ひとつのことに熱中するタイプの子どもが「その道の博士」になって卒業するまでの軌跡
何か1つのものにずっとハマり続けるお子さん、いませんか? うちの息子は、パズルが大好き。それも筋金入りのパズル博士でした。
この1年半ほど、ずっとハマり続けていたので、親ばか目線で歴史を振り返りました。
【1歳すぎ~1歳9ヶ月…型はめあそび期】
初めてのパズルは1歳半のときに挑戦した乗り物の型はめパズルでした。それ以前から、穴に物を入れて落として遊ぶおもちゃや、空き缶を積むなど、形あわせの遊びを好む傾向が息子にはありました。
【1歳10ヶ月~2歳1ヶ月…ピクチャーパズル期】
息子がはじめてピクチャーパズル(凸凹ではない自由な形のパズル)に関心を持ったのは、2歳の誕生日直前。1歳10ヶ月のころでした。最初は9ピースからスタート。1、2回私が手本を見せてやり方を教えると理解して、自分でピースをあちこち動かしながら合う場所を探していました。
これはその日のうちにクリアができて、以降は何度も繰り返しているうちに配置を覚えたようで、クリアタイムはどんどん短くなっていきました。この10日後には、一気に増えて30ピースのものを与えましたが、すっかり要領はつかんだようで2日目にはクリアできていました。
息子は、パズルの楽しさを知ったようで、次々と難しいものをやりたがるようになり、2歳1ヶ月の時点で80ピースがクリアできるようになっていました。
【2歳1ヶ月~…ジグソーパズル期】
ジグソーパズル(凸凹のあるパズル)は、私の友人がおさがりで譲ってくれた9ピースからはじめました。友人が「レストランとか静かに待っていてほしいところで遊ばせるのにジグソーパズルは便利」と教えてくれて、外出先にも持ち運ぶようになりました。次々クリアしていき、2歳7ヶ月のときに70ピース。3歳ころには100ピース程度のものがちょうど良い難易度になりました。
息子がいつでもどこでも夢中でパズルをする様子にをママ友や保育園の先生方はとても褒めてくれました。特に保育園では”パズル博士“と呼んでもらえて、息子の大きな自信になったようです。
【~現在…ジグソーパズルアレンジ期?】そして卒業へ……
このままどんどん細かいパズルをこなしていくようになるのかな? と思われた息子のパズルへの追究は、ピース数の増加ではなく、意外な方向へ向かっていきました。例えば絵柄は違うけれど切り方が同じパズルピースを混ぜてモザイクのように組み立ててみたり、パズルピースを裏返して、絵の全くない真っ白な状態でパズルを完成させてみたり。とことん突き詰めようとしているように見え、私は「ジグソーパズルにこんな遊び方があるのか!」ととても驚きました。
いったいこのままどこまでいくのだろうか? と見守っていましたが、3歳になってブロックのおもちゃを覚え、そちらに意欲がシフトしていきました。今でも時折、思い出したようにパズルで遊ぶこともありますが、往時のような熱中ぶりはもう、あまり見られません。
あまりにハマっているので、漠然とした不安は私の中にもあり……このままパズルにハマり続けて大丈夫なのかとちょっと心配でした。しかし今は無事、次のステップへ進んでいます。振り返るとパズルは、指先をたくさん使うことができて、周りからも褒められ、息子の自信にもなっていたのではないかと思います。何かに熱中する子どものパワーとはすごいものでした。もしかすると彼は研究職が向いているのかもな……と将来にかすかな期待を寄せています。
ひとつのことにハマり続ける乳幼児にはこういうケースもあるということで、今何かにお悩みの親御さんの参考になれば幸いです。