義実家、保護者会、仕事上のトラブル対応……相手への印象がいい服選びのコツ
結婚すると親戚やママ同士など、幅広い人付き合いが求められますよね。相手といい関係を続けるためにも、TPOに合わせた服を選びたいもの。そこで、一般社団法人骨格診断ファッションアナリスト認定協会代表理事の二神弓子さんに、相手の印象を良くする服選びのポイントを教えていただきました。
義実家に行くときに迷う服。良い嫁の印象を与える服装は?
――義実家や親戚の集まりのときにどんな服でいくか迷います。良い印象を与える服装はあるのでしょうか?
ママになると増える親戚付き合いですが、義実家に行く際などには、なるべく義父母に好まれる服装で行くとその後続く関係もスムーズにいきそうですね。
男性と女性が好む色は異なりますので、お義父さんに気に入られる服と、お義母さんに気に入られる服は異なることを前もって覚えておくといいかもしれません。お義父さんに気に入られるものは、清楚で可愛らしい印象のもので十分だと思います。でも関係性を良くしたいのは基本的にお義母さんですよね。
お義母さんに気に入られる服装は清潔感と働ける印象を与えるものを
お義母さんに気に入られるような服装は、女性の部分を過度に出さないようなコーディネートにすることがポイントです。清潔感のある白を取り入れるのはいいですが、全身白いワンピースなどはやめた方がいいでしょう。あまり働かない・働けない印象を与える恐れがあるからです。
また派手な服装だと、「贅沢しそう」という印象を与える危険もあります。基本的には落ち着いた色のベーシックなデザインの服を選ぶといいですね。ベースの色として、ベージュ系、ネイビー系、グレー系などを選びつつ、差し色にオレンジを入れるといいと思います。オレンジは、喜びや幸福感、親しみ、明るさといったポジティブな印象を与え、好意的に見られる色。親戚付き合いでも使えますよ。
親しみやすさを出したい!保護者会で親近感のある服装は?
――保護者会や授業参観などに着て行く服もいつも迷ってしまいます。先生や初対面のママなどに会う場で好まれる服装はありますか?
保護者会や授業参観など、子どもの行事で園や学校に行く機会も多いと思います。子どもを見る機会とはいえ、先生や他のママからの視線も気になります。好印象を抱いてもらいやすく話しかけやすい雰囲気を作りたいところです。
カラーで自分を演出する。親しみやすさはオレンジ
先ほどお伝えした通り、オレンジ色を身につけると親しみやすさを表現できます。大きい面積に使うのはインパクトがある色なので、差し色としてどこかにオレンジを取り入れるといいですね。また、誰からも嫌われない色は青系で、中でも落ちついたネイビーは外さない色です。黒だと威圧感が若干出てしまうところも、ネイビーの服装なら落ち着いた印象で声をかけやすい雰囲気を作れますよ。
最もリスクがあるのはパープルです。好き嫌いがはっきり出る色なので、年度始めなどの保護者会などでは避ける方がいいかもしれません。
選ぶアイテムによって相手への印象が変わるかといえば、パンツとスカートでは親しみやすさの印象は変わりませんよね。大事なのは、身につけている服のデザインが極端じゃないことが何よりです。ラブリーすぎる、カジュアルすぎる、かたすぎるということではなく、普通であることが最も親しみやすい印象を与えますよ。
仕事でトラブル……!先方に謝罪しに行く際の服装は?
――洋服のカラーで印象が大きく変わるのですね。トラブルやミスなどの謝罪のときに身につけたい色はありますか?
仕事をしていればミスをしてしまうこともありますよね。そんなときはきちんとした服装と丁寧な対応で相手の怒りを鎮めることが必須です。上品で落ち着いた雰囲気を与えつつ、相手の感情を和らげる効果が高いのはグレーと言われています。明るいグレーはカジュアルになりすぎるため、ダークグレーやチャコールグレーといったものを選びましょう。また柄が目立つものも不適切ですね。無地かシャドウストライプを選びましょう。中に着るのは、白で構いません。シンプルできちんとアイロンのかかった白いシャツなどがオススメです。
また、ネイビーも相手に丁寧で誠実な印象を与える色です。8割のネイビーと2割の白という組み合わせで行くと誠実さが伝わります。
女性のフォーマルウエアは“スカート”
女性にとってのフォーマルウエアは“スカート”なんですよ。相手がご年配者であれば、ジャケット&スカートがオススメです。ただクレーム処理は急に行くものなので、準備できないこともあるかもしれません。もし改めて行く場合はスカートを選ぶと無難です。
――アクセサリーにも気をつけなければならないですよね
そうですね。あまりにも大ぶりなイヤリングなどは、謝罪の気持ちがあるのか疑問を持たれてしまうことがあります。なるべく質素で目立たないものを選びましょう。
――さし色を靴やカバンなどに入れる時、気をつけるべき色はありますか?
謝罪の意を伝えに行くときに避けるべきなのは暖色系の色です。赤は興奮や怒りをイメージさせる、エネルギーの強い色です。また、元気でポジティブなイメージのある黄色も要注意。軽率や騒々しさというネガティブなイメージを持ち合わせているため、謝罪の場にはふさわしくありません。これらの色は、プレゼンなどの強気で行きたいときの挿し色として使うといいでしょう。
色にはさまざまな効果があり、身につける服の色によって相手の自分に対する印象も変わるのですね。逆にいえば、相手への印象を服で左右できるということかもしれません。コミュニケーションの一つのツールとして、色の持つパワーを取り入れてみてくださいね。