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リビングも子ども部屋も散らからなくなる「3つの片づけルール」

片付け ルール
「ここにあった物知らない?」
「そこに置いておいた書類がないんだけど……」
「あそこに置いて置いたはずだけど探してもないよ」
毎日家族から物の置き場所の質問攻めで、「私はお手伝いさんじゃない!」と言いたくなることはありませんか? 家族みんなの自己管理能力をあげることで、いつも部屋が片付いている状態が保てる方法を整理収納アドバイザーの江間みはる先生に伺いました。
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片付けても、片付けても、すぐに部屋が散らかってしまう。家の中を常にきれいにしておきたい主婦からしたら、片づけにかかる時間と労力はものすごく負担です。そこで家族みんなが持ち物を自分で管理できるよう「3つの片づけルール」を考えてみました。

リビングや子ども部屋が散らからなくなる「片づけルール」とは?

ルールその①家族それぞれの物の置き場所「個人スペース」を作る

片付け ルール

部屋が散らかる原因は3つあります。1つ目は物が多すぎること。2つ目は物の置き場所が決まっていないこと。3つ目は使ったものを元に戻さないことです。

そこで、まず始めに誰がどのくらい物を持っているかを把握することから始めます。個人のスペースを決めて、そこに物を集めてみましょう。子ども部屋がある場合はそこに片づけ、ない場合は部屋の一部にそれぞれ「個人スペース」を作ってあげましょう。このとき、子どもだけではなくパパやママなども家族全員の「個人スペース」を決めることが大切です。

一カ所に自分の物を集めたとき「多すぎるな」と思えば、使っていないものは思い切って捨てること。必要以上に物を持ちすぎると、物の管理が大変です。

家族みんなが自分の物を「個人スペース」に持ち帰ったことで、リビング、キッチン、洗面所、玄関、寝室などから物がずいぶん減ったのではないでしょうか。つまり、部屋が散らかるのは、置き場所の決まっていないものを家族みんなが持ち寄っていたからなのです。

ルール②家族みんなが使う「共有スペース」は持ち込み制とする

ここで2番目のルールです。リビングやキッチンなど、家族みんなで使う場所は、「共有スペース」として、そこには物を持ち込まないことにします。「共有スペース」に物を持ち込むときは、「スペースを間借りしている」と考えて、使い終わったら自分の収納スペースに戻します。

たとえば、宿題をリビングでやる場合、「ノートや教科書を持ち込んでもいいけど、使い終わったら自分のところに片づけてね」という約束にするのです。

リビング、トイレ、お風呂、洗面脱衣所、キッチン、玄関。家の中の大半は「共有スペース」です。これだけの広いスペースがスッキリしていてば、なにもしなくても部屋が片付いた状態が保てるのです。

ルール③捨てられたり、なくして困る物は「個人スペース」に置く

「リビングに置いといた本、どこにやった?」「あのおもちゃはどこ?」と、家族から質問攻めにあうことは主婦の悩みの種です。そこでなくして困るもの、大切なものは「個人スペース」に収納する、ということが大切です。万が一、物がなくなっても「個人スペース」のなかから探せばいいので、家の中全体を探しまわるよりも見つけやすいですよね。

家族が協力してくれない。こんなときは……

「ルールを作っても家族が協力してくれない」という場合があるかもしれません。そんなときは「ここはみんなの場所だから○○のところに持っていくね」と声をかけましょう。最初は1日何回も声をかけていても、徐々に「個人スペース」に自分のものがまとまっていることのメリットを実感し、注意する回数が減ってくると思います。気がついたら声をかけなくても自分で管理ができるようになってくる、それがこの「3つの片づけルール」の最終目標です。

「3つの片付けルール」を守って、部屋の中を常にきれいにしておけるようにしたいですね。

文・長瀬由利子 イラスト・久坂さくら

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