レストランで2歳の子どもを席に残して両親はトイレへ。不特定多数の人が集まる場所での”危険性”とは
平成29年は72件、平成28年は106件、平成27年は84件。この数字が何を意味するかお分かりでしょうか。これは警察庁が発表している全国で起こった13歳未満の子どもが連れ去られる「略取誘拐事件」の件数です。警察が家庭や学校、地域などと連携し防犯活動に力を入れていてもこれだけの数の「略取誘拐事件」が毎年起こっています。もしかすると、警察が把握していないだけで実際はもっと起こっているかもしれません。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、この数字を踏まえた上で考えて欲しい内容でした。
2歳ぐらいの子どもをひとり席に残すのって危なくない!?
『レストランで食事をしていたら、後から来た家族連れが席に座ってしばらくすると子どもにスマホを渡して2人ともトイレに行くのを見ました』
投稿者さんの話によると、席に残されたのは2歳前後と思われるお子さんひとりきりだったそうです。その様子を見て驚きを隠せなかったのは投稿者さん家族だけではなく、周囲のお客さんたちも同じだったようです。
『子どもだけを置いていくなんてあり得ない、トイレ行くなら旦那と交代で行くよ』
『フードコートでも絶対なし。こんなご時世に子どもを1人にするなんて親の神経がすごいわ』
2歳前後といえばまだまだ目が離せない年齢です。そうでなくても小さな子どもを公共の人が多い所にひとりにするということに、投稿者さんを含めママスタコミュニティに集まったママたちも信じられない様子でした。
これってよくあること?ママたちの体験談
『子どもが椅子から立ち上がったりするたび周りがざわついてた。結局ゴツーンてやらかして、近くの見知らぬおばちゃん駆け寄ってたよ』
『1歳くらいの子どもを席に残して買いに行ったお母さんを見たことある。広いフードコートでお母さんの姿も見えなくなって、連れ去られてもおかしくない状況だった。うちの4歳の息子が心配しちゃって、その子の横についていたよ。4歳の子でもわかることが何で分からないんだろう』
不特定多数の人でごった返すことの多いフードコートで、同じような状況を見たというママたちの目撃談がいくつも寄せられました。冒頭でもお話ししたように、13歳未満の子どもに対する「略取・誘拐」となる「連れ去り」は後を絶ちません。軽々と抱えて連れ去ることのできる小さな子どもを、ひとりだけ席に残していくことはそのような危険性と隣り合わせにあるということを知っておいてほしいものです。
目の届く範囲でならいいのでは?という声も
『3歳のとき席に子どもだけ残してフードコートでたこ焼き買いに行ったわ。子どもはポテト食べながら笑顔で手を振ってた』
『フードコートで見える範囲なら私も座らせていくよ。待っていられるもん』
投稿者さんが見たのは、「トイレ」に立った夫婦なので目が届かない状況でしたが、目が届く範囲であればある程度は問題がないのでは? という声も寄せられました。しかしその「目の届く範囲」というのは、人によって許容範囲が異なることから、どこまでがOKなのかを判断することは難しいでしょう。子どもに悪いことをする人は一瞬で近寄ってきます。万が一のときに目が届いても、手が届かなかったら子どもを守ることもできませんよね。
『ママの姿が見えなくなったら不安になったのか、ママを追いかけようとして子どもが椅子から落ちたの見たことがある』
『ひとりで待たされている子どもが椅子から立ち上がったりしていたし、椅子から落ちるんじゃないかとか、誰かに連れて行かれるんじゃないかと思って、戻ってくるまで私が買いに行けなかった』
ママが目の届く範囲だからいいと思っていても、周囲の人は落ち着かないという声もありました。ママが近くにいないと、子どもが予期せぬ行動をおこさないかと周りの人は心配でハラハラしてしまうようです。子どもをひとりで待たせていても今まで大丈夫だったのは、周囲にいた見知らぬ人たちの善意のお陰なのかもしれません。
不特定多数の人がいる所で小さな子どもをひとりにするのはやめよう
レストランやフードコートだけではなく、スーパーなどのプレイスペースなども含め、不特定多数の人が入り混じるところで、子どもをひとりにするのは避けるほうがいいでしょう。ママが見ていない所で起こるトラブルや犯罪ほど恐ろしいものはありません。目が届く距離だからといっても、一瞬目を離したすきに何が起こるか分からないので、できれば誰かひとりは大人が子どもの側ににいるようにしたいですね。
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ イラスト・Ponko
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