車内で子どもを待たせて買い物!?気温が高い日の車内温度、驚きの結果とは
『エンジンがついたまま子どもを車に乗せて、買い物をしてる人を見ました』
ママスタコミュニティに寄せられたこんな投稿に、ママたちは何を思いますか? 猛暑による熱中症の危険性も考えられる中、もし子どもが車に残されているのを目撃したら……と想像してみてください。もちろん、暑い季節、暑い時間帯だけではありません。涼しい日でも、暑くない季節でも、朝でも昼でも夜でもかまいません。車内に子どもだけを残すことの危険性ついて一緒に考えてみましょう。
駐車場でみかけた一台の車。車内には小さな子どもが
店の駐車場で投稿者であるママが目にしたのは、エンジンがかかったままの1台の車でした。よくみると車内の後部座席に2歳ぐらいの小さな男の子が座っているではありませんか。びっくりして近寄って確認してしまうほどのその光景に、投稿者のママはただただ驚きを隠せませんでした。
ママたちが目にしたいくつもの光景
『前に年長くらいの子を残していた車があって、その子どもがめちゃめちゃ車ふかしてた』
『買い物に行って駐車場に車停めたら、隣にエンジンかけたままの車。ふと見ると生まれてまだ二週間ぐらいであろう赤ちゃんが一人でチャイルドシートに乗っててふにゃふにゃ泣いてて血の気の引く思いだった』
『親族一同で旅行に行ったとき、義妹夫婦は「子ども3人寝てるから~」とエンジンつけたまま、サービスエリアでお土産見てた』
『店舗の下が駐車場のところで買い物を済まして帰ってきたら、隣の車で2歳くらいの子がギャーギャーパニックになって泣いてた』
こんなにも同じようなシチュエーションを目撃しているママたちがいます。子どもを残していくことには、ママたちそれぞれに「仕方ない」となる理由があるのかもしれませんが、パニックになって泣いていたりしたら、目撃したコチラの胸も苦しくなってしまいますよね……。投稿者のママが見かけたという子どもも、普段から数分であればママの帰りをおとなしくまっているのかもしれません。ですが、それはあくまでも何も起こらなかったから良かったという話です。
子どもを車内で待たせておくということについて考える
子どもだけで車内で待たせておくことについて、ママスタコミュニティにもママたちのさまざまな意見があげられました。賛成反対、それぞれの意見をみてみましょう。
子どもを車内で待たせておくのは不安
『車ごと誘拐されたらシャレにならんよね。うちの旦那が普通にするから、やめて、鍵しめてって言うと心配しすぎってバカにしてくる』
『警察のサイト見てたら、車の盗難が意外とあるって知ってから、エンジン止めて鍵閉めてコンビニ入るようになった』
『子どもおいてエンジンかけていくってさすがに危険すぎて無理だなぁ』
最も危惧されるのは子どもの予測不能な行動です。そして同じぐらいに多いのが事件に巻き込まれる可能性です。子どもだけが乗った車ごと盗まれてしまったらどうなるのでしょう。鍵がかかっていても窓を割られたら? 考えればきりがありませんが、心配な気持ちは痛いほどわかります。
状況によっては仕方ないという意見も
『障害でその場から動かないからエアコンかけた車内で待たせてる』
『39.9度熱があったので、コンビニでアクエリアス買うとき、2分くらい車で待たせたよ』
このような状況の場合、何が何でも連れていきなさいとは言いにくいかもしれません。病気など以外では「寝ているから」という意見も多数ありました。起こしてまで連れて行くのが忍びない。子どもを思うそんなママの気持ちもわからなくはありません。
車内に子どもを置いていくのは虐待なの?
投稿者の方や数人のママが車内に子どもだけを残すことは「虐待」なのではないかと考えていました。厚生労働省の子どもの虐待の定義によると、子どもの車内放置は場合によってはネグレクト(育児放棄)に当てはまると明記されています。
親がパチンコに熱中している間、乳幼児を自動車の中に放置し、熱中症で子どもが死亡したり、誘拐されたり、乳幼児だけを家に残して火災で子どもが焼死したりする事件も、ネグレクトという虐待の結果であることに留意すべきである。
夏の暑い日、車内はどうなるの?
日産自動車が独自で行っている「#熱駐症 ゼロプロジェクト」という企画をご存知でしょうか。夏だけに限らず、気温が高い日に車内に残された子どもやペットの事故を防ぎたいという思いからこのプロジェクトは立ち上がりました。こちらで紹介されている動画が車内の温度上昇の怖さを物語っています。
気温が高い日、駐車場などに停めていた車に戻ると驚くほどの熱気がこもっていたという経験はありませんか? この動画ではそのような気温の高い日の車内の様子が手に取るようにわかります。大きく変形する缶、溶けていくプラスティックの容器、大切な子どもの書いた絵に溶けたクレヨンが広がります。検証開始後たった1時間半で車内温度は56℃にまで到達しました。
エアコンをつけていてもこまめな水分補給を
エンジンをかけたまま、エアコンをかけているので大丈夫と思っていませんか? 熱中症を防ぐには体を冷やすことも対策になりますが、適度な水分と塩分の補給も必要です。これを小さな子どもたちだけでクリアすることができるのでしょうか? 親や周りの大人がこまめに子どもに水分や塩分の補給を促すことが大切です。
「うちは大丈夫」と思わないで……子どもを車内に残すのはやめましょう
子育てをしていると、「仕方ない」と言わざるを得ないシーンがあるかもしれません。それでもやはり子どもを車内に置いていくことは「仕方ない」で片づけることはできません。「ちょっとだけだから」「うちの子はおとなしいから」という過信が何かあったときに後悔に代わってしまっては取り返しがつきません。大事な子どもを守れるのはママたち大人の役目です。
子どもの車内放置について行政や「全日本遊技事業協同組合連合会」、先ほど登場した「日産自動車」など、多くの公的機関や企業が子どもたちの車内放置をなくすよう働きかけています。心配しすぎだと笑われたっていいんです。子どもを危険な目に合わせることに比べたらそんなの大したことではありません。ですから少しの間でも、子どもを車内に残すのはやめましょう。
文・櫻宮ヨウ 編集・横内みか
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