アトピーの子は要注意!?習いごと人気No.1のスイミングを始める前に確認すること
体操やサッカー、リトミックなど子どもに人気の習いごとは数あれど、中でも圧倒的な人気を誇るのがスイミング! 技術が身につく(泳げるようになる)以上に、免疫力がついて体が丈夫になることを期待しているママも多いでしょう。しかもたっぷり体力を使って夜はすぐに眠ってくれるので、寝かしつけがラクになるというママにとってのメリットも(笑)。
よいこと尽くしに思えるスイミングですが、じつは一方でプールの水に含まれる塩素による弊害もあるといわれています。髪の毛が傷んでパサパサになったり、プール内で目を開けると水がしみて目が真っ赤になったり……。ママ自身にも多かれ少なかれ、思い当たる経験があるのではないでしょうか?
プールの水に含まれる塩素、アトピーの子は要注意!
「塩素」といえばキッチンやお洗濯の漂白などに使われる身近な存在ですね。もちろんプールに含まれる消毒用塩素には身体にできるだけ害がないよう基準が設けられているので、必要以上に心配することはありません。
ただ、気を付けなければいけない点があります。それは、皮膚があまり丈夫でない子どもの場合です。スイミングを習い始めると毎週、あるいは週2~3回とプールに入ることになりますね。それだけ塩素による影響を受けやすくなります。子どもによってはお肌がカサカサになったり赤くなったり、ひどいかゆみが生じるなどトラブルが起こることも考えられます。もともと肌のバリア機能が弱いアトピー性皮膚炎の子であれば、症状がいっそう悪化する可能性も少なくないでしょう。
肌が心配ならオゾン殺菌のプールがおすすめ!
塩素が影響を及ぼすのは、皮膚だけではありません。鼻や耳、のどにも刺激を与えることが懸念されています。普通に泳いだり遊んだりしているぶんにはそう問題はないのですが、スイミングのレッスンを受けていると鼻の中や耳の中、口の中に直接プールの水が入ることがありますね。鼻や耳、口などの粘膜を塩素が刺激して、炎症を引き起こしてしまうこともあるとされています。鼻炎や喘息など何かしらの症状がある子は、スイミングには慎重になる必要があるかもしれません。
以上、塩素の子どもへの影響を踏まえて、これからスイミングに通わせたいと考えるママは、まずは体験レッスンを子どもに受けさせてみてはいかがでしょうか? レッスン後の子どもの肌への影響を見極めてから入会しても決して遅くはないでしょう。肌に炎症が起きていないかどうか? 鼻炎などのアレルギーは悪化していないか? など、ママの目で確認してあげましょう。塩素の濃度などにもよって大丈夫なプール、そうでないプールがあるので可能であればいくつかお試ししてみるといいかもしれません。もし近所にオゾン殺菌しているプールがあれば、選択肢の一つとして検討するのも良いかもしれません。オゾンとは、空気を原料としているため塩素による影響を受けることはありません。
親としては水を怖がらずに通ってくれそうか、楽しくできそうかということがまず気になりますね。でも、何より大切なのは子どもの身体です。健康にするために通い始めたプールで体調を悪くしてしまったら、元も子もありません。症状がひどく患部の範囲が広いならスイミングは控えたほうがよいとされています。症状が軽い場合はプールに入ることは可能ということです。子どもの肌について何か不安があるママは、通い始める前にまずかかりつけのお医者さんに相談するといいでしょう。ママと子どもにとって新しい習い事が楽しいものになりますように。
文・編集部 編集・しのむ