いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

【ケース2】私と母の関係には「対価」が発生する。それでも母が好きだった…… #毒親日記

午後8時半。残業が終わり、閉店間際に私は駅前のパティスリーに駆け込む。

「この1番人気のスイーツセットください」

間に合ってよかった……内心そう思いながら、次は実母に預かってもらっている息子を迎えに、実家へ急ぐ。

子どもを妊娠してすぐ、私はシングルマザーになった。必死で稼がなきゃいけない私は、実家の近くに家を借りた。

実家に頼りたくなかった。でもフルタイムで働く私は、母の協力がなければ仕事を続けられない。だから、日頃から母の機嫌を損ねないようにしなければならないのだ。

だけど……たった1回でいい。
いつか「あなたはがんばってるよ」ってほめてほしいよ、お母さん。

 

脚本・編集部 イラスト・上野りゅうじん

関連記事

【ケース1】実母に会いたくない……孫への罵倒で思い出す辛い過去 #毒親日記
  次の記事:【ケース2】#毒親日記  脚本・渡辺多絵 イラスト・上野りゅうじん...
産後クライシスも妻のイライラも全て「ホルモンバランス」のせいにする夫
「産後クライシス」とは、出産後に夫婦仲が悪化することを言います。女性側のホルモンバランスだったり出産を経て生じる価値観の相違だったりと原因はさまざまだそうです。その知識を聞きかじっていたらしい夫。こと...
小学生の息子と手を繋ごうとしたら……突然やってきた「子どもに手を振りほどかれる日」
そのときは「いつか来るだろう」と覚悟はしていました。そして、やはり「突然」やってきました。 いつものように、小学5年生の息子を連れて夕飯の買い物に行った帰りのときのこと。大きめのスーパーの袋をひとつ...