<感動⇒ガッカリ!>一人称が「私」ってやっぱり!ゴミ箱の中から見つけた本当の気持ち【後編まんが】
私には息子が2人います。兄と弟で性格が全く違い、弟のリョウにはとても手がかかりました。面倒くさがりで全てにおいてテキトー、勉強に関しては努力もせず毎日遊んでばかり……。けれどそんなリョウも今や高校3年生。たくさんの友達に囲まれて思いやりのある子に育ちました。そしてリョウはある日、学校行事で書いた「感謝の手紙」をくれたのです。文字がぎっしり書かれている様子に、私は読む前から感動して胸が熱くなっていたのでした。

私は読みすすめるにつれて違和感を覚えます。あまりに美しすぎる文面はリョウの言葉とは思えません。なんだか様子がおかしいです。これはもしや……。いや、間違いなく……! 確信を持った私は、帰宅してきたリョウに声をかけます。
「リョウあんた……、AI使ったよね?」ギクリとして立ち止まったリョウ。どうしてバレたんだろうという顔をしていますが、私に言わせればバレバレです。あの文章は、どう考えてもAI生成。しかもなんのヒネリもなく丸写し……!
今はどんな文章もAIが生成してくれる、とても便利な世の中になりました。私は全く使いこなせていませんが、息子世代になると「困ったときはAIに頼ればいい」という発想になるのでしょうか……?
AIに書かせた「感謝の手紙」なんて、私としてはただの文字の羅列をもらったのと変わりありません。しかし翌日、家のなかのゴミを回収していた私は見つけたのです。リョウの部屋のゴミ箱に書きかけの下書きがたくさん入っているのを。きっと書いてはやめて、やめてはまた書いて、さんざん悩んでいたのでしょう。どんなにつたない言葉でも、やはり本心から出た言葉が一番胸に響きますよね。私はその下書きを、息子からの「感謝の手紙」としてこっそり取っておくことにしました。
きれいな文章じゃなくてもいい、どんなに短くてもいい。気持ちのこもった心からの言葉は、決してAIにはマネできないものだと思っています。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・ももいろななえ 編集・井伊テレ子
次の連載へ