テレワークをするママの約3割が「子どもを叱る回数が増えた」。溜まるストレスも
緊急事態宣言が発令されている状況下で、テレワークを導入した企業もあるようです。今はじめてテレワークを経験しているという人も、少なくないのではないでしょうか? 慣れないことにはストレスが、どうしたってついてまわるもの。
テレワークで働く女性のストレスについての調査結果が、先日公開されました。子どもがいる女性といない女性それぞれに尋ねたものですが、どちらの立場でもやはりストレスは溜まるようです。
「子どもがいることで集中できない」ストレスがママのトップに
「株式会社セルパワー」が行った「テレワークとストレス」の調査結果です。
まずは子どものいる女性(ママ)に向け、「テレワークをしていて、育児や家事にどんな影響が出た?」と聞いています(複数回答)。多かったのは「家事をする量が増えた(56.7%)」と、「食費などの出費が増えた(56.5%)」。自宅にずっといることで掃除や洗濯の量が増えるとは想像しにくいので、この場合の「家事」とはおそらくお昼ご飯の用意&片付けのことでしょう。それに伴い食費が増えている、というわけですね。また、「子どもを叱る頻度が増えた(35.4%)」と回答したママも、3人にひとりいました。
「テレワークをしていて感じるストレスは?」という質問に対しては、ママの回答トップは「勤務時間中でも、子どもの世話をする必要がある(51.0%)」。第3位には「子どもから目を離すことができないため、気が散ってしまう(34.5%)」と、子どもがいることで感じるストレスが上位に。
同じ質問を、子どもがいない女性にも聞いています。最多は「いつまで続くかわからない不安(40.6%)」。これはママたちの第2位と同じですね。他にも同じような回答が並びましたが、ママたちと違うのは「一日中誰とも話をしないこと(31.2%)」が第5位に入っていること。ともすればお互いを「子どもを世話する必要がなくてうらやましい」「話し相手がいてうらやましい」と思うかもしれませんが、どんな立場でもそれぞれの立場なりのストレスがあるようです。
自宅で仕事となると集中できず、ついやってしまうこともあるようです。
子どもがいる女性の「つい、やってしまうこと」
「子どもの相手(40代)」
「つい子どもと一緒にテレビを観てしまう(40代)」
「お菓子をついつい食べてしまう(20代)」
子どもがいない女性の「つい、やってしまうこと」
「テレビを観る(30代)」
「家族とのムダなおしゃべり(30代)」
「ついスマホを見てしまう」(30代)」
結局「つい、やってしまう」ことに、子どもがいる・いないの大差はないのかも? ママたちは「子どもがいなければ集中できるのに」と考えているかもしれませんが、仮に子どもがいないとしても他のことで気が散る可能性はありそうです。
”自分時間”や運動で、上手にストレスを発散しよう
では溜まってしまうストレスを、みなさんはどんなふうに発散しているのでしょうか?
回答トップの「映画鑑賞や読書をする(25.5%)」は、今の状況でできるもっとも手軽なストレス解消法かもしれません。短時間だとしても自分だけの時間を作ることで、気持ちをリフレッシュさせることができそうです。他、具体的にあがった声もご紹介します。
「無心で料理の作り置きをする、掃除をする(30代)」
「家の中で子どもとかくれんぼや鬼ごっこをする(40代)」
「自宅カラオケをする(50代)」
「ラジオ体操(50代)」
通勤をしていないぶん、身体を動かす機会が減っているかもしれません。家の中でできる運動などをするのはよさそうですね。
子どもがいてもいなかったとしても、いずれにしても抱えていたかもしれないテレワークによるストレス。「子どもがいるから、うまくいかない」と否定的に考えてしまうママもいそうですが、仕事をしながらふと目にした我が子の笑顔に癒やされることもあるのでは? 苦しい状況は、みんな同じです。今は上手にストレス発散しながら、前向きにがんばっていくしかなさそうですね。
期間:2020年4月16日(木)〜20日(月)
方法:インターネット調査
人数:1,022人(子どもがいる女性455人、子どもがいない女性567人)
対象:20代〜50代のテレワークをしている女性
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
文・鈴木麻子 編集・しらたまよ