幼稚園のバス停でのトラブル……ママ友から聞かされた意外な真実とは
幼稚園に通う娘は毎朝バスに乗って通園しています。バス停は近所の広い公園のそば。帰りのバスを降りた後は、子どもたちがしばらく公園で遊んでから帰るのが日課になっていました。
娘の仲良しは同い年のAちゃんとBちゃん。毎日ブランコや滑り台で遊んだり、鬼ごっこをしたりかくれんぼをしたりしていました。3人が仲良く遊んでいる間、ママたちはベンチで楽しくおしゃべりする毎日だったのですが……
Bちゃんママ「来月から自転車で送迎するんだ、最近ちょっと運動不足だからさ。じゃあまた幼稚園で遊んでね!」
Bちゃんがバス通園をやめ、バスを降りた後に公園と遊ぶのは娘とAちゃん2人になりました。しかしそれから娘の様子が少しおかしくなったのです……
Aちゃんはお友達と遊んでいても自分の主張を通すばかり。ごっこ遊びでは自分の好きな役ばかりをしたり、鬼ごっこやかくれんぼでは何かと理由をつけて鬼にならないようにしたり……。さらにはママたちの目が届かない場所で、娘を危ない目に遭わせるようなこともあったよう。口の達者なAちゃんに言い負かされることも多く、娘はずいぶん傷ついていたのです。
もっとも娘はAちゃんに強く誘われると断ることができません。嫌な思いをさせられ続けても、毎日バスから降りた後はAちゃんと2人で遊ぶのです。私も毎日顔を合わせるAちゃんママともめごとも起こしたくないので、解決策は見つからないまま日々が過ぎていきました。
そんなある日、たまたまバス通園をやめたBちゃんママと会いました。久しぶりに会うBちゃんママと話がはずみ、私はついAちゃんと娘の公園でのトラブルを打ち明けることに。すると……
Bちゃんがバス通園をやめた裏には、AちゃんのいじわるやAちゃんママの対応があったのでした。娘がターゲットになってから、初めて本当のことを知るなんて……どうして今まで気づかなかったんだろう……。
「来月から自転車で送迎するんだ、最近ちょっと運動不足だからさ。じゃあまた幼稚園で遊んでね!」
Bちゃんママと同じ言葉を残し、その後すぐにわが家も自転車送迎に変えました。毎日公園で遊ぶことがなくなれば、Aちゃんとのトラブルも起きません。娘の心を守るため、さりげなくAちゃんママとも距離を置くことを選んだ私。新たに自転車での通園をはじめて気持ちもスッキリ、爽快な日々です。
脚本・編集部 作画・きたがわなつみ