集団登校の登校班トラブルは意外と多い!走り出す班長について行けないことも……ママたちの対応は?
先日筆者の友人から「小学校に通う2年生の娘さんに集団登校の登校班でトラブルがあった」との話を聞きました。ママスタコミュニティにも、同じように登校班でトラブルを抱えている投稿が寄せられています。文部科学省の「学校安全の推進関する計画に関わる取組状況調査」(平成27年度実績)(51頁)によると、全国の小学校のうち、6割以上の学校が集団登下校を実施しているとのこと。集団登下校には不審者から狙われにくい、何かあったときに誰かが学校に報告できるなどのメリットもありますが、子どもだけの集団ゆえにトラブルも起こっているようです。
班長が急に走り出すトラブル
筆者の友人の娘さんは、登校班の班長が急に走り出したために必死について行こうとして転び、膝を激しく擦りむいて帰ってきたとのことでした。班長はと言うと、娘さんが立ち上がると無言でまた学校まで走っていったようで、友人の娘さんだけではなく、他に1年生も転んでいたと話してくれたそうです。このように、班長が急に走り出すというトラブルはママスタコミュニティにも数多く寄せられました。
『登校班の班長6年生男子、自分の気分でダラダラ歩いたり、誰もついてこられないほど早く歩いて「早く歩け」と暴言吐いたりする』
『うちじゃないけど近所の班長いつもそんな感じ。気分で早歩きしたり走ったり。低学年の子(特に1年生)が可哀想。不安だからそれについて行くしかないしさ。見ていてイライラする』
『うちの班長も一癖ある女の子で困っている。ダラダラしているかと思えば早く行ったり、たまに走ったりしているらしい。仲良しの班と道で会うと副班長に旗を渡して、先に行ってと言うことも』
1、2年生の低学年の子どもはどうしても体格、体力共にまだ幼いので、集団登校でお兄さんお姉さんについて行くのが精一杯の子もいますよね。班長は5、6年生の高学年の子どもに任されていることが多いと思いますが、班長が急に走り出してしまうと低学年の子どもにとっては危険が伴います。1人転んでしまうと更にその後ろを歩いている子どもがドミノ倒しのようになってしまうこともあるでしょう。また、下り坂や階段、車や自転車が通る道のときは「班長についていかないと」と焦ることもあり、状況の確認を怠ることでさらなる危険へとつながる可能性もあることでしょう。
登校班での様子を確認してみる
筆者の友人は今まで娘さんから登校班で困っているなどの話を聞くことはなかったそうですが、改めて投稿班の普段の様子を確認してみると、常日頃から班長は歩くスピードが速く、大人のいる前や学校前ではゆっくり歩いていたそうです。班長が急に走り出した件は、子どもの話すことなので全てを鵜呑みにしてはいけないと念のため同じ登校班の友人ママにも話を聞いてみると、友人ママのお子さんも同じ話をしていたとのことでした。ママスタコミュニティには、登校班の普段の様子を確認するためにこっそり集団登校の後をついて行くという意見が寄せられていました。
『うちの子も班長に叩かれたし、1年生のときは胸が苦しくなるくらい走らされた。こっそり後をついてくといいよ! 私はマスクして少し後から毎日ついていく。親しか子どもは守れないよ』
子どもの担任の先生に相談してみる
ママスタコミュニティには、目に余るようであれば子どもから(難しいようであれば親から)担任の先生に相談して、先生から班長に注意してもらうという意見がありました。
『低学年なら付き添ったり先生に連絡したりする』
『我が子の担任経由でその6年生の担任~親にも言ってもらう』
しかし、相談してもなかなか解決しないという声もあります。
『担任に言ったけど、改善しなかったし、子どもへの風当たりが強くなったので諦めた。あと数ヶ月だからって我慢している』
『うちの学校もひどくて、何度もお願いしたけどなかなか改善しない』
学校での事実確認は十分にしてもらう
筆者の友人は子どもの担任の先生に相談し、先生から班長へ事実確認がされたようですが、班長によると「1年生がウロウロするから困っている」と返答があったそう。そして先生から1年生に事実確認してみたものの、まだしっかり自分の意見を先生に伝えることは難しいので1年生の言い分はうまく伝わらず、班長の言い分だけが通り、1年生だけが厳しく注意されることになってしまったようです。しかし、友人の娘さんによると班長が訴えるような1年生の行動はなかったとのこと。その後、ショックを受けた1年生のママからの訴えにより事実確認がもう1度なされ、ようやく先生の誤解は解けたようです。ただ、班長がなぜ走ったのかは不明のまま……。しかし、集団登校ではゆっくり歩いてくれるようにはなったとのことでした。
班長側も悩んでいるという意見もある
一方ママスタコミュニティには、班長側も低学年を連れて歩くことにストレスを感じ苦労しているという意見も寄せられています。
『連絡していいけれど、簡潔にドライに改善してほしいところだけ伝えてあげてほしい。困ったことは連絡していいと思うけれど、感情的にならずに事務的にしてあげてほしい。うちの子が登校班の班長だったときは最悪だったの。「歩くのが遅い」って苦情が来て、早めに歩かせたら「後ろの子のこと考えてないよね」って苦情が来て、転んだ子のことを笑ったらその子が泣いてまた苦情が来て最悪だった。なんで笑ったのかなんて、見てないのだから知らない。家でも下級生に優しくとか、班長だからこうだよって毎日口酸っぱくして言っていますよ。毎日言うからプレッシャーでできないって言われるし。無理やり登校班長にさせたくせにさ』
班長と言ってもまだ小学生。大人と同じように低学年の子どもたちを学校に連れて行く責任を持たせるのは難しいのかもしれません。だからこそ集団登校のトラブルが起こっているのでしょう。可能であれば低学年のうちは集団登校の様子を確認するために時々保護者がついて行くのも良いかもしれませんね。トラブルがあるようであれば、当事者の子どもたちの他にも他の登校班でそのトラブルを見かけたことはないかなど、学校の先生を通してしっかり事実確認をして、子どもたちが安全に登校できるような対策をとってあげられると良いのではないでしょうか。
文・ゆかりんご 編集・物江窓香
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