償でウィッグの製作を行っています。

脱毛症や乏毛症、病気の治療や怪我など、何らかの事情で頭髪に悩みを抱えている子どもは、人と見た目が異なることで「何か嫌なことを言われたりするかも」「仲間外れにされてしまうかも」といった不安を感じやすくなります。人の目を気にするあまり、外出したり、人と関わったりすることに消極的になりがちです。
そのような子どもたちがウィッグをつけることで、こういった不安をすべて取り除くことはできません。しかし、ウィッグによって、頭髪の悩みを少しでも軽減することにより、治療に前向きになったり、何気ない日常を送れるようになったりすることもあるそうです。

子ども用のウィッグは種類が少なく、ヘアスタイルも限られていますし、成長段階に合わせた柔軟な対応ができません。子どもの頭に合わせるにはセミオーダーやフルオーダーで製作せざるを得ませんが、かなり高額になってしまいます。成長によるサイズの変化や経年劣化によって買い替えが必要ですが、治療と並行してウィッグの製作費を捻出するのはなかなか難しいことです。ヘアドネーションはそんな子どもたちのお手伝いになる活動なのです。

どんな髪を寄付できるの?髪を寄付するにはどうしたらいいの?

ウィッグにするための髪にはいくつか条件があります。ここではNPO法人JHD&Cの条件を紹介したいと思います。

31cm以上の長さ(寄付する先の団体によって異なります)

頭をすっぽり覆うウィッグを作るには31cm以上の髪が必要です。31cm未満でもヘアケア用品などの評価毛や美容師さんが練習で使うカットマネキンの素材として転売し、ウィッグの製作費の一部になります。団体によっては15~31cmでもウィッグを製作しています。

極端なダメージがない

極端なダメージがある髪はウィッグを製作中に切れてしまったり、ウィッグになったあとの耐久性もよくありません。軽く引っ張っただけで切れてしまうほどのダメージヘアは寄付できません。

完全に乾いている

カットする前に髪を濡らしてしまうと、雑菌が繁殖したり、カビが発生したりして、ウィッグの素材として利用できなくなります。ドライヤーなどで乾かしても、髪の芯が濡れたままだと、カビやすくなってしまいます。

髪を寄付するにはどうしたらいいの?ヘアドネーションの流れ

カラーやパーマ、ブリーチした髪、くせ毛やグレイヘア(白髪)でも、極端なダメージがない場合は寄付することができます。送る方の年齢や国籍、性別なども制限はありません。
ヘアドネーションのために髪をカットする際はヘアドネーション活動に賛同している美容院でも、通いなれた美容院でも可能です。ただし、すべての美容院でヘアドネーションのカットができるわけではないので、予約時などに確認が必要です。自分でカットすることもできますが、うまくカットできず、せっかく伸ばした髪が無駄になってしまうかもしれませんので、美容院でのカットが推奨されています。

美容師さんがヘアスタイルを整えるため、髪は仕上がりより少し長めに残す必要があります。ドネーションする髪を切った後、どのようなヘアスタイルにするのか美容師さんとしっかり相談してください。
ドネーションする髪は細かい束に分けてゴムできつく結びます。太い束だとはさみがギザギザに入ってしまい、斜めになってしまいますし、結び目がゆるんでしまいます。結び目のゴムの1cm上をカットします。

切った髪はヘアドネーションを受け付けている団体指定の申込書や、必要な情報を記載したメモと一緒に送付します。複数人で一緒に送るときも一人一人の情報を記入し、髪の毛と別々にならないようにまとめましょう。それぞれ髪の長さや色、くせが少しずつ異なるためです。
カットの方法や申込書は各団体のホームページなどに記載していますので、確認してくださいね。

寄付した髪はどうなるの?

寄付した髪(ドネーションヘア)はさまざまな処理や選別の後、ウィッグに加工されます。

寄付された髪がウィッグの素材となるまで

髪は寄付されたあと、ドナーシートと照合しながら、髪の毛の長さ、カラーリングの有無などによって仕分けられます。
31cm未満の髪は転売され、ウィッグ製作費の一部として役立てられます。31cm以上50cm未満の髪はウィッグの素材として、51cm以上の髪はロングヘアのウィッグの素材として利用されます。
その後、ドネーションされた髪は様々なトリートメント処理を施され、色や質感、長さが整えられてウィッグの素材として生まれ変わります。およそ20~30人分のドネーションヘアで1体のウィッグが製作されます。

ウィッグができるまで

レシピエント(ウィッグを受け取る人)がウィッグを申し込み後、順番がまわってきたら、メジャーメント(頭の型をとる作業)をします。その頭の型をもとに寄付された髪の毛だけを使って、フルオーダーメイドでウィッグが製作されます。
レシピエントに送付されたウィッグはウィッグのスタイルカットができる美容師さんに好きなスタイルに整えてもらって完成です。

髪を寄付する以外に支援する方法も

31cmも髪を伸ばすのはとても大変ですし、何年もかかってしまいます。
ヘアドネーションを受け付けている団体では、募金での寄付も受け付けている場合があります。ウィッグを製作するにはたくさんの費用がかかります。NPO法人JHD&Cの場合は、3000円寄付することでドネーションヘアおよそ1人分のトリートメント処理費用に相当し、5万円でウィッグ1体分の型起こしと植毛費用に相当、15万円でウィッグ1体分の製作・提供費用に相当します。

ヘアドネーションは年齢問わず、誰でもできる社会貢献です。もし、伸ばした髪をばっさり切る機会があれば、寄付してみてはいかがでしょうか。
頭髪に悩みを抱えるお子さんが一人でも笑顔になれたらいいですね。

文・kuro81 編集・山内ウェンディ

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