十二支って何?って聞かれたら説明できる?お正月だからこそ親子で読んでほしい絵本3選 #ママの悩みに寄り添う絵本
年の瀬になると「来年は◯年だね」なんて話をすることがありますよね。みなさんは十二支のことをどのくらい知っていますか? 「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い)」と呪文のように唱えて覚えたというママもいるのではないでしょうか。
十二支とは?
古代の中国で考えられた暦法。子はねずみ、丑はうし、寅はとら、卯はうさぎ、辰はたつ、巳はへび、午はうま、未はひつじ、申はさる、酉はとり、戌はいぬ、亥はいのししのことを表しています。現在、使われている漢字とは違うので、ときどきどの漢字がどの動物を表しているのか、わからなくなってしまいそうですね。また昔は丑三つどきや正午など時刻を表したり、暦のうえでは月を表したりするときにも十二支が使われていたそうですよ。
十二支の動物はどうやって決めたの?絵本『じゅうにしのおはなし』
ある日、神さまが「毎年同じ暦ではつまらない」と、1年に1つずつ計12の動物たちの名前をつけることを思いつきました。神さまは動物たちに向かって”元旦、御殿に早く着いた12番目の動物までを毎年の名前にする”こと、”1年間は動物の王さまになれる”ことを伝えました。動物たちの競争は、密かに大晦日からスタート。われ先にと一生懸命走ってくる者、喧嘩をしながらやってくる者など、思い思いに御殿を目指します。そして元旦に御殿に早く着いた順に十二支が決まるというお話です。
動物にはたくさんの種類がいるのに、どうして12種類の動物たちが選ばれたのか疑問に思う子どももいるかもしれません。でもいざ説明しようとすると、難しい話になりがち。そんなときは物語を通して、伝えてみるのも良いのではないでしょうか?
文:ゆきのゆみこ
絵:くすはら順子
発行所:株式会社ひさかたチャイルド
価格:1,200円+税
お節料理に新年会!お正月の過ごし方がわかる絵本
十二支のことがわかった流れで、お正月にどのようなことをして過ごすかを子どもに伝えるのも良いですね。お節料理やお雑煮を食べたり、新年にあいさつ回りをしたりすることもあるでしょう。いつもとは違う雰囲気になるお正月をどのように過ごすのか、子どもに伝えるのにぴったりな絵本をご紹介しますね。
大掃除や年神さまを迎える準備に大忙し!絵本『十二支のお節料理』
ねずみは掃除、うしやとらはお節料理に使う食材の調達……というように、十二支それぞれに年神さまが命じた役割があります。お節料理にはどんな食材が使われているのか、お正月の準備ではどのようなことをするのかを話しながら絵本を読むのも楽しいですよ。
絵本『十二支のお節料理』は、カラフルな版画と味のある文字が描かれています。序盤は年末のどことなくすすけたような様子が描かれていますが、年始に向けて少しずつ華やかになっていく場面には気分も明るくなる感じがします。また表紙カバーの内側には、作者の川端誠氏がお節料理のことを記しています。日本の食文化を大切にし、継承していけると良いなと思える内容なので、物語と合わせてぜひ読んでみてくださいね。
作:川端誠
発行所:BL出版株式会社
価格:1,300円+税
絵本『十二支のしんねんかい』
新年を迎えた十二支の動物たちは、みんなで集まって新年会を開くことに。お節やお雑煮を食べたり、お屠蘇をたしなんだりして楽しく過ごします。
絵本『十二支のしんねんかい』には、十二支が紹介されているページがあります。それぞれの動物たちがどんな役割を担った動物なのかも書かれています。もしかすると、自分や子どもの干支の新たな魅力を知ることができるかもしれませんよ。
『十二支のしんねんかい』
文:みきつきみ
画:柳原良平
発行所:株式会社こぐま社
価格:1,100円+税
年末年始は何かと気忙しく、やることもいっぱい。「絵本なんてゆっくり読んでいられない」と思われるかもしれません。でも子どもに十二支やお正月に関することを伝えるには、行事の最中がベストタイミングです。年末年始の忙しさから開放されて時間ができたら、親子で十二支やお正月の絵本を読んでみるのはいかがでしょうか?
文・藤まゆ花 編集・Natsu