いじめっ子は将来更生する?子どもが変わるために必要なこととは
いじめを繰り返す子について、あるママからこんな投稿がありました。
『小さい頃からいじめを繰り返す子は、いつか更生できる? 人が変わった様になおることはあるのかな?』
ずっといじめをしている子は将来的に更生をして、いじめをしなくなるのでしょうか。ママスタコミュニティのママたちの考えとは?
周りの人が努力すれば更生も可能かもしれない
『家庭環境やストレスからのいじめなら、周りの努力で更正するのでは?』
家庭環境や学校での生活環境などで大きなストレスを受けていることが原因であれば、環境を変えることで更生する可能性はあるのでは? との意見が寄せられました。文部科学省の「学校におけるいじめ問題に関する基本的認識と取り組みのポイント」でも、学校や先生たちのいじめへの取り組みが書かれています。学校側がいじめを切実な問題と受け止めて対処することも、いじめをする子を更生させる方法の1つかもしれません。
更生は難しい……その理由は?
自分がしたことを忘れている
『更正はしないよ。自分がやっていたことは忘れているだけ。都合よく、なかった記憶になっている』
いじめをしている方は、自分がしたことを忘れてしまう可能性もあります。自分の都合のいいように受け止めてしまって、いじめの事実を軽く考えてしまうこともあるのかもしれません。
いじめている感覚がない・楽しんでいる
『変わらないでしょ。人が嫌がったり泣いたりショックを受けたりする姿を見て楽しいと思えること自体、特殊だから。いじめに積極的に関わっていなくても、それで笑える人は同じ』
『産まれながらのいじめっ子の女の子がいる。いじめている感覚はないだろうから、なおらないよね』
いじめている側がいじめを受けている人の姿を見て楽しんでいると、更生するのは難しいかもしれないというコメントがありました。またそもそもいじめている感覚がない子もいるようで、まずは「これはいじめなんだ」と本人が自覚する必要があるのでしょう。
親次第で変われるかもしれない
『愛情不足からくるいじめっ子は、周りの環境で更生はできるかもしれない。私の友達がこのタイプ。性格悪くて悪口ばかり言う親の元で育ったいじめっ子は、更生できなさそう』
『我が子が上の学年からのいじめの被害にあった。結論。親次第。3名絡んでいたんだけれど、2名の親は伝えたらすぐに子どもと話をしてくれて解決。主犯格の子の親は、子どもの性格がヤンチャだから仕方ないと開き直っている。その家の子どもは上のお兄ちゃんもヤンチャで、学校でも問題起こしまくり』
『親が今後子どもとどう向き合っていくかで、変わってくると思う』
文部科学省でもいじめ問題に関する基本的認識において「いじめは家庭教育の在り方に大きな関わりを有している」とあります。いじめ問題の解決には家庭がとても重要な役割を担うので、親が子どもにどう接するのかで子どもも変わってくる可能性があるのではないでしょうか。
チャイルドカウンセラーの視点からいじめ問題をみた場合
ママスタセレクトに在籍している、民間資格のチャイルドカウンセラーの資格を持つライターによると、いじめをする子どもに対しては精神的なケアが必要になるとのことです。誰かをいじめることによって満足感を得たり、自分の能力(物理的なパワーや万能感)を確認したりするような行動は、精神的に健全な状態とはいえないでしょう。家庭で子ども本人が望む愛情を得られていない可能性があります。あるいは自分以外の人への思いやりや愛情の示し方がわからないのかもしれません。
まずはいじめている子どもに自己肯定感を持たせ、他人を攻撃して能力を確認しなくても子どもが自分には存在価値があるのだと認識してもらうところが、いじめている子どものケアのスタートになるでしょう。そして友達も自分もお互いが笑って楽しい時間を過ごすためにはどうすればいいか、家庭では親が、学校では担任やスクールカウンセラーがいじめている子どもと一緒に考えていくことを試してみるといいのではないでしょうか。
いじめは学校や家庭、地域、警察などが一丸となって取り組んでいく必要がある
いじめがひどい場合にはもはや当事者だけでの解決は不可能かもしれません。学校と加害者、被害者だけではなく警察と連携することも視野に入れる必要があるでしょう。いじめは家庭環境にも大きく影響されるため、家庭での子どもへの接し方も重要なポイントになっていきます。いじめる子の更生を考えながら、学校や家庭、そして地域や警察など一丸になって取り組んでいくのがいじめ問題解決への近道になりそうです。
文・こもも 編集・しのむ
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