<令和の運動会>1位を目指した私。娘の言葉で気づいた新しい価値観「競争から共生へ」【後編まんが】
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私はリナ、旦那と力を合わせて小5の娘ハルカを育てています。運動会当日、私は順位を競わない徒競走の淡白な雰囲気に、少しだけ寂しさを感じていました。しかし、隣で涙ぐむママ友のミサキちゃんを見て驚きました。本当に衝撃を受けました。なんでも運動が苦手なジョウくんが、徒競走というプレッシャーから解放されたことで、初めて運動会で笑顔を見せたのだと言うのです。「走らない」を自分で選べたことが最大の救いだったと聞き、胸が締め付けられる思いでした。私が楽しんでいた「競争」は、誰かにとっては計り知れない「重圧」だったのかもしれません。
娘たちの徒競走は無事に終わりました。順位発表もありません。そして、運動会は問題なく進み、全体の順位発表もないまま、静かに終わっていきました。運動会から帰宅したあと、娘が家で麦茶を飲んでいます。私は意を決して娘に聞きました。

娘の言葉に私はハッとしました。順位はつけず、走りたい人だけが走るというかたちに変わったからこそ、走るのが得意な子も苦手な子もそれぞれの「楽しみ」を見つけられるのでしょう。私はようやく心から納得できた気がしました。

運動会が順位発表もなく終わったことで、やはり私は物足りなさを感じていました。
しかしミサキちゃんから、ジョウくんが「運動会が初めて楽しかった」と言っていたと聞いて、なんだか救われたような気持ちになりました。
帰宅後、私は娘に「順位がなくて物足りなかった?」と尋ねましたが、娘は「誰かに勝つよりも、以前の自分より速く走れたから楽しかった。ライバルはいつだって自分なんだよ」と、屈託のない笑顔で答えてくれました。
その言葉に私はハッとし、運動会のかたちは変わってしまっても、子どもたちの成長したいという気持ちは、失われていないのだと実感させられたのでした。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・吉田ぱんだ 編集・みやび
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