安田美沙子:第7回「悩んだときは、リアルに育児をしている方の声がありがたい」
2014年にデザイナーであるご主人と結婚、2017年5月には第一子となる息子さんを出産された安田美沙子さん。インタビュー第7回は、安田さんの育児の日々についてのお話を伺っていきます。以前テレビ番組でもコメントをいただいた、ママスタセレクトの人気コンテンツ「#産後カルタ」のあるあるエピソードについて、安田さんご自身の体験話もお話しいただきました。
【産後カルタ】
「子育ての現実がここにアリ!「育児は24時間365日休みなし」が持つ本当の意味とは #産後カルタ」
――こちらはママの泣ける思い出、笑える出来事など、産後に感じた喜怒哀楽をカルタで表現した「#産後カルタ」のエピソードです。子育てが始まると、子ども主体でママの生活リズムが作られていくので、24時間365日休みなし! という感覚になりますよね。実際に1年子育てをしてきて、今の環境の中で不便さを感じたことはありますか?
昔は近所のおじさんおばさんなどの触れ合いふれあいがあったけど、今は全然ないですよね。同じマンションに子どもがいるご家庭が多いのも知っているけど、遊ぼうとなかなか言えなくて……。本当は遊びたいし、預けたり預けられたりする関係になれたらと思うけど、なかなか難しいですよね。昔は少し預けるのも当たり前だったから、昔っていいなぁと感じることはあります。
ベビーカーの移動も、実際に経験してみたら本当に大変でびっくりしました。エレベーターの場所が遠いとか、そもそも設置されていないとか。出かける度に何かしら困ることはありますね。でも子どもと荷物を考えたらベビーカーなしで出かけるのは無理なので、エレベーターの設置場所がわかるアプリを利用しています。
――安田さんが育児で抱えている悩みはありますか?
他の子と成長のペースが違うのは悩みますね。息子は1歳2か月になったんですけど、まだ歩かないんです。子育てをするのが初めてで、本やネットを見ても書かれていることが違ったりするので、正解がわからず悩んだことはあります。
――そういう悩みを抱えたときには、どのように解決していますか?
最初は、「他の子は歩いてるのに……」と思って焦っていたんですけど、それも個性だし、慌てる必要はないのかなと思えてきたのが最近です。成長のペースはバラバラだし「歩きだしたら、目が離せなくて大変だよ」と聞くので、歩かない、今だけの姿をもう少し楽しもうと思うようにしています。ママになって「うちはうち」と比べない強さは身についたかもしれないです。
あと息子は、大きな病気はしてないんですが、しょっちゅう病院に行くので、どこの病院が良いんだろうと悩みますね。ずっと風邪が治らないことをママ友に相談したら「小児科じゃなくて耳鼻科に行ってみるといいよ」と教えてもらって、耳鼻科に連れて行ったら、中耳炎だということがわかったんです。わからないことは1人で悩まずに、ママ友に相談するのも大事なことだなと思います。
――育児書は読む方ですか?また、それ以外に育児の参考にしていることがあれば教えてください。
育児書は読んだことはありますが、やはり書いてあることと息子の成長を比べてしまうので読まなくなりました。
最近は気になることをインスタグラムに書くと「大丈夫だよ」とか「個人差があるよ」と、ファンの方からコメントをもらうこともあって支えられています。つい最近も、汗疹で悩んでいることを書いたら、おすすめのアイテムを教えてくれる人がたくさんいて、すごくありがたかったです。
育児書と比べて落ち込むよりは、ママ友や、リアルに育児をしている方の声のほうがありがたいなと感じています。
――息子さんとの生活の中で楽しんでいることを教えてください。
やっぱり一緒に遊んでるときが楽しいです。突然、ぎゅーってしてくれたり、抱っこするとぎゅーって返してくれるとかわいくて「彼氏みたい」と、胸キュンしちゃいます。
妊娠8か月のときに男の子というのが分かったんです。主人は「女の子がほしい」と言っていたので、なんとなく女の子が生まれるのかなと思っていたら、男の子と言われてびっくりしました。でも男の子を生んでみて、男の子のかわいさにメロメロです。
先輩ママがみんな言うけど、成長があっという間で、しかもどんどん忘れていっちゃうので、時々写真を見返しては「こんなに小さかったっけ」と驚きますね。
「比べない強さ」は、育児にとって本当に大事なポイントではないでしょうか。それに気づいたことで気持ちが楽になったというお話、インスタにもらうコメントがありがたいと感じるお話、また近所の人たちと昔のように交流したい気持ちがあるというお話を聞いて、安田さんの温かいお人柄を感じることができました。
次回はとうとう最終回になります。お楽しみに。
取材、文・上原かほり 撮影・chiai