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2018年 女性が働きやすくなった実感「ない」が約7割……2019年、ワーキングマザーは働きやすくなる?

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2016年に施行された「女性活躍推進法」が追い風になったかどうかは不明ですが、近年結婚してから、ママになってからも働く女性が増えている印象はありませんか? だからといって働きやすい環境が整ったのかといえば、話はまた別なような……?
「女性が働く」ことについて、既婚女性が感じているそんなモヤモヤをアンケート調査。2018年を振り返った結果が先ごろ発表されました。

「子育て中OK」という求人は増えたけれど、働く環境は?

調査を行ったのは、主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」です。
最初に尋ねているのは、ずばり「2018年を振り返って、2017年より『女性が働きやすくなった』実感はありますか」?

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「ある」と回答したのは、全体のおよそ1/3。大きな企業などでは、結婚後も女性が快適に働き続けられるシステムを整えつつあるのかもしれません。しかし2/3の女性が「働きやすくなった実感はない」と回答しているというのは……実際のところ、そうなのでしょうね。とりわけ働くママたちにとっては保育園への入園が難しいこともあり、「とてもそんなこと、実感できない」」というのが正直なところかも。

少数派ながら「実感がある」と回答した人たちは、どんなことからそう感じているのでしょうか(複数回答)?

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トップになったのは、「働く女性の数が増えてきた(65.9%)」。身近に働いている女性がいると、「それならば自分も」と腰が上がりやすいのかもしれません。以下「職場や社会の理解が進んできた(52.3%)」、「産育休や在宅勤務などの制度が充実してきた(39.8%)」と続きます。

続いて「2018年は”女性が働く”ことについて、どのような年だったと思いますか?」とも尋ねています(複数回答)。
もっとも多かったのは「転職や独立、在宅ワークなど、これまでより自由にキャリアを選べるようになった年(36.9%)」。が、続いて多かったのは「保育園不足やマタハラなど、働き続けることがこれまでより難しくなった年(33.8%)」。プラスとマイナスの印象それぞれの数字がほぼ同じというのは、興味深いですね。

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フリーコメントを拾ってみると、

「年齢よりも経験を重視してくれるようになった」(50代:パート)

「ハローワークで”子育て中OK”の求人が多くなった」(50代:パート)

「短時間労働に理解のある職場は増えたが、対応できていない職場が多いと感じた」(40代:契約社員)

「扶養家族の控除額が上がっても、実際の扶養者の会社規定により103万円を超えると扶養手当が外れる。自身の勤務先も社会保険の適用がなく、働きにくくなった」(40代:派遣社員)

「育休期間が延長され、みずから保育園落選の道を選ぶ人が増えた気がする」(50代:派遣社員)

空前の人手不足」ともいわれる今、人材を少しでも確保しようと以前より募集条件がゆるくなってきているのかもしれません。

一方で「もっとしっかり働きたい」と考えている女性に対する対応は、まだまだ整っていないという印象です。フリーコメントでは「あまり変わっていない」という声が多かったそうで、女性の働き方に対して社会の変化はまだまだ追いついていないことがわかります。

2019年「働きやすくなると思う」はやや少数派の約4割

アンケートでは、2019年の予測も尋ねています。
「2018年よりも”女性が働きやすくなる”と思いますか?」という質問に対し、「思う」は41.0%。「思わない」の59.0%を下回りました。社会がそうそうすぐには変わるものではないというあきらめが、働く女性の中にあるのかもしれません。

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フリーコメントの中には、世情を反映したものも多く見られました。

「”女性が働く”という言葉だけが、よりひとり歩きする年」(30代:今は働いていない)

「増税で、働く人が増えるかも」(40代:パート)

「オリンピック前で需要が増える」(50代:今は働いていない)

「人手不足で、今雇用している人材を大切にする」(30代:正社員)

「保育園の無償化などで、無理して高給料を目指す必要がなくなる年」(30代:今は働いていない)

明るい展望があれば、そうでないものもあり。2019年はどうせなら少しでも明るいほうに目を向けて、働くママたちにとって環境が少しでも快適に整うよう願わずにはいられません。

【「しゅふJOB総研」調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:529名
調査実施日:2018年11月19日(月)~28日(水)
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

文・鈴木麻子

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