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離婚したのは子どものせい?シングルマザーとなった「今」思うこと

私が中学生のころ、両親が離婚しました。

元々夫婦仲は良くなかったようで、それまでの長い間、家庭内別居のような状態でした。父は、家でお酒を飲んで自室で寝てしまうだけの人。母は母で仕事帰りはパチンコへ行き、夜遅くまで家に帰らないことが多い人でした。

母は父への愚痴をこぼしに私の部屋へ来るようになり、年々夫婦関係が悪化していくにつれ、母の口から「別れたい」という言葉が繰り返し出るようになりました。
普段は強気の母。しかし私の部屋で過ごしているときの母は、「別れたい」を繰り返し言いながらもなんだか心細そうで普段とは正反対です。私は心配になり、母の好きなようにしてもらっていました。

そしていつしか、母は私と一緒に寝るようにまでなります。私に厳しい母が、私に甘えるようになったその変化に、内心とても驚きました。

そのような毎日を送っていたある日のこと。母の「別れたい」という言葉が「別れていい?」に変わりました。

ただの愚痴が本気に変わったのだと感じました。私は、疲れている母を見て「別れていいよ」と答えました。

お酒が好きだろうが、パチンコに行って夜になっても帰ってこなかろうが、私にとっては当時はまだ大好きな両親。二人が離れ離れになるのはもちろん悲しいことです。しかし、目の前で弱り切っている母を見て「頑張って」とは、とても言えませんでした。両親が離れたとしても、私にとっての両親は変わらないものだし、離婚で楽になるなら良いのでは? くらいに考えていたのです。

そしてその後すぐに離婚の手続きは進んでいき、私たち子どもの親権は母が持って、母子家庭での生活がスタートしました。

新居へ引っ越したり父の居ない環境だったりという変化はあれど、家事などの負担については元々両親の離婚前から私がたくさん手伝っていたのでそれほど変わらず。まぁ、こんなものかな? と、私はさほどストレスには感じずに暮らしていたのですが……。

もしかすると、母にとっては本人が思っていた以上にプレッシャーだったのかもしれません。新しい暮らしを始めても、相変わらず疲れていたりイライラしたりしている様子が伺えました。私は、やっぱり大変なのかな? と察してなるべく刺激しないように過ごしていたつもりでした。

しかしある時、疲れきった様子の母に突然言われてしまいました。

母は本当は父と別れたくなかったのでしょうか? それとも生活の大変さに、子どもを連れて出たことを後悔してしまったのでしょうか。あの時、私が「別れないで」と言っていたら、両親の未来は変わったのでしょうか……。

当時中学生だった私は、言ってしまった言葉の重さを痛感しとても後悔していました。「あなたが家庭をバラバラに壊した犯人だ」と言われたも同然で、それも守ってあげたつもりの母に言われたのですから……。

もっとも、奇しくも母と同じ年頃でシングルマザーとなった今の私から言えば、母の言動は「甘え」と一喝して終わるところですが。

文、イラスト・Ponko

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