実は意外と使ってる?「○○に叱られるよ」という表現
スーパーで売り物の野菜や果物を触る、夜なかなか寝ないなど、子どもが望ましくない行動をしたとき、「店員さんがにらんでるよ」「パパに怒られるよ」などと言ってしまうことはありませんか? 逆に、おじいちゃんおばあちゃんなどから「ほら、ママの顔を見てごらん。怖い顔してにらんでるでしょ」と言われてモヤモヤ、イライラしたというママもいます。子どもからしたら「誰かに怒られるのが怖い」という理由で、大人のいうことを聞くようになるかもしれません。この伝え方は子どもにとって効果があるのでしょうか?
一時的には効果あり?つい使ってしまうママたちの本音
子育てをしていると何度言っても子どもがいうことを聞いてくれなくてイライラすることがあると思います。そんなとき「パパに叱ってもらうよ」というと、急に子どもがいうことを聞いてラクになったという経験を持つママもいるのでは?
『お父さんに……は言っちゃう。それ触るとお父さんに怒られるよ~とか』
『わかってるんだけどさ……。うちの反抗期の3歳は、おじさんに怒られるよと言うと、悪いこともやめてくれるんだよね。つい、ついね……』
「ママに怒られるよ」と言われてイライラ
逆に、パパやおじいちゃんおばあちゃんに「ママに怒られるよ」と言われて嫌な気持ちになったママもいると思います。言った人からしたら悪気はないでしょうが、言われたママからしたら自分が悪者にされたような気持ちになり、いい気はしないでしょう。また、ママ以外にも「悪者にされてイライラした」というコメントも寄せられました。
『夫がむかーし、「ママに怒られるよ!」って子どもに注意してたから「怒られるよ、じゃなくてダメだよと言うべきじゃない? ママが悪役なわけ?」と断固反論したわ。それからは直してくれて良かった』
親なら他人のせいにしないで自分で叱って
一方で、「子どもの親でもなんでもないのに、自分が悪者にされた」という意見もありました。
『「◯◯に怒られるよ」って言ってるのを聞くと、いや怒るのはお母さん、あなたですよって思う』
『私、怖い人で通ってたときよく言われたから「母親が叱らなくて腹立つから言わせてもらってるだけ」って言ったら、その母親に嫌われた』
お店の中で勝手に商品を触った、人がたくさんいるところで走り回るなど、子どもが問題行動をしていたら、本来なら子どもと一緒にいるママ自身が「危ないからやめなさい」と注意しなければいけないところ。それを「お店の人に怒られるよ」「おじさんおばさんが怖い顔をしているよ」などと言われたら、子どもの行動+ママの言動で、余計にイライラが増しそうですね。
自分では気づいていないだけ?実は使っているかも
パパやおじいちゃん、おばあちゃんなどから「ママが怒るからやめようね」と言われて頭にくるというママがいる一方で、ママ自身もお店の人や、幼稚園や保育園、学校の先生の名前をあげて同じように言っていること、あるかもしれません。一度、ママ自身も子どもが困った行動をしたときに「○○に怒られるよ」という言い方をしていないか、確認してみるといいかもしれませんね。もしも使っていた場合は、誰かを悪者にするのではなく、なぜその行いがよくないのかをわかりやすく伝えてあげることが大切です。とはいえ、なかなかいうことを聞いてくれないのが子ども。根気よく伝えていきましょう。
文・長瀬由利子 編集・山内ウェンディ
関連記事
※イギリスのナーサリーがお手本。子どもに伝わる叱り方とは?- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 「〇〇に怒られるよ!」っていう叱り方