目指すはアトピーの見える化!?無料のiPhoneアプリ「アトピヨ」の特徴とは
アトピーと人知れず戦っている人は日本に600万人もいるのだとか。かくいう筆者も小中学生のころ、アトピー性皮膚炎の症状に悩まされていました。毎日ごしごしとタオルと石けんで肌を洗っていたことが皮膚の乾燥を招き、皮膚が本来持っていたバリア機能を損なっていたようでした。
『痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)』
としています。皮膚が乾燥することにより外部からの刺激に弱い状態になってしまったところに、外部からの刺激やアレルギー反応が出て、発疹やかゆみとなって表れると考えられているのだそうです。アトピー性皮膚炎の原因は人によってさまざまです。ある人に効果があった治療法や薬が別の人に効果があるとは限りません。
ただ、他の人がどのような症状でどのような薬を使っているかを知ることによって、自分の治療のきっかけとなることもあるでしょう。この度、日本で初めての”アトピー見える化アプリ”が開発されました。
日本初!”アトピー見える化” 無料のiPhoneアプリ「アトビヨ」
「アトピヨ」がリリースされたのは2018年9月。リリースから3ヶ月を経過し2018年11月には2000ダウンロードを突破しています。「アトピヨ」にはどんな特徴があるのでしょうか。
「アトピヨ」の特徴とは
「アトピヨ」には、アトピー性皮膚炎にかかっている身体の部位、その日の食事、使っている薬を撮影し記録する機能があります。そして記録した内容を投稿したりコメントやシェアをしたり、投稿された写真を身体の部位や症状で検索したりすることができます。写真はクラウドに保存されるのでスマホには残らず、時系列で表示されるので写真を整理する必要もありません。
これらは無料かつ匿名で利用できます。たとえアトピー性皮膚炎の治療についてアドバイスがもらえるとしても実名だとためらってしまう人にとっては、匿名で利用できるのはメリットとなりますね。
アトピーに悩む人への早期回復のサポートになることを目指す
開発者の方は、幼少期にアトピー性皮膚炎を患った経験があり、同じ症状に苦しむ人を助けたかったとのことです。素晴らしい志ですね。
「アトピヨ」は、
・他のアトピー性皮膚炎の患者の似たような症状が見つかること
・アトピー性皮膚炎の患者に質問できること
をにより、アトピーに悩む人への早期回復のサポートとなることを目指しているのだそうです。
治療をするには必ず専門の皮膚科医の診察を受けて。自己判断は厳禁!
アトピー性皮膚炎を治療するときにはもちろん専門の皮膚科医の診察を受け、医師の指示に従うことが重要になります。「アトピヨ」はあくまで、アトピー性皮膚炎の他の患者さんがどのような治療を行っているかを知り、情報交換するためのものです。治療をしていない段階からこのアプリを使って自己判断することは避けるようにしましょう。治療中でも、薬は自己判断で使用してはいけませんし、他人に処方された薬を借りることもしてはいけません。
アトピーは、24時間寝てる間も痒みは続き、人目に触れることからメンタルにも影響する可能性があります。もしかするとアトピーの治療を、先の見えない孤独な戦いと感じている人もいるかもしれません。自分と同じ思いをしている人がいる、こういう治療の道筋があると知るために、「アトピヨ」を試してみてはいかがでしょうか?
文・しのむ 編集・しらたまよ