地域との関わりで言葉が増えていった娘……ご年配の夫婦が教えてくれた大切なこと
娘は3歳になっても語彙がなかなか増えません。
挨拶さえもおぼつかない状態で、来年には幼稚園に入園予定だったので当時はとても心配でした。
そこで児童館のかわりにほぼ毎日近所の商店街に出かけました。
近所の商店街の中で古くからやっている商店がありました。
ご年配のご夫婦がやっている地域密着型のお店。
当時はまだ喃語(なんご)でしたが、娘は一生懸命話そうとします。子ども好きなご夫婦は娘を大歓迎。
ほぼ毎日買い物に出かけて、そのたびにご夫婦と楽しそうに過ごす娘。
娘が商品を持っていけば、お買い物のイロハを私とご夫婦で丁寧にレクチャーをします。会話はまだ難しくても、1ヶ月ほどするとお買い物の仕方が理解できるようになりました。
娘は人が苦手なわけではなく、本当は人に興味がある。ただまだうまく人との距離感がつかめないだけだと感じたのです。
しかし、しばらくして……。
ご夫婦の商店は閉店してしまいました。
閉店から1年以上経った今も、その商店の前を通ると娘は立ち止まります。
「おじさん、おばさん……ないない?」と寂しそうにつぶやく娘。
その様子を見て、商店のご夫婦が娘に教えてくれたのは挨拶やお買い物の仕方だけではないことに気付きました。
それは「誰かと会いたい、仲良くしたい」という気持ちでした。
おかげで娘は以前よりも挨拶が大好きな子になりました。その後幼稚園に入ってからは先生にもお友達にもママさんにもしっかり挨拶をしています。
あのとき娘に大切なことを教えてくれたご夫婦には、今でもとても感謝しています。
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