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まさかあの子が……?ある友だちが来たときだけなくなる身の回りのお金

私が小学校中学年から高学年にかけての頃、家の中からお金がなくなるというトラブルが数回続いたことがありました。

最初になくなったお金は、母の貯金箱でした。このとき母はすぐに気がつき、小額でもお金がなくなったのだからと念のため警察に対応してもらっていました。しかし、犯人は見つかりませんでした。

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私と弟はお金を正確に管理できていたわけでもなかったので、気のせいかなと思うことにしましたが、ひとつだけ気になることが。私たちのお金がなくなったのは、どちらも、ある特定の友だちが遊びにきたときだったのです。

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人のお金を勝手に触ることは、当然いけないことだと思っていた私たち姉弟。タイミングとしては疑わしくても、私たちのお金がなくなったのは自分たちの不始末だろうと思うしかなかったのです。
しかし、またしばらくして事件は起こってしまいました。私がカゼをこじらせてしまい、入院をしたときのこと。

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お金はとても目立つ形で置いてあったので、ついさっきまでお金があったことは明白。とても残念でしたが、このとき、友だちにとられたということがはっきりしてしまいました。

私はひとまず、仕事を終えて見舞いに来た母にこのことを話しました。母は、お金を見えないところに隠すように置き場所を変えるだけで、この件を不問としました。私は大ごとにしたくなくて、穏便に済んだことに安堵しました。過去の紛失事件についても、これ以上蒸し返したくはなくて黙って忘れることにしました。

翌日、また友だちは病室へやってきました。そのときにはなぜか可愛い鉛筆やメモ帳など、沢山のプレゼントを持って……。この友だちなりの罪滅ぼしだったのでしょうか。
その後、引越しを機に友だちとは疎遠になり、それ以降お金に関するトラブルが起きることはありませんでした。

子どもながらに、友だちがお金をとったということはショックでしたが、「物とお金の管理だけは気をつけよう!」と良い勉強になったと思います。

文、イラスト・Ponko

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