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夏休みは子どもの心と体を成長させる「旅育」を!暑い夏を乗り切るおすすめ「避暑地3選」

※2018年7月時点の情報です。

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暑い夏がやってきました。皆さんは夏休みの予定はもう決まりましたか。旅行会社の大手であるJTBグループの電子取引を担う株式会社i.JTBが、子育て世代に夏レジャーに関する調査を行ったところ、7割の親が「一年で一番子どもが成長できるのは夏休み」であると回答しました。子どもが小学生くらいになると、親子で学びながら旅行してみるのも思い出に残るのではないでしょうか。

旅を子どもの教育に役立てていこうとする取り組み、「旅育」という言葉を耳にしたことはありますか? 旅育には3つの要素、「旅の非日常体験」・「家族・友人との時間共有」・「旅を素材とした歴史や異文化教育」が挙げられるそうです。この夏は旅の中で、わが子に学びの機会や場を作ってあげたいですよね。しかし、暑い夏、子ども達は元気でも、少しでも涼しいところへ行きたいと願うママ・パパもいるのではないでしょうか。そこで今回は元添乗員の筆者がおすすめする「避暑地で旅育」3選をご紹介します。

立山黒部アルペンルートで雄大な景色と多種多様な乗り物を楽しんで

立山黒部アルペンルートとは、富山県~長野県を6つの乗り物を乗り継いで結ぶ山岳観光ルートです。富山県の立山駅から長野県の扇沢駅まで、ケーブルカー・高原バス・トンネルトロリーバス・ロープウェイなど、乗り物好きの子どもだけでなく、大人も楽しめます。駅員さんの説明や車内案内を聞いたりしながら、それぞれの乗り物の特徴を楽しみながら学ぶことができます。駅によっては面白おかしく駅員さんがお話しをしてくれますので、訪れる人を飽きさせません。

散策してかわいらしい高原植物や生き物を探してみて

乗り物だけでなく、途中下車して散策路に従って親子で高原植物や小さな生き物を探し歩くのもおすすめです。可能であればぜひアルペンルート内の宿泊施設に泊ってゆったりと大自然を楽しんでいただきたいです。もしかしたら特別天然記念物であるライチョウ(氷河時代からの貴重な生き残りで、絶滅が心配されている鳥)が見られるかもしれません。

圧巻の黒部ダムで歴史や人々の思いを学ぶ

アルペンルート内の見どころとして有名なスポットに黒部ダムがあります。夏の間はダイナミックな放水も見ることができます。この黒部ダムは、着工から完成まで7年もかかりました。その苦労と当時の人々の思いも学ぶことができるので、黒部ダムの見方が変わってくるかもしれません。

天気の急変に注意して

標高3,000メートル級の峰々が連なる北アルプスを貫くので、一番標高が高いところだと平地より12~15度低く、夏の暑さを忘れてしまいます。ただし、山の天気は変わりやすいので、雨風をしのげる上着などは必ず持って行くようにしましょう。

参考:「黒部ダムオフィシャルサイト」

北海道の大自然でのアクティビティを楽しんで

北海道は湿気の少ないからっとした気候で、体を動かしやすく、夏の旅行先として人気です。ドライブして回るのも良いですが、ぜひ子どもと一緒にカヌー・カヤック・ラフティング・トレッキング・ホースライディング・気球乗船体験などをしてみてはいかがでしょうか。目で見るだけでなく、大自然を肌で感じることができます。宿泊ホテルによってはガイド付きで体験プランを設けているので、初心者でも安心です。

「でっかい道(どう)」の北海道は目的に合わせて場所を選んで

北海道の面積は、九州と四国を合わせてもまだ足りないくらい広く、「でっかい道(どう)」とも言われています。そのため、子連れで大自然の体験を目的とするなら、場所を絞ってじっくり楽しんでください。透明度抜群の支笏湖や小樽の青の洞窟でのカヤックは、都会では見ることのできない透き通った湖や海に感動することでしょう。また、釧路湿原であれば、湖や海とは違った湿原の大自然をカヌーで楽しむこともできます。スリルを味わいたい子どもたちには、ラフティングもおすすめです。ニセコ、富良野、十勝には、ラフティングのできる河川もありますし、熱気球の乗船体験ができるプランもあります。他に、世界自然遺産の知床国立公園は、現地ガイドとともに野生動物の食物連鎖や、生態について学びながら歩くことができます。

参考:「斜里町観光協会」

那須高原で農業体験を通して自然の恵みを学ぶ

皇族の避暑地としても有名な那須高原。関東から近く、牛乳、お米、野菜が美味しい町としても有名です。那須高原ならではの、牧場では牛乳を使った製品を作る体験、農家では季節の作物の収穫を体験してみてはいかがでしょうか。近年、特に都市部では土に触れる機会も少なくなってきています。農業体験は、作物をひとつひとつ大切に育てること、食べ物を粗末にしないこと、自然の恵みを実感できる良い機会です。土壌を耕し作物を育てること、収穫して人のエネルギー源になること、自然の恵みと人は深い関係性があることを学んでみましょう。また、地域のつながりが希薄になってきている現代、親や先生以外の大人と話をする機会が減ってきています。ぜひこの機会に農家の人と話をしてみてください。目で見て肌で感じる以外に、子ども自身の耳で聞いて学ぶことも重要です。

旅を通して生きる力や教科書だけでは感じることができないことを体験

国立青少年教育振興機構の調査結果によると、子どもの頃の自然体験が豊富な人ほど、「もっと深く学んでみたいことがある」といった物事に対する意欲や関心が高くなる傾向があることが明らかになっています。ぜひこの夏は遊びとともに親子で体を動かして、自然を体感して教科書だけでは得られないことを体験してみてください。夏休みが過ぎるころには、きっと子どもたちの体も心も一回り成長していることでしょう。

文・ゆかりんご 編集・横内みか

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