<早期教育に賛成?反対?>なぜヨソの教育方針が気になるの?否定的な意見が不快です

「小学生までは遊ばせたほうがいい」「塾なんてまだ早い」「早期教育は無駄」といった早期教育批判に、モヤモヤする人もいるかもしれません。小さい頃から教育に力を入れる家庭もあれば、のびのび育てたいと考える家庭もあります。特に早期教育は子どもが自立していない分、親の意向が色濃く出てきますよね。なかには、自分の教育方針と異なる意見に出会うと、不安や怒りを感じる人もいるようです。
『子どもに早期教育させるのが無駄! という人は嫉妬で言うの? 英語や中学受験でもそう。子どもは小学生まではのびのび遊ばせたほうがいい。勉強は中学に入ってからがいい。さらに勉強なんて無意味! という人もいる。うちは小4だけど、勉強が好きすぎて、自主的に塾に行っているわ』
こちらはママスタコミュニティに寄せられた、あるママのコメントです。投稿者さんは小4のお子さんを塾に通わせているようですね。ただ、小さい頃から勉強をさせることに否定的な意見を目にすることがあり、不快に感じているようです。自分の教育に自信があれば、それほど気にならないはずの意見。どうして批判されるとモヤモヤするのでしょうか。ママたちの意見を紹介していきます。
自分の努力を否定された気がする
『そういう人は、たぶん自分があんまり勉強してこなかったから、根底では子どもが自分より賢い人間に育つのが、嫌って考えているのかも。一生懸命やっている人にいちいち無駄って言う神経がわかんないけど。それか早くから塾やいろいろ習い事に行かせる余裕がないから周りに無駄って言って回っているのか。教育が大事な人、そうではない人それぞれいるもんね』
こちらの意見には早期教育に反対派と賛成派のそれぞれの心理が表れていますよね。早期教育に反対する理由として「自分自身が早期教育を受けてこなかったため、自分の過去を否定されたように感じてしまう」また「経済的に余裕がない」と分析しています。たしかにこれまで培った価値観を否定されているようで反対する人もいれば、経済的に余裕がなく断念せざるを得ない人もいるでしょう。一方、子どもに早期教育をしている親にとっては、そのために積み重ねてきた努力を否定されたように感じ、傷ついてしまうこともあるようです。いずれにしても、モヤモヤするのは自分自身の人生を否定されたように感じ、自己肯定感が傷ついているといえそうです。
親の必死さが目につくと批判したくなる
『早期教育が無駄とは思わないけど、親が必死だなと思う。親が先回りしすぎている親ってあまりできがよくないんだろうね。中受しないなら塾も中学生から行くので充分だと思う。うちは中学生から個別で英語だけ行かせたけど、今度中3で英検2級受ける』
『習い事も受験も子どもが望んでやっているなら否定する必要はない。やりたいものを無理矢理やらせないようにするとか、やりたくないものを無理矢理やらせようとするのが間違いってだけ』
『子どもを洗脳して親の思うレールに乗せているのが悪いとは言わない。でも、失敗したときの親の落胆を子どもに見せるくらいなら、最初から親の期待を子どもの人生に上乗せするのをやめなよと思うわ』
子どもの意向はさておき、親が必死に勉強させている場合、痛々しく見えて批判したくなるようです。中には「親が見栄を張りたいだけなのでは?」と勘ぐってしまう人もいるようです。一方で、子ども自身が望み主体的に取り組んでいるのであれば、早期教育は問題ないとする意見も多く見られます。つまり早期教育への批判の多くは、学びそのものではなく親の関わり方や姿勢に向けられているのではないでしょうか。
本当に自分は正しいのか迷いがある
『逆に小学生までのびのび遊ばせている家庭の話を聞いて、なんかうしろめたい気持ちでもあるの? よそはよそじゃない? 勉強好きすぎてもいいんじゃない?』
『自分のやらせていることに何か言ってくるってことは妬んでいるの? って発想自体、マウントなのでは? ウチはウチでよそはよそ。それでよくないか?』
『自分と違う教育方針の方にかみつかなくて良いと思う。「勝手に言っていなさい」と思っていたらいいのよ』
さらに「投稿者さんは自分の教育方針に自信がないのでは?」という意見も複数寄せられました。たしかに自信があれば、そこまで他人の意見は気にならないものですよね。しかし気になるということは「本当にこの選択でよかったのか」と不安に感じている面もあるでしょう。早期教育に賛成する人も反対する人も、時間は誰にとっても平等です。勉強する時間が増えれば遊ぶ時間は減ってしまいますし、反対に遊びを優先すれば学ぶ機会は少なくなるかもしれません。何かを選べば、何かを手放すことになりますよね。こうした選択には常に迷いや不安がつきものです。正解は一つではないからこそ不安になり、相手を批判したくなるのではないでしょうか。
早期教育の批判は、親が理由?
ママたちの意見を総括すると、早期教育論争が起こる大きな理由は3つに分けることができそうです。1つは自分の子育てやこれまでの選択を否定されたように感じてしまう点。2つ目は、その教育が子どもの意思によるものなのか、それとも親の期待が先走っているのかという点。そして最後は、自分の教育方針に不安を感じ、異なる意見を攻撃したくなるという点です。いずれも“学びそのもの”を否定しているわけではない、という視点は忘れたくないところです。わが子の未来を考える作業は、親自身の価値観や子育て方針を見つめ直すいい機会になります。自分とは異なる価値観に出会うと、ストレスになりますが、さまざまな意見に触れることで「自分が大切にしているものは何か」「わが子に合ったより納得できる選択は何か」を考え続けていけるといいのではないでしょうか。
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文・安藤永遠 編集・横内みか イラスト・カヲルーン
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