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生後2ヶ月からで不安?「ヒブ(Hib)ワクチン」の予防接種について知っておこう 

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初めてママになったとき、生後まもないうちから「予防接種を受ける」と聞いて驚いたママは多いのではないでしょうか?

厚生労働省が定めている子どもの予防接種には「定期接種」と「任意接種」の2種類の予防接種があります。今回は「定期接種」の中でも接種開始のタイミングが比較的早い「ヒブ(Hib)ワクチン」について詳しく解説していきます。

ヒブ(Hib)感染症」とは

厚生労働省によると、「ヒブ(Hib)感染症」とは、

ヒブ(Hib)感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という細菌によって発生する病気』

です。ほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要な病気です。

ヒブ(Hib)感染症」にかかった場合の症状は?

ヒブ(Hib)の感染による重篤な疾患として、肺炎、髄膜炎、化膿性の関節炎などが挙げられ、これらを起こした者のうち3~6%が亡くなってしまうといわれています。また、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すといわれています』

死亡や後遺症の可能性もあるとのこと……決して軽く見てはいけない病気のようです。

感染経路は?

感染経路は主に咳やくしゃみなどの飛沫感染です。菌を保有していても症状が出ない日常生活を送っている子どももいます。

「ヒブ(Hib)ワクチン」接種で何を防げるの?

ワクチン接種により、

『重篤なHib感染症にかかるリスクを95%以上減らすことができる』

ということです。

「ヒブ(Hib)ワクチン」は2008年12月19日から国内での接種が開始され、2013年には予防接種の費用を居住する自治体(市町村)が負担する「定期接種」に加わりました。ヒブ(Hib)髄膜炎の5歳未満人口10万人当たりの罹患率は、2008~10年は平均7.7%だったのに対し、定期接種化後1年たった2014年には0%となっています。死亡や後遺症が残る可能性のある病気がワクチンの接種で激減したということがいえるでしょう。

ヒブ(Hib)ワクチン」予防接種のスケジュールを把握しておこう

「ヒブ(Hib)ワクチン」の定期予防接種を受けることができるのは、生後2か月以上5歳未満の子どもです。

ヒブ(Hib)ワクチン」の推奨される接種開始時期

ヒブ(Hib)のワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせたものを原材料として作られた「不活化ワクチン」です。

接種の開始は、

『標準として生後2ヶ月以上7ヶ月未満で接種を開始すること』

が推奨されています。(国立感染症研究所「日本の定期/任意予防接種スケジュール」2018年4月1日より)

接種した時期により、接種の回数が変わります。

【標準】生後2ヶ月から生後7ヶ月未満に接種を開始した場合

生後2ヶ月から「Hibワクチン」の予防接種を開始した場合、1歳になるまでに「Hibワクチン」の予防接種を3回、1歳になったら追加で1回の計4回接種となります。

スケジュール例)

初回:生後2ヶ月
2回目:生後3ヶ月
3回目:生後4ヶ月
追加:1歳

初回の予防接種が終わったら、通常は27日以上の間隔をあけて2回目の予防接種を受けます。さらに再び27日以上の間隔をあけて3回目の予防接種を受けることになります。

生後7ヶ月以上生後12ヶ月未満の間に接種を開始した場合

推奨時期が過ぎても接種できます。生後7ヶ月以上生後12ヶ月未満の間に開始する場合は、接種回数は3回となります。

スケジュール例)

初回:生後7ヶ月
2回目:生後8ヶ月
追加:1歳2ヶ月以降(初回の予防接種から7ヶ月以上間隔をあける)

生後12ヶ月までの間に27日以上の間隔をあけて2回の予防接種を受け、追加接種を初回の予防接種から7ヶ月以上間隔をあけて受けることになります。

1歳以上5歳未満の場合

接種開始時期が1歳以上5歳未満となった場合は、1回のみ予防接種を受けます。

個別に特段の事情がなければ、厚生労働省が推奨する期間のうちに予防接種を開始しましょう。

「ヒブ(Hib)ワクチン」を接種することで起こりうる「副反応」とは

ワクチン接種で起こる、免疫を付けること以外の反応を「副反応」といいます。ヒブ(Hib)ワクチンの場合は、注射した部分の腫れ、発熱、下痢や嘔吐などが起こることがあります。通常は接種後、数日で症状は回復するそうです。ごくまれに蕁麻疹やけいれんといった症状がおこるとのこと。

副反応を見逃さないために、予防接種後30分程度は接種した場所で待機しましょう。急な副反応はこの間に起こることがあります。その後も当日は激しい運動をさせないようにし、当日~数日間は子どもの様子をよく観察するようにしてください。

「ヒブ(Hib)ワクチン」と同時接種できる予防接種

標準的な接種期間を基準としたヒブ(Hib)ワクチンと同時接種が可能なワクチンがあります。

生後2ヶ月

・肺炎球菌
・B型肝炎
・ロタウィルス

生後3ヶ月、生後4ヶ月

・肺炎球菌
・B型肝炎
・四種混合(DPT-IPV)

1歳

・肺炎球菌
・四種混合(DPT-IPV)
・麻しん・風しん(MR)
・水痘(水疱瘡)
・おたふくかぜ

 

もちろん赤ちゃんの体調不良などで予定通りになるとは限りません。予防接種のスケジュールがわからなくなったら、かかりつけの先生と相談しながら、再スケジュールしてみてくださいね。

 

文・しのむ 編集・しらたまよ

参照:

厚生労働省「Hib感染症」「各ワクチンの添付文書」「予防接種基礎講座

国立感染症研究所「日本の定期/任意予防接種スケジュール

日本化学療法学会雑誌第64巻第4号

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