子どもが邪魔をして在宅ワークが進まない!連日夜中に仕事をしていたら、救急車を呼ぶことに!?ママたちに大切にしてほしいこと
家でお子さんのお世話をしながら仕事をする在宅ワーカーのママたち。子どものことが気になり「びっくりするほど仕事が進まない!」と感じたことはありませんか?
家は子どもたちにとって生活の場。いくらママが「仕事の時間」だと説明しても、理解してもらうのはなかなか難しいのが実情ですよね。仕方なく、子どもたちが寝静まった夜中にパソコンに向かっているママたちもいるかもしれませんね。
筆者も上の子が3歳10か月、下の子が8か月のときに在宅でライターの仕事を始めたのですが、試行錯誤の毎日でした。仕事を始めたころは息子が幼稚園、娘が昼寝の間に仕事をし、場合によっては夜中に作業時間をプラスするというスタイル。しかし娘の昼寝が短くなり、ヨチヨチ歩きだすと昼間はほぼ仕事ができません。だんだんと夜中に仕事をするのが普通になっていきました。
寝かしつけと同時に寝落ち → 1~2時間後に目を覚まして後片付け、仕事再開 → 睡魔に勝てずウトウト。夜泣きが始まり再び寝室 → 朝早めに起床して、家族が起きてくるまで仕事
このような感じで、細切れで睡眠を取っていました。もちろん毎日が睡眠不足。でも当時の私は本気でこう思っていました。「少々睡眠不足でも、死にはしない」と。
前触れもなく予想外のことが……
睡眠不足を感じながらも、夜中に仕事をする生活を1年ほど続けていたある晩。いつものようにパソコンに向かっていたら、2歳前の娘が起きてきました。もう一度寝室に連れていき、私も娘と一緒に横になった瞬間……ブワンッと周囲が揺れたように感じたのです。「今の何?」娘が寝たのを確認して、もう一度起き上がろうとしたら……高速のメリー・ゴー・ラウンドに乗っているかのように世界がグルグル回るのです。「と、とにかくしばらく横になっていれば落ち着くかも」と自分に言い聞かせ、ドキドキしながら目をつむって休んでいましたが、起き上がれば再びグルグル、携帯のぞくと画面はグラングラン。落ち着くどころか、猛烈に気持ちが悪くなっていったのです。
もう無理……。すでに体を動かせない状態だったため、「パパ……起きて。パパ……」と同じ部屋で寝ている旦那にSOS。しかし爆睡中の旦那は全く気付かず、当時5歳だった息子が「パパ。ママが呼んでるよ」と、旦那を起こしてくれました(涙)。
救急車で搬送される私。娘を抱っこしたまま呆然とする旦那。そして息子は……
夜中の3時半に救急車が到着し、夫とパジャマ姿の子どもたちに付き添われて病院へと搬送されました。車中では、目を開けるだけで気持ちが悪くなってしまいグッタリしている私の横で、息子は救急車に乗れたことに大喜び! 車内には興奮してしゃべりまくる息子の声が響いていました。
病院に着いて点滴を打ったもののトイレに行くだけで吐きまくる私を見て、お医者さんは「点滴打ったら帰宅と思ってたけど無理ですね。一晩入院しましょう」と。夫からの連絡で事態を知った両親がすぐに病院に来てくれ、子どもたちを預かってくれることになりました。そんな段取りを相談する大人たちの横で、息子は「早くしないと、救急車に乗り遅れるよ?」とひと言。帰りも救急車に乗る気満々の息子に、「いやいや」と大人たちが総ツッコミしたのは言うまでもありません。
ちなみに息子は、幼稚園で「僕、救急車に乗ったんだ!」と自慢したようで……。後日行なわれた幼稚園の行事では、他のママさんたちに「救急車で運ばれたんだって? 大丈夫?」と何度も聞かれ、とても恥ずかしかったです。
突然のめまい。その原因は……?
めまいの原因について、お医者さんからは「睡眠不足とストレスが原因ですね」といわれました。はい、その通りです。返す言葉もありません。入院中も看護師さんから「あんまりよく寝てたから、声かけなかったわ~」と笑われるくらい、ひたすら寝ていました。おかげですっかり回復し、一人でタクシーに乗って退院しました。
看護師さんは「めまいはね~、本当に動けなくなっちゃうから歩くこともできないのよね~」と言っていました。みなさん、めまいを軽くみてはいけませんよ……。
念のため、1週間は車の運転は禁止。それ以外は通常の生活で大丈夫と言われましたが、元のペースで仕事をするわけにはいきません。なんとか睡眠時間を確保する方法を考えました。
・仕事に集中したいときは、保育園の一時預かりを利用する
・細切れに睡眠を取るのではなく、少しでもまとまった睡眠をとる。その分早く起床して時間を作る(すぐにやらなくていい家事は朝に回す)。
「なんで今まで利用しなかったんだろう」と後悔するほど、一時預かりに助けられました。また旦那さんが在宅勤務でしたら「しんどいから30分だけでも寝させて!」と子どもを見てもらって、短時間でも昼寝するのも手だと思います。頭がすっきりすると仕事や家事の効率が上がり、結果的に時間を作りやすくなると感じたからです。子どもが小学生くらいなら「〇時になったらママを起こしてね」と頼んで寝室で仮眠してもいいかもしれませんね。イライラしながら仕事をするよりは、スパッと休息をとることをおススメします。
また病院に運び込まれるような事態になったら一大事です。“ママの健康が家族の健康を守ることにもつながる”といっても過言ではないのではないでしょうか。「仕事も大切。でも時間がない」という、その気持ちも痛いほどわかります。ですがどうか睡眠をおろそかにせず、ママ自身の健康も大切にしてくださいね。
文・千永美 編集・荻野実紀子
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