わが子は本当に「何をやらせてもできない子」!?ママたちが、結果主義の”落とし穴”を考えた
ママにとって愛しいわが子。可愛いわが子に期待する心を持つのは、ひとつの形でしょう。しかし、その期待のかけ方が難しい場合もありそうです。ママスタコミュニティでは、以下のような相談が持ちかけられています。
『うちの子は落ちこぼれだな、とつくづく思う。
中学1年生なんだけど、勉強そこそこ、スポーツ全くダメ、芸術のセンスなし、友達も少ない。習い事もいくつかしたけど、何年やってもなかなか昇級しなかったり……。6年続けたものもあるけど、「やってて意味ある?」というくらい結果が出ない。あっさりいちばん上の級を取って早くに辞めた子たちから、「まだそんなところ!?」と言われたこともある。うちの子の良いところ、少し前まで探してたけど、正直もう分からない……』
「隣の芝生は青い」もの。わが子を卑下しすぎかも?
わが子と周りの子を比べてしまう――。わが子を思うがゆえの、ママの悩みかもしれませんね。でも周囲と比べた結果、投稿者さんがわが子は「できない子」という風に結論づけてしまうところに、ママたちは危うさを感じるようです。
『「隣の芝生」という感じで、よその子はみんなできるように見えるんだよね(汗)』
『子どもに期待しすぎじゃないかな? 周りと比べたらキリないよ』
『わが子の良いところも分からないの?』
『高望みをしすぎない、これがいちばん。だって自分の子だもの』
健康で万事OK、なハズ!
できないことばかりに目が行ってしまうときもありますが……”当然”に思えるわが子の姿に、その子の良さや、親としての幸福が隠れている可能性を、ママスタコミュニティのママたちは語ります。
『うちの子はテストの点がほとんど一桁! 高校入学も危うい。だけど落ちこぼれだなんて思わないな。人には「うちの子、できないのよ~」とか言うけどさ、「健康ならいっか!」って(笑)』
『上達がゆっくりでも6年間も習い事を続けて、えらいと思うな。大げさに褒めることではないのかもしれないけど、頑張りを認めてあげようよ。親が落ちこぼれだと思っていると、子どもにも伝わっちゃうよ』
『私、大人になってみて、学歴や運動能力よりも大事なものがあると知った。いかにして「自分を大事にして生きられるか」だと思うんだよね』
『きっと周りの子ができすぎなだけだよ、比べないであげて。実際、贅沢な悩みだと思うな。上達しなくても6年間続けてえらいよ。ちゃんと学校行くのもえらいよ』
ママたちの投稿からは、お子さんの”ありのまま”を受け止めてほしいという、わが子を思う同じ母としての願いが感じられますね!
結果主義には”落とし穴”アリ?
投稿者ママのように、わが子には人並みにできてほしいとか、得意なことを見つけてほしいと願うのは、きっと親としての自然な思い。しかし一方で、結果や能力だけにとらわれていると、ママの視野はどんどんと狭まり、結果わが子はシンドイかもしれませんね。
『習い事って、趣味や楽しみだったり、学校以外の場でのコミュニケーション能力や協調性を身に付けたりできるものだと思う。目に見える結果だけで判断するのは危険に感じる』
『わが子と同じ習い事で、ひとりのママが「3年生までに育成クラスに上がれなかったら辞めさせる!」と言って、その子は本当に辞めていったよ……。見切りをつけるのも大事かもしれないけど、子どもは楽しくやっていたのに、トップレベルになれないのならNGというのは、子どもにとって酷かもね』
結果以外に目を向けると、ママに見えてくるもの
結果のみを重視せず、子どもの意思、「楽しい」と思う心、継続する姿勢など、ママがいろいろな”目”を持っていると、わが子に対するママの思いや、子ども自身の世界はグッと広がりそうです。
『うちも習い事を色々試したけど、どれもパッとしなくて。でも高校生になった今、自分で選んだダンスにすごくハマっている。自分で選んだから、うんと頑張れるみたいだし、何より楽しそう』
『うちの長男のことかと思いました(汗)。わが家は子どもに色々と習い事をさせたけど、後から入ってきた子にどんどん追い抜かされ……。でも諦めないし、人を妬んだりしないし、「〇〇くん、すごいんだよー!」と言えるわが子は、自慢の息子です。そして今や、水泳のフォームは最高に上手です! すごくゆっくりではあるけど、水泳選手のウォーミングアップに見えます(笑)』
『コツコツと地道な努力を続ける力って侮れないよね。「継続は力なり」って本当だと思う』
『社会に出ると、こういうタイプが粘り強さを見せるよね!』
今では、投稿者ママがお子さんの良いトコロを発見できていますように!
文・福本 福子 編集・山内ウェンディ