<ウチは普通じゃない…?>「僕、ホントは…」やっと聞けた孫の気持ち【第8話まんが:義母の気持ち】
私(義母)は、夫と2人暮らし。息子のタツヤと娘のハルナはそれぞれ家庭を持って自立をしています。タツヤは奥さんのナナミさんと、息子のリクくんと3人暮らしです。ナナミさんは子育てに一生懸命なお母さんで、見ていると少しハラハラすることもありますが、なるべく口を出さずに見守っているつもりでした。ハルナは昔から自由な感性を持つ子。楽しそうに人生を謳歌している姿を見て、こんな生き方もありなんだなと親として勉強になることばかりです。そんな中リクくんが学校に行けなくなってしまったという話を聞き、私たちは少しでも助けになれないかと考えていたのでした。するとリクくんの希望で、週に3回、わが家でリクくんを預かることになったのです。

ハルナにもリクくんの状況については話してありました。自由な感性を持っている子ですが、根はやさしい子です。「これ、この前ガチャガチャしてね、リクが観ているアニメだって聞いたから、いるかなーって持ってきた」ハルナとアニメの話をしているリクくん。すると、リクくんがうつむいていることに私たちは気がつくのです。
リクくんはしばらく黙って下を向いていましたが、次第に目からボロボロと大きな涙を流しはじめたのです。「もっとアニメが観たい……漫画も読みたいし、ゲームだってやりたい。友達はいつもアニメやゲームの話で盛り上がってる。ハルナ姉ちゃん僕にゲームやらせて」とリクくんはハルナに懇願したのです。
なぜ不登校になってしまったのか、なんとなく理解できました。
クラスの友達の話題に、全くついていくことができなかったのでしょう。
けれど、その情報を得ることを母親から禁止されてしまい、何をしていても楽しくないと感じてしまっていたのかもしれません。
そんな「楽しくない」気持ちが、リクくんの学校に向かう足を止めてしまったのではないでしょうか。
けれどリクくんは決してナナミさんを恨むような言葉を言ってはいませんでした。
リクくんは本当に優しい子です。
私たちはどうしてあげたらよいか、顔を見合わせながら悩んでしまうのでした。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙
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