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パパが子どもと遊ぶときのヒントになる!子どもとのふれ合い方に自信がないパパにオススメしたい絵本『おとうさんもういっかい』#ママの悩みに寄り添う絵本

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休みの日は朝ゆっくり寝たり、ゴロゴロしたりしたいというパパもいらっしゃるでしょうか。でもママだってたまにはリラックスできる自分だけの時間がほしくなりますよね。いざパパに預けてみようと思っても、パパが子どもと過ごすことに慣れていない、見ているだけで遊び相手になってくれないなどの不安材料が残ることも。

一方のパパも子どもに泣かれたら困る、遊び方がわからないなどの不安があるようです。何かヒントになるようなことがあれば……とお考えのパパもいらっしゃるかもしれませんが、そんなパパに朗報です! 今回は子どもとのふれ合い方に自信がないパパにオススメしたい絵本『おとうさんもういっかい』をご紹介しますね。

絵本『おとうさんもういっかい』とはどんな絵本?

『おとうさん あそぼう!』

と子どもが駆け寄ってくるシーンから始まる物語。それに答えるようにお父さんが

『あそぼう あそぼう! さぁ、のって。ふねがでるよ、ぼうけんだ』

と話している足元には布団が敷いてあります。どんな展開になるのかワクワクしながらページをめくると、布団が波になり枕は子どもの船になっています。波の強弱は布団で表現されているのですが、親子で本当に楽しそうに遊んでいるのが印象的です。

その後に波が穏やかになったと思ったら、「うみおばけ」や「おおくじら」が登場。子どもは新聞紙を筒状に丸めた「しんぶんけん」で「うみおばけ」に応戦したり、「おおくじら」からは泳いで逃げたりします。「おおくじら」に捕まってしまった子どもは、布団に潜ったお父さん「おおくじら」にくすぐられて楽しそうにしています。そして最後に布団の隅から顔を出し、

『もう、いっかい』

と満面の笑みでお父さんに伝えるのです。

『おとうさんもういっかい』2 うみあそび ■作:はたこうしろう ■発行所:アリス館 ■価格:1,000円+税

『おとうさんもういっかい』2 うみあそび ■作:はたこうしろう ■発行所:アリス館 ■価格:1,000円+税

思わず口ずさみたくなる?子どもたちがハマる音がたっぷり!

絵本『おとうさんもういっかい』では、波の音を中心に擬音語が繰り返されるのが印象的です。さざなみの「ちゃっぷんちゃっぷん」に始まり、物語の盛り上がりに合わせて大波を思わせる「ザッパーン!」に変化。最後に「うみおばけ」や「おおくじら」から逃げるときには「しんぶんけん」で応戦しているので、「パコンパコンパコーン!」という音も楽しむことができますよ。

ライターが考えるオススメ年齢

0歳~

波や新聞紙の音など、リズミカルな音に関するフレーズがくり返し登場します。最初は物語のとおりに遊べなくても、音はもちろんパパと子どものほほえましいイラストも楽しめる1冊になっています。

 子どもたちとのふれ合い方に悩んでいたパパに読んでほしかった1冊

実は今でこそ、わが子はパパに寄り添ったり遊んでもらったりしていますが、乳幼児期は子どもたちが私にべったりで離れようとしませんでした。わが子が2歳頃、ママと離れてパパといるときに泣き出してしまうこともありました。パパはそんなわが子とどう接したらよいかを悩んでいた時期も……。今から5年ほど前にパパが絵本『おとうさんもういっかい』と出会っていれば、物語をヒントにパパはわが子と、もっとたくさん遊べたのかもしれません。子どもたちと絵本の魅力を理解するだけではなく、パパにこの絵本を読んでもらって親子で遊ぶときのヒントにしてもらうのも良いのではないでしょうか。

文・藤まゆ花 編集・横内みか

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