72歳まで住宅ローンの支払いがあるって無謀？それとも大丈夫？
「自分の城」であるマイホームを買うことは人生におけるひとつの夢であり目標であるという社会人の方々もいらっしゃるでしょう。ただ人生で最も大きい買い物といっても過言ではないのがマイホームかもしれません。自己資金でローンを組まずに建てられる方もおられるかもしれませんが、一般の方々がマイホームを購入するとき、ほとんどのケースで住宅ローンを組むことになるでしょう。72歳までの住宅ローンを組んだという投稿者のママから質問が寄せられました。
『72歳までローン払うのは無謀かな？ 旦那共に42歳、3,800万の30年、ローン審査は通った。ボーナス払いは無し』
72歳までの30年ローンは無計画かも？貯金はないの？
『ローン終わる前に死にそう』
『いや無理でしょ。子どもの教育とか貯金は？』
『私の周りでは40歳過ぎにマイホームを購入する夫婦は珍しくないけど、みんな自己資金があるから支払い年数は短いよ』
ママたちからは「ローンを組む年齢が少し遅いかも。無理かもしれない」という忠告にも似たコメントが寄せられました。投稿者のご夫婦がどのような仕事をなさっているのかは書かれていませんでしたが、サラリーマンの場合、定年があるでしょう。その後は自分で仕事を探すことになります。年齢を経たことによって体力も落ちていますから仕事をしていた時と同じ収入を維持できるとは限りません。厚生年金（老齢厚生年金）は基本的に65歳から支給されます（報酬比例部分の支払い開始年齢は性別および生年月日によって異なります）。年金の受給開始年齢も計算に入れておかないと資金計画が行き詰ってしまうかもしれません。
無理のない支払い計画を立てているのなら問題ない
『月々いくら？ 無理じゃないのなら』
『うちもマイホーム遅かったけど、教育費と重なるからゆとりを持ってローンを組んだ』
家計に生じる余裕資金のすべてをローンの支払いに回すのではなく、手元にも資金を残しておいて繰上返済などができれば、ローンの支払い年数を減らすことができるでしょう。手元に貯金があると不測の事態にも対応できそうです。いったん組んだローンの月々の支払額を変更することはできますが手数料がかかることもあります。余裕を持って返済計画を立てているのなら支払いが終了する年齢が遅くなっても問題ないかもしれない、というコメントがありました。
ローンの支払い終了まで収入を維持できる見込みがあれば……。
『自営とかで72歳まで今の収入が維持できるなら平気』
『大丈夫じゃない？ うちなんか旦那45、私42のときに4,500万のローン組めたよ。35年。自営業だから死ぬまで収入はある』
自営業であれば身体が動く限り、また求めてくれるお客さんがいる限り仕事を続けることができるでしょう。実際に40代になってからでもローンを組むことができた、というママもいらっしゃいました。
将来のことはできるだけ予測してみること。プロに相談も一手
人生は何が起こるかわかりません。サラリーマンで大きな会社に勤めていれば安泰だった時代はとうに過ぎてしまいました。年金ですら働いている現役時代から自分で運用することもある時代であり、将来のことは予測通りとなるとは限りません。「なんとかなるだろう」という楽観的な考え方では行き詰まってしまうかもしれません。毎月、無理なく返済できる金額を設定できるのか、繰上返済できなかった場合の返済総年数に無理はないのかなど、ローンを契約する前にじゅうぶん検討する必要があるでしょう。もし個人で返済計画を立てることに限界を感じたら、銀行などのファイナンシャルプランナーに相談するのもいいのではないでしょうか。「自分の城」であるマイホームを買って安心して暮らしていくために、余裕のある範囲でローンを考えたいですね。
文・しのむ 編集・しらたまよ
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