大人気カリスマ保育士「てぃ先生」が語る!「育児におけるプリキュアの影響」とは……?
女の子に大人気のアニメシリーズ「プリキュア」。2月にスタートした『スター☆トゥインクルプリキュア』もあっという間に子どもの心を掴み、3月16日(土)に最新作『映画 プリキュアミラクルユニバース』の公開も控えています。楽しそうにプリキュアを観る子どもたちを横目に、ママとしては毎年キャラクターが入れ替わることでグッズも増えるし、ドはまりすると朝から晩まで「プリキュア」と言っている姿に「うちの子大丈夫かな?」なんて心配になることもあるかもしれません。
そんなプリキュアは「カワイイ」「おもしろい」だけではなく、子どもの成長にも良い影響があるのだとか。 X(旧Twitter)フォロワー数40万人越えのカリスマ現役保育士・てぃ先生が、「育児におけるプリキュアの影響」に関して先生目線 で分析! 果たしてカリスマ保育士から見る「プリキュア」の影響って……?
子どもは「憧れ」を糧に成長していくもの
「あんな風になりたい……!」と憧れの存在を見つけたとき、人は大きく成長するのかもしれません。
『保育士をやってきて感じるのは、子どもは「憧れ」を糧に成⾧していくものだということです。お父さんやお母さん、保育園や学校の先生など、身近な人に対して「自分もあんな風になりたい」という想いを抱き、様々なことにチャレンジします。そんな憧れの対象に『プリキュア』も入っているのです。園庭で遊んでいる途中に転んでしまったときは「プリキュアは泣かない!」と言って泣かなかったり、食事中に苦手なものがあれば「プリキュアみたいに強くなりたいから食べる」と頑張ったり、『プリキュア』が子どもの中で憧れの対象であることがよくわかります。そこまで大好きだからこそ、たまに「先生、プリキュアやって~」と大人にとっては少し恥ず かしいリクエストもありますが(笑)』
と、てぃ先生。大人からすれば「アニメなんて……」と思うところもあるかもしれませんが、この「憧れ」の存在を見つけることができることも子どもにとっては大切なこと。いわば「心の支え」のようになり、頑張る糧になるのですね! 親からすれば「憧れるならもっと……」とさらに高みを見てしまったり、親目線で考えてたキャラクターを与えてしまったりもしまいがちですが、大切なのは何に憧れるかではなく、憧れたものに近づくために頑張る力を養うこと。そのキッカケが分かりやすい「プリキュア」であり、プリキュアにどっぷり憧れる時間は子どもの成長にとってとても大切な時間であることを、てぃ先生は語って下さっています。
「プリキュア」を好きなことが、子どもの成長にどんな影響が?
『保育士から見ても『プリキュア』がいいと思うところがあります。キャラクターそれぞれに得手不得手があり、不得手に関してそれを思い悩むのではなく「私は私、これで良いんだ」「足りない部分は仲間と助け合ったらいい」と自分に自信を持ちつつ、周りの仲間たちと協力する姿。これがきっと子どもの心の成⾧にとても良い影響を与えていると思います。ご家庭からの連絡帳では「ミラクルライトを片手にテレビの前でプリキュアの応援をしていました」という文章を見かけることもあります。そんな子どもの憧れであるプリキュアを 先生も応援しています!』
確かにプリキュアを観ていると、いろいろな個性をもったキャラクターが登場します。「元気いっぱいだけど、どこかおっちょこちょい」な子だったり、「優等生だけど、想っていることがハッキリ言えない」子だったり、今回の『スター☆トゥインクルプリキュア』では「宇宙人」が登場していたり……(笑)。プリキュアが「ひとり」ではなく必ず「仲間」がいるのも、それぞれの足りないところを補いながらみんなで成長していく姿を子どもたちに伝えたいからなのかもしれません。
親になると、子どもの「できないところ」に目がついてしまい、その部分を「完璧」にしようとつい小言を言ってしまうこともあります。しかし子どもは知らず知らずのうちに「力を合わせる」ということを学び、プリキュアを通じてうまく子どもの社会の中で過ごしているのだな……と改めて考えさせられました。
「プリキュア」はただ単に子どもたちの娯楽の1種ではなく、その中でたくさんのことを教えてくれる……。親としてプリキュアを見る目が変わりそうですね。もう少し大きくなってしまうと「プリキュアも頑張っているから、一緒に頑張ろうよ」なんて言っても、「……アニメの世界でしょ?」なんて大人びたセリフが返ってきてしまいますが(笑)、プリキュアの世界観にどっぷりハマれるこの時期を大切にしていきたいですね。