毒親を持つ人で「うちの親はおかしい」と気づいたのは何歳ごろ?実父母への疑惑が決定的になったのは……?
子どもにとって両親は、物事の価値観の基準となる絶対的な存在です。両親の良い行いも悪い行いも、子どもたちは「それが当たり前」として見ています。それゆえにもし親が”悪い行い”ばかりする人だとしても、人生経験の浅い子どもには「これはおかしい」と判断するのは難しいもの。
子どもへ暴力をふるう親、不倫が常態化している親、子どもに教育費すら出さない親、虐待をする親、ネグレクトの親、逆に過干渉で束縛が激しい親……。子どもを自分の思い通りに支配する親は、しばしば俗に”毒親”と呼ばれます。
実際に「自分の親は毒親」と感じている人は、人生のどの段階で気づいたのでしょうか? リアルな体験談が寄せられました。
毒親に気づいたのはいつ?幼少期から思春期まで
小学生~高校生のうちに気づいたという人たちの体験談です。早い人はなんと5歳というコメントまでありました。自分で気づいた人もいましたが、周りの誰かから指摘されて、あるいは周りと比べてみておかしいと気づいたとのことです。
『5歳とか、幼稚園くらいから。貧乏で団地住まいで両親と隣で寝ていたんだが、両親が夜な夜なSEXしたいからと、早く寝ないと殴られたりした。テレビのドラマで親が優しく子どもを寝かしつけるシーンを見て、心底うらやましくて、「あ、うちはオカシイんだ」って思った』
『小学校高学年のときに自分で気づいた。いろんな男をとっかえひっかえ、週末になると男を自宅に連れ込むような母親だったから』
『小学5年。自分で気づいた。私が頭が良い方で、かけっこも1番なのが腹立たしかったらしい。しかも高校進学で学費が高い私立を勧めてきたから、頭おかしいわ。結局、学力コンプレックスと運動音痴コンプレックスの塊だった母親。父親は食事を腹一杯食べられなかったコンプレックスみたい。まぁ、結局は昔の人だから仕方ない』
『小学生。薄々気づいていたけれど抑圧されていて黙るしかなかった。友達の家族を見たり聞いたりしていて気づいた。反抗期で一気に爆発した』
『小学生低学年くらいからだったかな。父親は気に入らない事があるとすぐに暴力を振るフリをした。防御しようとすると「本当にやるわけないだろ、怖いくせに強がるなよ」みたいなことを言われて心底腹立ったわ。他にも進学する度に「お金がない」と呪うようにずーっと言われ続けて、頭がおかしくなりそうだった。母親は見て見ぬフリ。フリばかりで本当に嫌な両親。大人になってもいろいろあってもう絶縁した。二度と会いたくない』
『中学生の頃、虐待の跡を担任の先生に見られて先生がすごく心配してくれた。その時に、自分は普通の育った環境ではないんだと初めて気づいた』
社会に出て他の家庭を見てから
専門学校や大学への進学、または就職を機に気づいた人たちの体験談です。社会に出れば、自分の育った環境を客観的に振り返られることもあるようです。
『18歳くらい? みんな専門学校や大学に進学してた。その学費などは親が払ってくれると聞いてびっくりした。「学校は自分で働きながら行くものだ」と教わって育ったから……』
『大学進学を機に家を出たとき、やんわりと気づいた。社会人になって毒親関連の本を読んで悟り、結婚・出産を経て決定的に』
『中学生あたりから薄々感じてた。父親の暴力の防波堤に中学生の娘を飲み屋に迎えに行かせる母親だったし、娘の職場に「金貸して」と催促の電話をしてくる父親だもの。当時の上司が「あんな親だとまともな結婚できないな、お前は」って言われたのが決定的。そんなこと、あなたに言われなくとも分かってますって……給湯室で泣いたなぁ』
『結婚してから。旦那と義両親と接するようになって我が家はおかしいと気づいた。それまでは似たような環境の男としか付き合ってなかったから旦那に出会えて本当によかったわ。出産、育児がはじまってからはさらにそう思う。実家とは疎遠だよ』
両親が毒親と気づいたのは、子どもを産んでから
子どもを産んでから気づいた、または気づいてはいたけれど出産後に確認したという意見です。自分が子育てをする立場になり、時が経つにつれて、自分が育った環境が「何か違う」だと気づいたよう。
『旦那と結婚してお義母さんと関わるようになって薄々感じてはいたんだけど自分が出産して人の親になって間違いなく毒親なんだと思った』
『我が子を出産してから気づいたよ……。母親は不倫してたけど私も何も疑わずその彼氏と仲良くしていたし、不在も多かったけど気にしていなかったし、貧乏で進学できなかったけど「嫌だな~」くらいにしか思わなかった。我が子を育てていてすべてがあり得ないことに気づいた』
『自分で子どもを産んで育てていくうちに、子どもには普通言わないようなことを言われていたと思った』
『子どもを産んでから。それまで違和感は感じていたけど信じたくない気持ちもあったんだと思う。こんなに我が子は可愛いのに、どうして母親は私のことネグレクトしたんだろうってどんどん不信感が募り、今は避け気味。できれば会いたくない。元々子ども好きじゃないみたいだし、実母もそう思っているだろう』
自分が子どもに同じことをしない!強い信念を持つ親たち
毒親に育てられたという自覚のある人は、自分の子育てにどのような信念を持つに至ったのでしょうか。
『今でも「母は偉大」と思い込みたい自分がいる。子どもには精一杯の「普通」を教えたい』
『親の洗脳が解けていったのは出産してからかなぁ。自分がされていたことは、暴力やネグレクト、精神的に脅されたり追い込まれたりの言葉の暴力。酷い仕打ちだったと考えているし、自分の子どもにそんな苦痛は知ってほしくない。今は連絡取っていない』
毒親に育てられた自分が、子どもを「普通に」育てられるだろうか。そんな不安に駆られる人もいることでしょう。しかし今は、自分が歩んできた道で得た友人や家族が近くにいるはず。”子どもに対してありえない行動”をしっかり認識していればきっと自制はききますし、危うい場面で周りの人たちに助けを求めたら、きっと手を差し伸べてくれることでしょう。
親の生き方について考えを巡らせつつも、自分の信念をもって、育児を続けていきましょう。
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