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子どもが朝ごはんを食べない、用意が面倒。そんな悩みが吹き飛ぶ「海外の朝食」とは

Breakfast of oatmeal with strawberries.
栄養バランスばっちりの朝ごはん。理想的なのはわかっているのですが、ちょっと無理、というのが筆者の本音です。

子どもたちも朝は早く起きてこないので、朝ごはんの品数を増やしても食べる時間がなさそうですし、筆者自身も朝はお弁当作りに追われ、目玉焼きを焼くのでさえ、ちょっと勘弁してほしい、という気持ちです。

筆者の子どもたちの朝食は、パンにジャムを塗るか、ご飯にふりかけをかけるか、恥ずかしながら栄養のバランス無視の朝食です。胸を張って言える内容ではないのですが、海外に住んでみると、あまり恥ずかしくなくなってきました。

朝からチョコレートもアリ?

今筆者が住んでいるオランダで、一般的な朝食のひとつが、スライスした全粒粉などの茶色いパンにバターを塗ってフレーク状のチョコレート(ハーゲルスラッハ hagelslag)をかける、というもの。大人にも子どにも人気だそうで、スーパーに行くといろいろな種類の朝食パン用チョコレートが売られています。

バターにチョコレートをのせるなんて、

「カロリー高っ!」

「朝からチョコなんてダメじゃない!?」

そんな声は、この地では聞いたことがありません。

海外の朝食はどんなもの?

ほかの国はどうなんだろう。疑問に思った筆者は、試しに子どもの友達に朝食に何を食べて来るのか聞いてみました。

「白いパンにバターかジャム」(フランス人の女の子)

フランスだったらバケットが一般的だと思うのですが、筆者の住むオランダにはフランスにあるような美味しいバケットがありません(!)。白いパンだったら何でもいい、ということでした。

「菓子パンと牛乳」(イタリア人の男の子)

イタリアを旅行すると宿の朝食が甘いものばかり、ということがよくありました。筆者から見るとケーキとかビスケットとか、おやつにしか思えないのですが、朝からしっかりとした食事を取ることがむしろ体に良くない、という考え方なのだそうです。

「ミューズリー(シリアル)にヨーグルトか牛乳をかける」(イギリス人の男の子)

栄養面を考えたらミューズリーなどのシリアルは、加工穀物とドライフルーツ、ナッツ、種子類などを混ぜ合わせているものなので、パンより優れているかもしれません。シリアルは、ほかの国の子どもたちもよく食べているようでした。

朝食はシンプル、1日全体で栄養バランスを考える

ひとつ気が付いたことは、朝食の準備に誰も、包丁も火も使っていない! ということ。

筆者の周りでは、朝食のために調理時間をかけて準備するという話を聞くことはありませんでした。

その代わり、ということかもしれませんが、学校では午前中に「スナックタイム」があって、果物、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を食べる子が多いようです。朝ごはんを食べるのが苦手な子は、サンドイッチなどしっかりお腹にたまるものを持って来ているみたいです。

学校が終わった後の午後のおやつも、甘いお菓子やスナック菓子を食べる子は少数派かもしれません。パンや果物が与えられることが多いように感じます。

1食ごとに栄養バランスを考えるのではなく、1日を通して、3食の食事とおやつ全体でバランスを取る、ということなのかもしれません。確かにそれで十分なのではないかな、と筆者も思うようになりました。朝ごはんを食べるのが苦手な子もいるし、パパもママも朝は忙しいもの。朝ごはんだけのことを考えて悩むよりも、1日全体の食事を考え直してみるのもいいかもしれませんね。

 

文・野口由美子 編集・横内みか

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