学童に入った方が友だちができる?入学前の友だち作りが心配なママのお悩みとは
保育園や幼稚園、小学校など、子どもたちが新しい生活を始めるとき、ママたちは「子どもにお友だちができるかな」と心配になりますよね。今回ママスタコミュニティにも春から小学生になる娘さんがお友だちができるかどうか心配しているという内容の投稿がありました。投稿者のママの娘さんは、同じ小学校に保育園で一緒だった友だちが誰もいない状態なので、娘さんが一から友だち作りをすることに不安を感じているようです。
『学童に行った方が友だちはできやすいのでしょうか?』
ママの仕事の仕方や子どものサポート面でお子さんを学童に入れる必要があるママもいらっしゃいますが、この投稿者さんの場合は学童に入れるか入れないかを選択できるようです。
学童とはどんなところ?
「学童」とは厚生労働省が管轄している「学童保育」の略称です。自治体などによっては、「学童クラブ」や「放課後児童クラブ」、「学童保育所」などとも呼ばれています。学童は一般的に、父や母、その他の保護者が、就労などによって日中家庭にいない児童に対し、放課後と土曜日や春・夏・冬休みなどの学校が長期に休業する日に、学童保育指導員を配置して、子どもたちの生活を保障する事業です。
学童は仕事と子育ての両立のために欠かせない施設
学童には、共働きやひとり親家庭などの小学生に生活を保障すること、そのことを通じて保護者が働き続けること、そしてその家族の生活を守る役割をもっています。つまり学童は、小学生の子どもを持つ保護者が仕事と子育ての両立をおこなうために欠かせない施設なのです。子どもたちの毎日の生活の場となる学童は、それぞれの子どもたちの成長に沿って適切な指導や援助がおこなわれています。
学童は遊びの場だけではない
児童館などは遊びの場として限られた目的で運営されているため、いろんな子どもたちが自由に出入りすることができます。しかし学童は、子どもたちに安全で安心な生活を保障する場所なので、年間を通じて同じ子どもたちが特定の大人である指導員とともに、長い時間をかけて一緒に生活をしていくところです。
学童に入るには
学童に入るには各市区町村で定められている入室条件を満たしている子どもが入室できます。基本的には、学童に入るための申込書と、保護者が働いていることを証明する書類などの提出が必要となります。また、学生として就学している方や、市区町村によっては内職をしている方や入院・療養等の方、障害のある方などもそれぞれに定められた書類を提出することで、入室の申し込みを行うことができます。
学童に入った方が友だちはできるの?
ママの働き方によっては学童の入室について選択の余地がありませんが、投稿者のママのように入れるか入れないかを選択できる場合、学童に入った方が友だちができやすいのでしょうか? ママスタコミュニティのママたちは「友だちを作るという理由だけで無理に学童に入る必要はないのでは?」と答えています。学童ではなく、普段のクラスでも友だちを作ることはできるというアドバイスもありました。また、子どもの性格によるところも大きいようで、学童に入ったからといって必ずお友だちができる・増えるというわけではないようです。
無理しなくても友だちはできるよ
実は筆者の子どもも投稿者の娘さんと近い状況での小学校入学でした。同じ保育所から一緒に入学したのは筆者の子どもを入れてたったの4人でした。筆者も投稿者のママと同じように、最初は子どもに友だちができるか不安で仕方なかった記憶があります。
『一年生だったらクラスでもすぐに友だちできるよ』
『学区外の幼稚園だったけどすぐ友だちできたよ』
『うちも友だちいない中入学したけど学童関係なくお友だちたくさんできてたよ』
筆者の子どもも小学校時代は学童に通っていましたが、学童ではとくに仲の良い子はいなかった記憶があります。どちらかといえばクラスのお友だちとよく交流していて、中学生になった今でもそのまま付き合いがあるといった感じです。
学童のメリット・デメリット
学童に対するメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょう。メリット・デメリットを理解した上で、学童に入るかどうかを考えるのもひとつの案ではないでしょうか。
学童のメリット
『学年超えて友だちができて嬉しそう』
『他学年の子と遊べるしうちは楽しく行ってる』
『普通じゃ経験できない様なこと沢山させてもらえたし、友だちも上下合わせてかなり居たよ』
学童のメリットといえば、縦割り保育があげられます。クラスだけではなかなか上級生や下級生と触れ合うことが少ないため、決まったお友だちとの交流が多いかもしれません。もちろん、子どもの性格によっては学童に入っていなくても上級生や下級生と仲良くできる場合もありますので一概にはいえませんが、学童に入っていると日々学年の垣根を越えて生活します。その中で、同学年のお友だちとだけでは得られない経験や体験をすることができるのは、学童の大きなメリットといえそうです。
学童のデメリット
筆者が子どもを学童に入れていて感じたことですが、学童に行くと放課後に学童の子としか遊べなくなるというデメリットがありました。筆者の子どもが通う学童では、放課後に学校の校庭開放をしていても、学童の子としか遊んではいけないルールがあったのです。クラスメイトが校庭で遊んでいるのに、一緒に遊んではいけないのが寂しいと子どもが話していたのを思い出しました。せっかく幅広い世代とコミュニケーションを確立できるはずの学童が、逆に友だち関係を妨げてしまうパターンもあるかもしれません。すべての学童がそうであるというわけではありませんが、これもデメリットとしてあげられるのではないでしょうか。
友だち作りのためだけなら無理に学童に入らなくてもいいかも
学童に入ったらお友だちができやすいかどうかは、学童での環境や、子どもの性格などで違いがあるため一概に「Yes」とも「No」ともいえませんが、友だちを作りたいのであれば、選択肢は学童以外にもあると考えてみてはいかがでしょう? 小学校に入学すればクラスの子たちと交流もできますし、習いごとなどでもお友だちが増えることもあります。入学前や入学してからなど、学校の近くの公園へお子さんを連れて行って遊ばせてみるだけでも、友だちを作りきっかけになりますよ。
お友だちができないかもと不安になりますが、ゆっくりとお子さんを見守りながら、親としてサポートしていけたらいいですね。
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文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ
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