幼い姉妹を連れての移動がストレス……そんなとき“電動自転車”で変わった育児生活
車移動が当たり前の地域から東京に戻ってきたとき、幼子連れのママたちは皆と言っていいほど電動自転車に乗っている様子に驚いた記憶があります。
ママも必死に食い下がりますが、パパの返事は一向に「NO!」いつもは温和なパパですが、子どもの危険に関わることになると頑なです。その後も何度か話し合いを重ねますが、パパからは「危ない」を理由にゴーサインはもらえず、結局2年間は自転車なしで頑張りました。
不便なことの方が多かったですが、長女はよく歩く子になりましたし、時間を気にしなくても良い生活だったので、道草しながら3人で歩き続けた毎日は今となっては良い思い出です。
でもたまに長女が電動自転車に乗せてもらうお友達を羨ましそうに見ているのはちょっぴり切なかったです。
そして姉妹が2歳4歳となり、上の子が乗ったバギーを押すのも、たまにせがまれる抱っこも限界です。さらに下の子は動きたい盛りで、ずっと抱っこ紐は嫌がるし、イヤイヤも始まったりと、何をするにも手間と時間がかかるイライラした毎日が続き、子どもにも当たってしまうこともありました。体力があり余った2人とずっと家にいるのも大変、外に出ても大変。「もうこれ以上移動に労力かけるのも、行動が制限されるのも心身限界!!!」とパパに訴えると、ママが疲労困憊で毎日殺気だつ様子をみかね、晴れて電動自転車を購入することに。
育児生活で疲れやイライラがたまり、悶々とすること、誰しもあると思います。そんなとき、ちょっとした積極性や思い切りでガラッと変わることがあるのではないでしょうか。
私の場合は、止むを得ず、しかも切羽詰まってではありますが、電動自転車が突破口となったところがあります。他にも、児童館のサークルに参加してみる、親子で交流できる習い事を始めてみる、気になるママ友に声をかけてみる、など、最初の一歩は勇気がいるけれど、その一歩で大きく育児への心持ちや生活が変わることもあるかもしれません。
蛇足ではありますが最後に一言。電動自転車生活になり、女三人、太りました(笑)。やっぱり毎日歩き続けていたのは、とっても良いエクササイズだったのですね。
脚本・rollingdell 作画・いちと