苦手な食べ物を食べさせないのは甘やかし?3歳児の好き嫌い、どこまで許していますか?
子どもの“食”にまつわる悩みは、いつの時代にも付きまとうものではないでしょうか。ママは栄養バランスを考えてご飯を作っているのに、子どもはといえば野菜を拒否したり白米しか食べなかったりと、親の心子知らず。場合によっては泣いたり食べ物で遊んだりする場面もあり、ママとしては精神的ダメージを受けることもありますね。ママスタコミュニティに3歳のお子さんをもつママよりお悩みの投稿がありました。
『ようやく野菜を少し食べてくれるようになってきたけど、泣きながら食べたり、目に涙を溜めて吐きそうになったり。元々食が細い子なので、あまり厳しくすると食事が苦痛になるかなと思ったり、優しすぎても甘やかしになるような気がするし。残した野菜は「もったいないお化けになっちゃうよ」と言うと、無理にでも食べようとするけど、吐きそうなのに食べさせるのはかわいそう? みんなはどの程度好き嫌いを許してる?』
食が細いお子さんの野菜嫌いに頭を悩ませているようです。投稿者さんご自身も子どもの頃は好き嫌いが許されず、給食でも家でも出されたものは全部食べなければならない環境だったとのこと。今のご時世ではあまり聞かなくなりましたが、給食を残すことが許されず昼休みや5時間目になっても食べ終わるまで給食が続く……という時代も実際にありました。厳しくすれば子どもにとっての食事の時間が苦痛になってしまうし、かと言って嫌いなものを食べなくてよいとするのは甘やかしなのでは? と子どもを思うからこその悩み。この悩みにたくさんのママたちの意見が集まりました。
無理に食べさせなくてもいいと思う!
圧倒的に多かったのが「無理して食べさせなくてもよい!」という意見でした。コメントをくれたママたちのなかには、小さいころに無理矢理食べさせられ嫌な記憶が残っているという人もいました。
『吐きそうになるほど嫌いなものは食べさせない』
『食事の時間が苦痛すぎて嫌な記憶しか残らないと思うけどな』
『私は吐きそうなのに無理矢理食べさせられてたから、食べるときは感情のスイッチ切って無心で食べるようにしていた。そしたら何か食べてても美味しいと思わなくなったよ。「わ~、美味しい!」と言いながら食べてる人を見ると羨ましいよ』
『ご飯はニコニコ楽しく食べれればOK!』
『多少の好き嫌いは仕方ない』
投稿者さんのお子さんも、ママに褒められたくてサラダやにんじんなどを少し食べるようになったそう。野菜を食べられたからとはいえ、野菜が好きになったという訳ではないので、あれこれ無理に食べさせ過ぎてしまったかもと投稿者さんは反省しているようです。
嫌いなものはどうやって食べさせている?
とはいえ、嫌いなものも少しは克服してほしいと思うのが母心。実際の方法として多かったのは“気が付いたら食べていた作戦”です。
わからないように調理する
『ハンバーグにみじん切りにして混ぜてみたら?』
『野菜はそのままでは食べなかったから、刻んでわからなくさせたよ』
『お好み焼きとかハンバーグとかキッシュに入れると食べるからよく作ってた』
『細かく刻んで甘口カレーの中に入れると食べられるようになったから、年中くらいのときは我が家のカレー率がやたら高かった』
『にんじんとかほうれん草入りホットケーキをよく作ってたな』
嫌いなものをそのまま提供すると食べないため、細かくしたりして料理の中に混ぜてしまうという意見が多かったです。お子さんとしても、知らない間に嫌いなものを食べていたとなれば「案外食べられるかもしれない!」と自信がつくかもしれませんね。
ひとくち食べればOK!
続いて多かった方法は“ひとくちだけでも食べてみる作戦”。無理に食べさせることはしないけれど、嫌いなものも少しずつ食べられるようになるための特訓です。
『我が家はひとくち食べたらOKルール。急におちょぼ口になるけどね(笑)』
『食わず嫌いは許さないけど、ひとくち食べたらよしとしてあげる』
『ひとくちでもいいから食べてみよう! とか、今日はこれだけでいいから食べてみよう! とか言ってたら段々食べられるようになってきたよー』
『嫌いなものはひとくちだけ食べられたらカッコいいな! という感じかな』
カッコいい! と褒められると嬉しくなっちゃいますよね。怒られながら食べるより、褒められながらのほうが「もう少し食べてみようかな」という意欲にもつながるかもしれません。この方法に納得した投稿者さんも、ひとくち食べたらOKルールを適用するそうです。
成長とともに食べられるものも増えてくる
保育園や幼稚園に通うようになり、周りのお友達に影響されて食べられるようになったお子さんもいました。
『野菜がほとんど食べられず、ふりかけご飯ばかりで3歳半ぐらいまですごしてきたけど、4歳頃から幼稚園の給食の影響もあるのかいろんな野菜が食べられるようになったよ』
『保育園にいくようになって、お友達と給食を食べるようになったら食べられるようになった』
投稿者さん自身も大人になった今は好き嫌いがなくなったとのこと。コメントをくれたママたちやそのお子さんたちも、成長するに従い食べられるものが増えたようです。
子どもは無意識に身体が受け付けないものを「いらない」と言うこともあるそうですよ。子どものときに食べられなくても、ある年齢になると急に食べられるようになることもあります。食べ物を受け入れられるジアスターゼなどの酵素が体内にないうちは「食べられない」のだそうです。
まずは楽しく食べることを意識してみよう
成長ともに食べられるものが増えるのは、食べる経験をたくさん重ねたからこそ。苦いものや酸っぱいものも、パパやママが美味しそうに食べている姿を見て「食べてみようかな」という気持ちが生まれるものかもしれません。さらに食べられたことを褒めてもらうことができれば、また食べてみようと思えるのではないでしょうか。子どもの好き嫌いで悩んでいるママさん、好き嫌いはそのうち減るだろうというおおらかな気持ちで接してみてはいかがでしょう。楽しく食べるということをまずは意識をして、成長とともに克服できるように焦らず見守ってあげてくださいね。
文・吉岡可奈 編集・Natsu イラスト・春野さくら
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