子どもの運動センスがない……。注目したい「プレゴールデンエイジ」の時期とは?
お友達と遊ぶ中で、園や学校の運動会などで、子どもの運動センスのある・なしはなんとなく見えてくるもの。運動が得意、不得意はその子の個性で、運動ができるからいいということでは決してありません。でも、運動すること自体に苦手意識を持ってしまい、授業や行事で消極的になってしまうのはもったいないことですよね。
ママスタコミュニティにも、「運動神経が悪く何を言ってもやる気がない」という娘さんに悩んでいるママがいました。「体力テストはA~E段階のE。プールでは水に顔を付けられない。100メートルは毎回大差を付けてビリ」というお子さんにイライラして、どうしていいものか悩んでいるそう。そんなとき、親はどう考えればいいのでしょうか?
運動センスのない子に悩むママの中には、かつて運動が苦手だったママも
同じように子どもの運動センスのなさに悩むママは他にもたくさんいました。中には、かつてママ自身が運動が苦手で、今も運動ができないというママも。子どもの気持ちがわかる分、ママも悩んでしまいますね。
『ウチの娘もE判定。マラソン大会は最下位。勉強は普通』
『うちも上の娘そうだった。やりたいと言うからスイミングもミニバスもやらせたけど。中学も運動部。運動おんち変わらずだったよ。
勉強はできる方だからどっちかできればいいと思う。無理にやらせてもできないものはできない』
『うちも運動音痴。水泳も四年習ってるけど、まだクロール習ってる(笑)』
『私も運動苦手だから分かるよ』
『わたしがそう。太ってないけど、かなり足が遅い。水泳も泳げない。逆上がりもできない。自転車にも乗れない。何やってもダメで自分でも嫌になるよ』
『私自身超絶悪かったよ。もう体育が憂鬱で憂鬱で……』
注目したい「プレゴールデンエイジ」の時期
「スキャモンの発育曲線」をご存じでしょうか? これは、20歳における成長発育レベルを100%とした場合に、身体の各組織の発達・発育していく特徴を「リンパ型」・「神経型」・「生殖型」・「一般形」4つの系統に分けてグラフで描いたものです。
スキャモンの発育曲線によると、8歳~9歳までに神経系が90%形成されます。「ゴールデンエイジ」と呼ばれる9歳~12歳の時期には、神経系の発達がほぼ完成に近づきます。その前の神経系が著しく発達する4歳~8歳あたりまでを「プレゴールデンエイジ」と呼び、スポーツの基礎作りの上で重要な時期になると言われています。このプレゴールデンエイジの時期に、たくさん体を動かし、さまざまな動きを経験することが大切なんだそうです。お金をかけて特別なことをする必要はなく、日々の中で子どもがやりたがる外遊びを、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
わが子が運動神経がいいと思うママの中には、一緒に子どもとたくさん遊んでいたというコメントもありました。
『特にしてないと思ってるけど、良く考えてみたら確かにスノボー、スケボー、キックボード、ジェイボード、バドミントン、テニス、竹馬とか。公園でも私と子どもだけで一緒にサッカーやったり。特にやってると思わなくても普通にやってた!』
年齢ととも変わることも。長い目で見守ろう
プレゴールデンエイジと呼ばれる年齢に体を使ってたくさん動くことが大切なのはもちろんですが、運動が苦手でも、友達の影響で運動ができるようになったり、できることが増えてきたりと年齢とともに変わってくるようです。長い目で見守ることも大切ですね。
『今4年生だけど、段々といろいろなことができるようになってきた。スポーツテスト見ると、持久力はあるみたいだから、マラソン系は得意なのかなーって。もう少し大きくなれば運動能力も上がってくると思うよ!』
『うちの子も二年生でかなり鈍い。でも友達が運動得意な子ばかりで、一緒になって遊んでるから、すごく良い刺激になってるよ』
『私も病弱で小学校四年生まで運動全般は全部ダメだったよ。でも4年生でめちゃくちゃ活発な子と友達になり、毎日朝から放課後まで走り回って遊んでいた。その子に誘われ、嫌々ながらバスケを始めたりして。そしたら6年生で体育委員になり、リレーの選手にまでなった。いきなりは無理だよ、毎日継続して運動をしなきゃできるようにはならない。運動できない頃は自信がなくて消極的で暗い子だったけど、明るくなれた』
他の面を伸ばすことも一つの手
スポーツがどうしても苦手な場合は、親が無理に運動させることでさらに苦手意識が高まることもありますよね。運動が苦手でも、その子の得意な面をさらに伸ばすことを考えるのも一つの手です。
『逆に勉強面を伸ばしてみたらいいかもね?』
『嫌なものは無理やりやらせなくてもいいと思うし、嫌いなものをするのは苦痛です。私は体育の成績は諦めてました。だから、体育以外の教科を頑張りました。勉強を頑張ったらどうですか?』
『あまり言うと、本人もやる気なくなるから、イライラをぶつけないようにね。やりたいスポーツを見つけてくれたらいいね』
運動センスを作る新たなスクールにも注目
東京、神奈川にあるスポーツクラブ「メガロス」では、運動センスを作る子ども向けの新スクール「ミライク」を4月よりスタートするのだそう。神経系が著しく発達して運動能力の基礎が形成される「プレゴールデンエイジ」と呼ばれる時期の3~8歳の子どもを対象に、「リズムトレーニング」・「コーディネーション」・「体育」の3つのプログラムを融合して、さまざまな動きを楽しみながら行うのだとか。
スクールの内容はリズム体操や、ドイツ発祥の運動神経を鍛えるトレーニング方法であるコーディネーショントレーニング(COT)をメガロス流にアレンジしたもの、「走る」「ジャンプ」「マット」の3本を柱に進級階級をクリアしていくものなどがあります。小学校の体力テストとも合わせて進めていくところも心強いですね。
大人になれば特に困ることのない運動センスですが、運動を通して学ぶことはたくさんあります。子どもには、苦手意識を持たずに、体を動かす楽しみを味わってもらいたいですね。
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