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キラキラしたランドセルが欲しいわが子。「6年間使う」を子どもに理解させる説明とは?


来春小学1年生を迎えるママにとって、入学までに買わなくてはいけない「ランドセル」。好みや購入時期のブームはあるものの、その子にとって一生に一度しかない「ランドセル購入」を、それぞれの家庭で考える1年でもあります。

ママたちが子どもの頃、男の子は「黒」、女の子は「赤」が主流だったランドセルですが、年々そのカラーバリエーションや装飾、ブランドとのコラボレーションも過熱。目移りしそうなくらいのたくさんの選択肢の中から「たったひとつ」を選び出すのが大変だというのが現在のランドセル事情です。

ママスタコミュニティに「ランドセル選び。子どもに「6年間」の説明方法どうしてる?」という投稿が寄せられました。投稿者のママの子どもは、パステルカラーのキラキラしたランドセルをご希望とのこと。しかし「今」どんなにお気に入りでも、それが6年間続くとは限りません。とくに特徴のあるカラーやデザインは好みの変化によって飽きてしまうのでは……? と投稿者のママ。

子どもが「6年間」を理解したうえでソレを選ぶなら購入を考えるそうですが、イマイチ上手く伝わらず、どう考えても「今」欲しいだけにしか思えずに悩んでいるとのこと。

果たして年長児に通じる「6年間使う」の説明方法はあるのでしょうか?

「6年間使うんだよ」みんなはなんと説明してる?

」欲しいものではなく「6年間使うもの」。この説明は、5,6歳児には難しいようです。

『「お姉さんになっても使うんだよ」って言ってます。年齢のイメージがつかないだろうから近所にいる小学生の子を例えたり、歩いてる高学年の子を見かけたらあのくらいお姉さんになっても使うんだよって言ってるけどどうなんだろう』

『もう少しお姉さんになってから、「やっぱりこの色嫌だ」って言っても新しいのは買わないんだよ? って言ってみたらどうかな』

『「年少さん、年中さん、そして今年長さん。幼稚園はこれで終わりだけど、小学校はもう一回、年少・年中・年長さんをやるのと同じ長さだよ。幼稚園の鞄も年少さんのときピカピカだったけど、年中・年長さんと使ってきてだんだんと汚れたり古くなったりしてきたね。小学校は幼稚園より長いから、ランドセルはもっと長く使うことになるね」』

『うちはとりあえず「幼稚園の運動会って3回あるでしょ? 小学校に行ったら、運動会が6回あって夏休みも6回くるんだよ。ずーっとこのランドセル使える?」と聞いたら考えてた』

今よりもずっとお兄さん・お姉さんになっても使う」というのを丁寧に説明するというママが多い印象ですね。年長児くらいになると、なんとなく1年という時の長さを分かっているような、分かっていないような……(笑)。いまいちピンときていないようであれば、具体的に近所のお兄さん・お姉さんを例に出すのも良さそうです。

今はこんなに小さいけれど、あれくらい大きくなるまで使うもの。現在年長児を持つ我が家では、赤ちゃんの頃に大好きだった『いないいないばあっ!』の「うーたんのリュック」を出してきて、「今、これを背負ってお出かけできる?」から6年の歳月を説明してみました。当然、娘は「恥ずかしい!」となり、そこを踏まえてランドセルを選んでいるようですが……。ひとつ疑問が残ります。

「6年の歳月」。これって子どもは本当に理解できるの?

子どもにとって「6年」って……?

するとママスタコミュニティに、そもそも年長児に「6年間」という時の長さを理解するのは無理なのでは……? という声が届きます。

『6年も生きていない子に6年後を想像するのは無理な気がする。大人の自分だってたくさんの経験を積んだからこそ好みや使用頻度の予測が出来て、これは長く愛用しようって思って買い物するんだと思うし』

『5,6歳の子がその意味を理解するのは無理だと思う。完全に大人の感覚だからね。基本的に、子どもって「今」を生きているものだから。6年後の自分の気持ち、なんて想像できるはずがない』

『自分が中学生くらいの時に進路について親から言われたけどピンとこなくて。大人になって初めて「ああ、あの時言われたのはこのことか」と気がつくことが多いように、年長さんが6年先のこと想像するってできなくて当たり前のような気が』

そう、いくら説明をしたとしても「6年」という時の長さを理解した気になっているだけで、本当に理解はできていないのでは? という声がありました。

そしてたとえ理解していたとしても、それで「シンプルなものを選ぶ」という感覚は、大人のもの。子どもは理解したところで、逆に何を選んでよいのかわからないのではないでしょうか。だって、まだ6年間しか生きていないのですから。

そこを理解させたような気になって、親の希望のランドセルに誘導しようとしているだけでは……? なんて手厳しいご意見も。うーん……耳が痛い(笑)。

もし後悔したとしても「6年間大切に使うこと」が重要

派手な色や柄を選んで後悔しない?」言われても、子どもの答えは「わからない」ですよね。

『後悔したっていいんじゃない? 自分で選んだんだから。要は後悔してもずっと使えばいいだけの話』

『大人になれば簡単なことでも5歳なんて今欲しいもの、今気に入ってる物しか見えないと思う。自分の選んだものを大事に使うことだけを今は学ばせて、6年生になって恥ずかしいなって思った時に先を考えて選んだ方が良いよと言う方が良いんじゃないのかな?』

『6年間の説明ってピンとこないと思う。だから最後まで大切に使うこと教えておけばいいんじゃない?』

そう、ランドセル選びで重要なのは「6年間、大切に使う」ということを教えることなのかもしれません。

「今」欲しい色や柄を選んで、もしかしたら6年生になったときに嫌がることもあるでしょう。しかし、それでも「自分で決めたんだから最後まで大切に使おうね」と促すことに、ランドセルを長年使う意味があるのかもしれません。

親は子どもにはいつも笑顔でいてもらいたくて、「後悔しないように」たくさんのアドバイスをします。しかし「後悔」することも子どもにとっては大切なこと。私たちだって、たくさんの「後悔」をしてきたからこそ、「今」があるのです。

かといって、何も言わずに見守るだけなのもなかなかもどかしく、子育ての難しさを改めて痛感しますね。

どうか、子どもたちがお気に入りのランドセルを背負って、春には笑顔でピカピカの一年生になっていることを願っています。

 

文・渡辺多絵 編集・しのむ イラスト・んぎまむ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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