冷たいものを食べると泣く、遊具で遊べない……これって感覚過敏?
他の子どもは当たり前にしていることを自分の子どもができないと、「なぜなのか」「どんな理由があるのか」と不安になってしまいますよね。ある投稿者の子どもは、アイスクリームなどの冷たい物を食べると「冷たい」と泣いたり、公園の遊具で1人で遊べなかったりするそうです。
『アイスクリームを食べると冷たいと言って泣くのは感覚過敏の一種なの? 3歳児』
『あと広場や芝生は好きだけど、ひとりで遊具で遊ぶのは怖いみたいで。行けば膝の上に乗せて一緒にやる感じだけど、1歳頃公園デビューさせてからずっと怖がっている』
『なんかいろいろなことを嫌がるんだよね。水遊びもできないし』
投稿者は、「我が子は感覚過敏なのではないか」と考えているようですが、まだ病院などに相談はしていないとのことで不安を感じている様子ですね。
感覚過敏とは?
感覚過敏とは、感覚の過敏さのことで、人によって症状が異なるようです。例えば、身体の特定部位に触れられることを嫌がる人もいれば、特定の音を極端に嫌がることもあるようですね。
厚生労働省によると、自閉症、アスペルガー症候群を含む広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)などの人にも感覚過敏がみられるそうです。
もしかしたら子どもの性格や好みの問題なのかも
ママスタコミュニティでは、子どもの性格や好みの問題なのではないかというコメントがありました。
『冷たいのが苦手なのかな。もう少し大きくなったら平気でガリガリ君とか食べてそう』
『冷たいのが好きじゃないのかもよ』
『感覚が鋭いのかもね。でもいるよ、そういう子。私は子どものころ、打ち上げ花火の音が怖くてダメだった』
子どもの好みの問題であれば、冷たい物を避けたり、無理に遊具で遊ばせないなどといった対策ができますが、この状態がずっと続くようならママも不安を感じてしまいますよね。
感覚過敏は子どもが不安や混乱してしまうことも
感覚の過敏は、子どもの不安や混乱をもたらす要因になるとも言われているようです。不安などをもたらした結果として、常同行動(何かに駆り立てられたかのように目的のない行動を繰り返す障害)やかんしゃく(ちょっとしたことで怒りやすくなる)などが起こる場合があると考えられています。子どもの感覚過敏に対し、ママも子どもも不安を感じている場合、然るべき機関に相談して子どもの特徴や接し方を学ぶと良いのではないでしょうか。
『それだけでは何とも。園で困ったりしているなら、相談するかな』
発達障害教育推進センターによると、感覚過敏の対処としては以下の様に記載がされています。
『原因になっている事物を可能な範囲で避けさせることから始めましょう』
『音への過敏性にはイヤーマフ(イア・マフ)の装着が有効なこともあります。構造化等によって見通しが可能となったり、コミュニケーションがよりよくできるようになったりすると、過敏の程度が軽減することが多いので基本的な対応として気をつけましょう』
また、厚生労働省は感覚過敏の対処法として以下の様に記載をしています。
『感覚過敏がある場合は、音や肌触り、室温など感覚面の調整を行う(イヤーマフを活用する、大声で説明せずホワイトボードで内容を伝える、人とぶつからないように居場所をつい立てなどで区切る、クーラー等の設備のある部屋を利用できるように配慮するなど)』
いずれにしても、自分の子どもがどんなことを苦手としているのか、自分の子どもにはどんな対策が合っているのかを知ること。そのためにも、子どもの感覚過敏について心配なママは一度相談に行ってみると良いのかもしれませんね。もしも取り越し苦労だとしても、ママは安心することができるはずですよ。
文・物江窓香 編集・Natsu