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「ママ友の子どもが発達障害グレーゾーン、でも健常児にしか見えない」ひいきと感じるママに当事者からの意見は?

グレーの偏見1
社会に出るといろいろな人がいるように、子どもにもいろいろな性格の子がいます。今回は、発達障害のグレーゾーンと診断されている知り合いの子が、「健常児にしか見えない……」と思っているママさんが思いを吐露しました。

『習い事いろいろしていて勉強できてスポーツも普通にできる。最近アイススケートにはまって週一で滑りに行く。どこが発達障害なんだろ? 「不安感が強い」ってママは話しているけどそんな様子もない。やたら担任と面談していて配慮もお願いしているみたいだけど、ひいきに見えてしまう』

その子がしっかりしているからこそ、担任の先生やほかの大人に配慮されていることにモヤモヤしてしまうとのこと。この件に対して、いろいろなママさんの声が寄せられました。

余計なお世話!投稿者が気にすることではない

『他人にはわからないことがいろいろあるんだよ』

『自分の子だけみときなよ。大人になったら社会に出て働かないといけないんだよ。その時に子どもが苦労しなくていいよう自分の子どもを見ときなよ』

『親は子どもが生きやすいように習い事や学校生活のフォローを考えてあげてるだろうに、発達障害に偏見をもつ投稿者みたいな人が身近にいる事だけが可哀想だわ』

知り合いの子どもに対してモヤモヤを抱えている投稿者に対して、「あなたが気にすることではない」という少々辛口なコメントが集まりました。人間の性質とは複雑なもので、毎日会っている人でさえもなかなか分かり合えないこともあります。ましてやたまに顔を合わせる程度の他人の子どもでは、「本質はどんな子なのか」というのを理解するのは難しいのではないでしょうか。

自分の子も同じようなタイプ。なかなか理解してもらえない……

『うちの子のクラスの保護者でしょうか? わが子にぴったり当てはまりすぎで、驚いています。うちは、うちで精一杯に子育てしているだけ。勉強もスポーツも得意でも、生きにくさを本人が感じて悩んでいます。だから、発達相談に行き療育にも通う』

『外でできているように見える子でも家に帰ると何もできなくなる子っているんだよ。うちも家では不安感いっぱいだし、パニックにもなる』

『うちの子も勉強普通の子よりできるし運動も得意よ。でも集団が苦手だよ、だから支援学級。言わないと発達障害ってわからないよ』

発達障害にはいろいろなタイプがあり、「この特徴に当てはまるから発達障害」と一概には言えない側面があります。例えば、同じように発達障害と診断されながらも、勉強が苦手な子もいれば、逆にずば抜けて得意な子も。また運動能力や、人の気持ちをくみ取る能力にも同じことが言えます。自分の思う「発達障害」にあてはまらないからといって、「発達障害のふりをしているのでは?」と邪推してしまうのは少し短絡的な考え方かもしれません。

ひいきと思われているなんてショック!隠れた苦労もある

『うちもグレー、何とも言えないと言われてる。周りからはよく「全然普通じゃん!」と言われるけど、深く付き合うとやはり、納得するよ。本人も家族も苦労してる面が多々ある。よく知らない人に、ひいきだ……とか見られてるのかな。悲しいわ』

『うちもそうなんだよね。IQが高すぎる方の発達障害。頭もよくて、運動もできるけど、感覚過敏はじめ繊細すぎて、ビックリするぐらい複雑に、悪い方悪い方に悩んで行く。トンネルに潜り込みすぎて、出口が見えない。頭がよすぎるのも、不幸なんだよね。純粋にかわいそう。少しの挫折で、言葉が出なくなったら、引きこもったり』

『体を動かしてって言われるからね。うちの子も体感弱いからいろいろスポーツ習わせるのもいいって言われてる。不安感からのパニックを起こさないために配慮してもらってて、親も気をつけてるんだよ。そんなしょうもないことでひいきしてもらうほど親も担任も暇じゃないんで』

自分の子が同じような状況だからこそ、投稿者のような意見をみると悲しく感じてしまう……というママさんたちも。どんな人でも、外見を見ただけで内面がすべてわかることはありません。おとなしく見えてもパニックになってしまう子、特定の状況で悩みこんでしまう子……近くにいる親であるからこそそんな一面もよくわかっているはず。外から見える側面だけですべてを判断されたくない……というママさんたちの声も多く聞かれました。

いろいろな花があるように、いろいろな子どもがいる

『投稿者にとっての子どもって、タンポポなんでしょう。どこでも、踏まれても、たくましく花が咲く。繊細な子は、野生ならすぐ死んでると思う。胡蝶蘭みたいに、咲くことがまず困難。でも、咲いたらすごくキレイ。いろんな子がいる』

グレーの偏見2
それぞれの子どもの特徴を、お花に例えたママさん。かつて一世を風靡したあの歌のように、どんな子どもも『世界に一つだけの花』なのではないでしょうか。お花は色も形も咲き方もみんな違いますが、どれも自分らしく、美しく咲き誇るもの。子どもも同じく、それぞれの魅力を理解することが大切ですね。

文・motte 編集・しらたまよ イラスト・カヲルーン

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
ママ友の子が発達障害グレーなんだけどそうは見えない