うちの子はサウスポー!私たちがわが子の”左利き”を直さないワケ
突然ですが、筆者の4歳の次男がタイトルにあるようにサウスポー(死語ですかね?)、つまり”左利き”です。筆者自身は右利きで、筆者が幼いころは「右利きの方がいい」みたいな考え方が幅をきかせている時代だったと思います。そんな中で育った筆者としては、何をするにも次男が左手を使うと気づいた3年前は正直、「右利きに直さなくてはいけないのだろうか?」と不安を感じました。(結局”見守る”という形をとり、次男は現在まで左利きできていますが。)
そんな筆者にとっては、なんとも心強いトピックがママスタコミュニティに登場しました!
『左利きのお子さんをもつママ、右利きに直さない理由を教えてください』
気になるそのワケをのぞいていきます。
大きなストレスがかかりそうだから
まずは、利き手をかえる際の本人の心理的ストレスを見越し、そのままわが子の左利きを受け入れる、という選択をしたママたちのコメントです。
『もし自分が、いきなり左利きにさせられたら大変だから』
『上の子は左利きのままです。とっさに出す手が左だったりして、脳の使い方が右利きの人と逆のように感じるので、矯正は難しいのではないかと思っています』
『左利きを無理に直すと、脳がすごくストレスを感じるんだって。「もともと左利きとして生まれてきたんだから直す必要はない」って言われて、直していない。今は左利き用のものもあるしね』
『子どもが左利きで悩んでいたとき、小児科の先生に「あなたがこの先ずっと利き手じゃない方で生活してごらん? どれだけストレスがかかることか想像つくでしょ?」と言われ、直すのをやめました』
親自身あるいはわが子の経験から
つづいては、もともとは左利きだった親自身やわが子が右利きを強いられた経験から、「無理に直すべきではない」という結論に至ったママたちのコメントをご紹介。
『私自身、強制的に右利きにさせられて、かなりストレスをかかえたから、子どもの利き手なんて、どっちでも良いと思った。だから子どもは左利きのまま』
『4歳の息子が左利き。旦那も元々は左利き。でも、親に手を叩かれながら矯正されたのがすごく苦痛だったから、わが子にはしたくないって言ってる』
『子どもが1歳半のころ、右に矯正させて……。でもお箸を使いはじめたとき、本人が左の方が使いやすいと言い、それ以来左にさせてる。実際、左手の方がこぼさず上手に食べる』
『うちは7歳、左利き。矯正するつもりはなかったのに、義母から「左利きは見ていて気持ちが悪い。本人が苦労するから直せ」とキツめに言われて矯正しようとしたけど、やはり子どもはストレスらしく、今は何も言っていない』
実際の体験にもとづいているので、説得力があるように感じますね。
個性を重んじる今の時代。左利き用グッズも豊富
「右利きが良い」という価値観を古臭く感じるママも多いようで……?
『うちの子、左利きっぽいけど何もしていない。使いやすい方を使ってくれたらと思っている。今はそこまで「左利きを矯正!!」っていう時代でもないしね』
『「右利きが良い」みたいなのって昔の考え方だよね。今は矯正する人の方が少ないと思う。左利き用の道具も増えたし!』
『この子がもって生まれた個性だと思い、かえなかった。周りからは「不便」だとうるさく言われたけど、本人は特に不便だと感じていない様子』
『子どもに右手でやらせると上手くいかず、本人がつらそうなのですぐやめた! 生まれもったものと上手く付き合えばいいかと(笑)。左利き、昔より多いよね!』
ハサミにお財布にパソコンのマウス、それから、急須や彫刻刀……etc。左利き用グッズが多種多様にそろっている昨今、左利きの人が不便を感じるシーンは少なくなっているようです。
それに加え、昔とくらべ現代は個性がより尊重されるようになったと感じませんか? 少数派の左利きも、肩身のせまい思いをせずに暮らしていけそうですよね。「ビバ! 多様化&自由の時代」です!
「そもそも、直す必要を感じませんが?」
先ほど書いたようにこういう現代ですから、「そもそも直す必要があるの?」と批判の意味をこめて、あるいは単純に素朴なギモンをいだいて、コメントを残すママもいました。
『右利きにしないといけない理由は?』
『何が悪くて右利きにする? 右利き仕様の社会の中でうまく切り抜けていくのは素晴らしい能力。誰だって、人と反対のものはあるでしょう? それを全部直していたら、同じようなことしかできないよ。(日本人が好む「みんなと同じで安心」ってやつね。)』
『直さない理由は特にない。「直さなくてもいいかな?」的な感じ』
『えっ、別に直す必要を感じないから。直そうと思ったことがない』
最後のコメント、これぞ理想ではないでしょうか?? 筆者の個人的な感触ですが、左利きへの偏見のようなものは、今の時代でもまだ少し潜んでいるような気がします。これからますます人々の価値観がアップデートされ、ママが当たり前のようにわが子の”左利き”を見守る時代が到来するハズ……サウスポーの息子をもつひとりのママとして今回のトピックに出会い、勇気をもらった筆者としては、そう願うばかりです。
文・福本福子 編集・山内ウェンディ
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