「なんで書けないの!?」と子どもに叱らないで!文字の意味がわからず母に怒られた私の悲しい思い出
子どもが文字の読み書きできる年齢になれば、「早く字を読めるようになればいいなぁ」なんて親としてはつい思ってしまいますよね。特に小学校入学前となると焦ることもあるのではないでしょうか。
しかし私は、「文字が書けないからといって焦らないで」とお伝えしたいです。というのも文字の読み書きが原因で、母とすれ違った思い出があるからなんです。
きっと、母はこんな私に大いに喜び期待したのでしょう。この頃の遊びはもっぱら、絵を描いてはその横に何を描いたのかを文字で書く、ひらがなのトレーニングであったことを覚えています。母が絵を描くのが上手な人で、私も見よう見まねで描いてはどんどん好きになりました。
私はひらがなの「あ」を書けるようになってました。しかしその日は、「あめ」の「あ」だけがどうしても書けませんでした。
母は「”あ”も書けないんじゃ3歳のお姉さんにはなれないよ!」と強く叱り、何度も書き直しを要求してきました。
きっと母にしてみれば、書けるはずの字が書けない娘が理解できず、イライラして仕方なかったでしょう。私も私で、どうして書くことができなかったのかを当時の語彙力ではとても説明ができず、ただ叱られてしまったことを、とても悲しく思っていました。
当時書けなかった理由を、大人になった今、表現するとすれば……
「あり」の文字の意味や、いろんな言葉に「あ」が使われていてみんな同じひらがなの「あ」が使われることまでは理解できていませんでした。また「あり」は、「あり」という図形として覚えていました。この理屈、わかりますでしょうか? 文字に慣れた大人が想像するには難しさがあるかもしれません。
その後はそれほど文字について母と揉めることはありませんでしたが……。
「”あ”も書けないんじゃ3歳のお姉さんにはなれないよ!」と、強く母に叱られたことだけは、よく覚えています。
あまり文字に興味を持たない子どもでも、もしかしたら大人には理解できない理由を秘めているのかもしれませんね。我が子が文字を書けなくて焦るママたち、どうかゆっくり学習を進めてあげてください。