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出産でトラブル発生!苦しむ私に旦那が天然すぎる例えをした話

エクソシスト1

病院に到着してから約22時間。 私はなかなか進まないお産にヘトヘトになっていました。 進まないと言っても、それなりの痛みを伴う微弱陣痛は定期的にやってきます。

※微弱陣痛……
『分娩中に陣痛が弱くなった状態(引用:自衛隊中央病院 産婦人科病棟 ※2019年11月時点の情報です) 』

院内の階段を昇ったり降りたり、スクワットをしたり……痛みが強くなってくると、お尻にテニスボールをあてた状態で木馬(ロッキングチェアみたいなものです)に揺られたりしていました。 この時の陣痛は、お尻の穴を内側から無理矢理広げられるような感覚の痛みが繰り返されていて、テニスボールなしでは耐えきれませんでした。 いや、テニスボールをあてていても、そろそろ耐えられなくなっていました。

そんな時に現れたのがベテラン助産師さん。 シフトの交替時間が訪れたようです。 このベテランさんは最初の内診で「あら? 便が溜まってる? これが原因かもしれないわね」と気付いてくれました。 既にお尻の穴の痛みが限界に達していた私は、とてもじゃないけど自分の力で排便することはできなかったため、浣腸をしていただくことになりました。

生まれて初めての浣腸は、効果てきめん!!  一気に出し切ったと思ったら、今度は別の激しい痛みが私の身体を襲いました。 あれだけ進まなかったお産が、急激に進み始めたのです。

今度は先生が現れ、再び内診してくださいました。 「うん。じゃあもう膜破っちゃおうね」

※人工破膜……
『内診時に内子宮口から赤ちゃんを包んでいる卵膜を破る処置のことで、人工的に破水させ、陣痛を誘発させることを目的としています。(引用:国立成育医療研究センターのウェブページ)』

エクソシスト2

※痙攣(けいれん)……
『意志とは関係なく筋肉に力がはいる状態をさす言葉です。(引用:一般社団法人 太田綜合病院「痙攣(けいれん)」)』

私が緊急事態であるととても認識していなかったであろう、旦那の「エクソシスト」発言。ベテラン助産師さんもびっくりしていました……。私は意識はあったので、「身体が動くようになったら仕返ししてやるっ!!」 と、固く心に誓いました(笑)。

(私自身は、自分の身体が全く自由にならないという初めての経験で驚き戸惑いながらも、「助産師さん冷静だな〜」「羊水を拭かせちゃって申し訳ないな」と考えていました。)

エクソシスト3

(12年前の分娩なので、今と異なる分娩事情が多々あると思いますがご容赦ください)

この時生まれた長女は、今小学6年生。 おかげさまで元気に育ってくれています。旦那の方も、12年の間に少しは気が利くようになって、私は……老けましたね〜〜(笑)。その間に女の子が2人生まれ、家族はさらに増えて賑やかになりました。 それぞれの成長と、流れた時間の長さを感じます。 次の12年も、家族みんなで力を合わせながら楽しく過ごしたいと思います。

 

文、イラスト・加藤みちか

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